2019/04/13

ぶらり神保町散歩

ふと思いついて神保町に行ってきました。たぶん昨年秋の古本まつり以来。特に買いたい本があったわけではなかったのですが、二月からワタクシゴトでいろいろありまして、気分転換したくて行きました。ホンモノの古書店の匂いをかぐとやはり生き返ります。

今日はなんとなく「喫茶店のナポリタンが食べたい!」というのがあって、でたらめに歩いてもお店が見つからなかったので検索。いきなりでてきたのが『さぼうる』。有名すぎるのがなんとなく恥ずかしくて(?)一度しか行ったことがないのですが(^^;)、他を探し回るのも大変だし、おなかも空いていたので素直に行ってみました。食事をするのは初めてです。着くとすでにお店の外に7~8人の列でしたが、わりとすぐに入れまして、地下の席でいただきました。

ナポリタンとアイスコーヒーのセット。900円ナリ。

写真ではわかりにくいですが、すっごい大盛!食べ始めは皿からこぼれないように気を遣いました。(笑)二人前はありそうです。並んでいるときに「大盛なんだよ」と話している方がいらして、おかげで覚悟して注文できましたが、知らずにこれを見たらびっくりしていたと思います。でもおいしく完食いたしました♥

そのあとも本を見てぶらぶら。幸せ。買わなくとも棚を見るのが楽しい。後半でお手洗いを借りようと三省堂に行ったら中にも古書コーナーがあったので……他の古書店が棚に出展してるような感じなんですが……そこをじっくり見て、結局ここで新刊本(仕事の参考書)も含めてお買い物しました。


表紙でクラッときて買ってしまった古書が、グレゴリー・ペックソフィア・ローレン共演の映画『アラベスク』原作本!ポケミスで出ていたのか~…。映画はよく覚えてないのですが、グレゴリー・ペックの写真集にこの映画のポスターも入っていて、すごく印象的だったのです。(生まれて初めて買った俳優さんの写真集が彼のものでした)巻末の解説をカンニングしたところ、例によって映画は原作とはけっこう違うらしいのですが、オビによると「本格的スパイ小説!」とのことなので、これはこれとして楽しみたいと思います♪ というか、きちんと映画を見直したくなりました。

…最初は横浜でモーニングを食べて帰ってくるつもりだったので(クロワッサンが名物のお店なのですが、写真を撮り損ねました。今度リベンジします!)、いちおう読む本は持って行きまして、今日はシュテファン・ツヴァイク『人類の星の時間』。これは以前伊勢佐木町で、やはり古書で手に入れたもの。

今日買った本ではないですが、好きなのでパチリ。

歴史上影響力のある出来事が起こった瞬間を「星の時間」(素敵な表現で大好きです❤)として、さまざまなエピソードを紹介するものなんですが、小説仕立てなのでいわば短編歴史小説集みたいなもの。ときどき目次を見て興味が湧いたのを順不同で読んでるんですが、今日は電車の中やお店で『一と晩だけの天才』というのを読み終えました。フランス国歌『ラ・マルセイエーズ』ができたいきさつのお話です。ちょっと切なかった……。でもツヴァイクさんの文章は熱がこもっていて、散文だけど「歌い上げる」みたいな感じがあります。

そんなこんなでいい一日でした。行ってみればこうして行けるのに、目的がないとなぜか行かない神保町……うちからは半端に遠いのです。でも古本まつりのときは人も多いし、ブラブラするだけでこんなに満たされるなら(笑)もっとフツーに、ときどき思い立ったときにぶらりと行きたいなー……。なんて思います。