2017/08/24

コミティアご報告とばかうけ交換会(?)

終了後バテてしまいご報告が遅れましたが、8/20は創作同人誌イベントコミティアに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!創作オンリーなので、オリジナル小説と評論本を持参しました。

今回はコミケの翌週ですし、ご参加の方は少ないのでは……と正直思っていました。が、配置が入口すぐのお誕生日席と恵まれていたせいか、本は少数ずつながら新旧取り混ぜて身請けしていただけました。(日頃零細なうちのコミティア参加としては新記録レベルです。ほんとにありがとうございました。本を楽しんでいただけていますように!)

持参した本全種を大人買いしてくださった方や、別のイベントで無料配布したイアンシリーズ短編をお気に召してくださって本編をご購入くださった方もあり、とても嬉しかったです。表紙絵もほめていただいて……こちらもとても嬉しかったです。

新刊は創作でなく洋画レビュー集でしたが、大好きなテッド・チャンさん原作の『メッセージ』を特集しました。こちらも思ったよりお手にとっていただけて、映画についてもお話できたりして楽しかったです。(リアルの身辺に見た人がいないものですから余計に☆)



ただ、さっそくミスを発見してしまい…。(苦)中で触れた「ゼロサムゲーム」は「ノン(非)ゼロサムゲーム」でしたね。途中気づいたのですが編集が突貫工事で、あわてて直し損ねたまま刷ってしまいました。失礼いたしました。他もチェックして次回販売から正誤表をいれようと思います。

特集に因んで、新刊以外でもお買い上げ下さった方に「ばかうけ」を配らせていただきました。(『メッセージ』の公開時、「異星人の宇宙船がばかうけに似ている」と話題になっていたのでシャレで。ピンとこなかった方すみません(笑))こういうネタで盛り上がるような映画ではまったくないですが、新刊の半分近くがこの特集というハナイキの荒さと、わりとマジ語りしてしまってるのが読み直すと面映ゆく、毒消し(?)の意味もあって配らせていただきました。ですがななんと!差し入れで種類の違うばかうけをいただきまして、予期せぬ「ばかうけ交換会」(?)になりました!嬉しかったです~♪

コレを持っていきました。味は最近見つけた歌舞伎揚げ風。
オリジナル(クラシック?(笑))以外にもいろんな味があるんですね。

並べてみると確かに。

そんなわけで、いただいたご感想が次回作制作の励みになり、その他いろんな話題でいろんな方とお話できたのも刺激になり、適度にまったりしていながら充実したイベントでした。前にも書いたかもしれませんが、「昔のコミケ」みたいな雰囲気がありますね。なんとなく安心するムードです。昔参加してからブランクが長かったのですが、これからもときどき参加していけるよう、オリジナル作品をもっと頑張りたいと思いました。

さて、ビッグサイトの帰りは、いつもTFTビルのチャオでパスタを食べるのを楽しみにしてます。が、今回はお昼に食べたサンドイッチでは物足りなくて、開催中に会場で売ってた「オム焼きそば」を食べました。具のないソース焼きそばに卵を焼いたのが乗って600円……(まあお祭価格だからね!)でも帰りにチャオに行ったらもう閉まっていたので、食べておいて正解でした。たぶんその日の見込み動員数とか人が引ける時間帯とかで変わるんでしょうね。開いてない飲食店は多かったです。イベントは他にも鉄道模型とか面白そうなのをやってたんですけど、確かに夕方はもう人が少なかったし。

それと、「やっぱり虫の知らせだったのかしらん?→オム焼きそば」と思うくらい、帰りの宅配列がしんどかったです。ひどい空腹状態でなかったのはせめてもの救いでした。コミティア開催中は会場にエアコンが入るので、コミケと比べるとかなり楽で「これなら楽勝♪」と思ってたんですが、前回に続き最後に体力持ってかれました。炎天下ではなかったんですが、それでも箱を運びながら蒸し暑い中で長く並んだせいか、軽く熱中症になっていたようで。頭痛や「雪目」みたいな感じがまだ取れません。(睡眠負債がたまってるせいもあるかもですが、先週はここまでひどくなかった!)これからは並ぶ前に水分補給とか備えておいた方がいいかもしれない……と思いました。いったん並んでしまうと買いに行けないですもんね。もうしばらく徐行運転ペースでいきながら、調子を取り戻そうと思います。暑さには極端に弱いので、早く涼しくなってほしいです~。

…さて、余談ですが、最近マーク・ゲイティス兄が脚本・キュレーターとして関わった "Queers"というBBCの番組の本が出まして、イベント前に兄上がサイン本の宣伝ツイートを流していたので、会場で店番しながらkindle版のサンプルを読みました。内容は、今年がイギリスで同性愛行為合法化から50周年なのを記念したモノローグ形式のオムニバスです。兄による前書きがすごく良くて、つられてそのまま購入してしまい、今兄の作品ともう一つを読み終えたところです。1つ1つが短くて手をつけやすく、中身やコンセプトもすごく気に入りました。金欠中の衝動買い(笑)でしたが、後悔なしです。機会ができたら改めてご紹介しますね。(資料として読んでるので、kindle booksのほうのブログになるかもしれません)

*      *      *

今回の新刊を含めた通販は、自サイトで承っております。(PCサイトなので、もし支障がありましたらメールやpixivメッセージ、ツイッターなどでお問合せください)

※前回のコミティアで再販した『恐怖!脳人形の館』と前回の新刊『洋画レビュー約40連発』は今回で在庫がなくなりました。ありがとうございました。通販での受注生産は継続中ですが、イベントでの販売はなくなります。

『脳人形』はkindle版も出ていますので、よかったらご利用ください。
(同人誌版から細かい挿絵やおまけのギャグ漫画を省いていますが、プライムのライブラリーや読み放題サービスにも対応しております)

2017/08/18

コミティア参加予定

またまた直前のお知らせですが、週末8/20開催の同人誌イベント、コミティアに出展します。創作オンリーなので、オリジナル小説と評論系の本を持参します。

配置:う01a SUSSANRAP(サッサンラップ)

新刊は洋画レビュー本二冊目、特集は『メッセージ』です。コピー誌でこれから仕上げですが、プリンターが壊れなければ持参できると思います。(笑)イアンシリーズお試し短編の無料配布も継続します。

表紙はまだ少しいじるかもしれませんが、だいたいこんな感じです。

【8/20追記・↓色合い・目次含めちょっと変わりました】


前回のが「約40連発」だったのに比べると半分なんですが、おもに特集のため総ページ数は前より増えてしまいました。さっき校正がてら喫茶店で読んできたんですが、けっこう読みでのあるボリュームでございます。

特集ページは小説からの脚色についてのブログ記事をアレンジしていますが、表紙に刷り込んだ見出しの通り、たぶん六~七割くらい書下ろしになっていると思います。ブログで書けなかったことを含めていろいろ考察(?)しているので(ホントにいろいろ考えたくなる映画ですよね)、よかったらお手に取ってやってください。後半は以前と同じくブログ記事の再掲で、ほんの少し紙用に整理しております。収録した作品はこちら。

『愛されちゃってマフィア』(1988)再見
『モーガン プロトタイプ L-9』(2016)
『アラン・ドロンのデーモン・ワールド』(1986)
『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』(2005)
『素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー~』(2012)
『ジェーン・エア』(2011)
『サブウェイ・パニック』(1974)❤
ナショナル・シアター・ライヴ『コリオレイナス』(2014)
『ボーイ・ミーツ・ラブ』(2004)
『ロンドン・ヒート』(2012)
『レジェンド・オブ・エジプト』(1999)
『アイアン・スカイ』(2012)
『007/リビング・デイライツ』(1987)
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(1995)
『007/消されたライセンス』(1989)
『眼下の敵』(1957)
『鷲は舞いおりた』(1976)
『トラウマ』(2004)
『スタートレック・イントゥ・ダークネス』(2013)
『幻影師アイゼンハイム』(2006)
『フランケンシュタインの花嫁』(1935)

…配置が入口に近く、超零細なのになぜかお誕生日席をいただいたので(^^;)、わりとわかりやすいと思います。たぶんこんなポスターを掲げております。


他にこのへんもちょっぴり持っていきます。


新刊の特集に合わせて「ばかうけ」などおやつに持っていこうと思います~(笑)ぜひぜひお立ち寄りくださいませ❤ よろしくお願いします!

2017/08/11

『手紙は憶えている』と「老人」がアクティブな映画などアレコレ



先日、念願だった『手紙は憶えている』をレンタルDVDで鑑賞しました。劇場公開時の広告で気になっていたんですが、見に行けなかった一本。大好きなクリストファー・プラマー様主演、共演は先日亡くなったマーティン・ランドーです。この顔ぶれだけでも見たくなりますが、内容がまた独特で、進行中の認知症をサスペンス要素として使い、かつてアウシュビッツで家族を殺されたユダヤ人が、アメリカに潜伏している元ナチスに復讐しようとする、というもの。原題は"Remember"。(「思い出す」…むしろ命令形で「思い出せ」でしょうか)

プラマー演じるゼヴ・グットマンは老人ホームに入っている老人。妻を亡くしたばかりで認知症の進行に拍車がかかっています。眠って起きるたびに記憶がなくなっていて、妻を死んだことを忘れ彼女を探すところから始めなくてはなりません。ランドー演じるマックスは老人ホームの仲間で車椅子生活。ゼヴと共にアウシュビッツの生存者で、かつてのアウシュビッツの責任者が身分を偽ってアメリカに逃れ、存命中だと知ります。歩けない彼は、ゼヴにやるべきことを順番に、詳細に書いた手紙(コレを読むことさえ忘れるので、ゼヴは自分の腕に「手紙を読むこと」と書き付ける)と金を持たせ、復讐殺人の旅へと送り出しますが――。

…少しだけ恨み言を書きますと、日本版の宣伝の力点が……(^^;)。このせいで大切なところが見る前にある程度予想がついてしまいました。というわけで「ネタバレ」にあたる部分はたぶん予想がつく方も多いと思うのですが、あまりそこにこだわらずに見たい映画でした。というのは、それを踏まえて経過を見てもほんとにいろいろ考えさせられる、よくできたお話なので。現代のナチ信奉者というのも出てくるのですが、興味あるところでした。恐ろしかった……。

プラマー様がひたすら非力な老人を演じているのも時の流れを感じさせます。なんとなく続けて手持ちの『ドラキュリア』を見て口直し(?)してしまいました。演技なのはわかってるんですけどリアルで、内容含めて胸が締め付けられました。でもあの若い頃のイメージ、あの押し出しの立派さのイメージがあるプラマー様をこのキャストに当てたところも成功していると思います。ほかに元ナチス役でブルーノ・ガンツ(『ベルリン天使の詩』)やユルゲン・プロホノフ(『U-ボート』)など、懐かしいドイツ人俳優さんも出ていました。

そしてマーティン・ランドー。先日亡くなったときはこちらにはお悔やみを書けませんでしたが、このマックス役も心に残る役でした。あのハンサムだけどちょっと怖いような風貌、『スパイ大作戦』で記憶してらっしゃる方は多いと思います。SFドラマの『スペース1999』、ホラー俳優ベラ・ルゴシを演じた『エド・ウッド』など、以前はまった時に少しだけ出演作を漁りました。とはいえほとんどレンタルで見たので、今見返せるのは白黒のテレビシリーズ『ミステリーゾーン』くらいです。(『運という名の男』というエピソードで、すごく若い頃の姿を見られます)

…マックス役では白髪でめがねをかけ、鼻の下にチューブを当てた病人の姿なのでまた印象が違いましたが、晩年は闘病なさっていたそうなので、私生活でもあんな状況はあったのかもしれません。ご冥福をお祈りいたします。

ちょっと思い出したのですが、認知症をサスペンス要因に使う映画として印象的だったものに、パトリック・スチュワート主演の"Safe House"という作品がありました。たしか主人公は元スパイ組織か何かで働いていた人で、体力や知能はたぶん未だに人並み以上なのですが、認知症の症状に悩まされています。そして自分の過去ゆえに命を狙われることを恐れて、厳重なセキュリティを施した家で独り暮らしをしている、という設定です。こちらはスチュワートがまだ比較的若く、トレードマークのスキンヘッドがむしろセクシーに映るくらいで(サービスとして長々とシャワーシーンがあるくらいの肉体美!(笑))、アクションもこなす映画なので、哀れさよりサスペンス要素が勝っていました。(当時スチュワートのファンだったので輸入VHSで見たのですが、作品としては小粒なアクション映画の範疇を出ないかもしれません。でもほんとに、ファンの目には垂涎ものだったのです~(^^;))

「国外に逃れた元ナチス」という題材では、ちょっと前に『ブラジルから来た少年』の再見感想も書きましたが、イアン・マッケランがその元ナチスを演じた『ゴールデンボーイ』という秀作もありましたね。こちらもおすすめな一本なので、感想にリンクしておきます。
「気をつけろ坊や。これは危険な遊びだ」(『ゴールデンボーイ』(1998)再見)

ちょうど今、「ちょびちょび読み本」――「一冊読了してから次」という読み方ができなくなってきたので、開き直ってその日の気分で読みかじっています(笑)――の中に両大戦周辺のものが増えていて、作品準備も兼ねてはいますが、このあたりの歴史に興味が出ているところです。ちょうど世の中全体も二次大戦絡みの回想をする時期で、現在の情勢も不安定だったりして、過去の大戦周辺の歴史がよく取り上げられていますね。そんな中で見たこの『手紙は憶えている』、ネタバレを避けると書けないのですが、いろんな切り口で感じるものがありました。

…戦争がらみは別にして、こういうアプローチ――認知症含めて「老人」をアクティブな(必ずしも肉体的にという意味でなく)素材として扱うもの――は、洋画ではけっこう増えきましたね。クリストファー・プラマー様を気にしてるせいかもしれませんが……(シャーリー・マクレーンとはその手の映画で二回共演していますね。その一方、『あの日の指輪を待つ君へ』での、思いを内に秘めた元軍人役もすてきでした♪)日本は老いや認知症をドライに扱う文化ではないのですが、高齢キャラクターが主演の『やすらぎの郷』のようなものも出てきましたし、お涙系以外の、「アタリマエの」状況を反映したエンタメは少しずつ増えてくるのでは。魅力的な俳優さんたちが高齢になっていき、観客もいっしょに年をとっていくわけですもんね。
(…なぜか今ぱっと思い出したのは『老人Z』というアニメの怪作(?)です。あれっくらいぶっちぎれたのがあってもいいのに、とも思いますが、今の世相では逆に難しいかも?)

また話が広がりすぎて収集がつかなくなりました。失礼しました☆(^^;)



[追記]
以前英語の映画スクリプトがたくさん公開されているサイトを発見しまして、そこで「プラマー様の新作♪」というだけのミーハーな動機でダウンロードしていたのがじつはコレでした。ネタバレを読みたくなかったのもあり手をつけないままでしたが、改めてこれと共に、もし原作があるのならちょっと読んでみたい気がします。舞台劇にできそうな構成なので、元が舞台の可能性もあるかも?(未確認です)

スクリプトをゲットしたのはこのサイトからです。いろんな作品の台本が読めます。
Movie Scripts and Screenplays
ソフトから書き出したトランスクリプトではなく、本物の台本(形式などからそう思われる)のPDFでした。