2013/03/29
『王殺し』をご紹介頂きました!
先ほど電子書籍コーナーからもリンクさせていただきましたが、先日のホームズ小説に続き、嬉しいことに電子版『王殺し』のご紹介を賜ったのでご報告いたします!
燃えよ個人出版! 様:
美しき蛮族の王。その存在がこの耽美なる悲劇を生んだ。
ありがとうございました。ぶっちゃけたいして売れていない(^^;)傍流の本に目を留めていただいて、涙が出るほどありがたいです。…そのうえ素敵な前説(!)までつけて頂いて。(うわーかっこいい…。レビュアーさんにはコピーライター的なセンスのある方が多いんでしょうか!)
…書いていただいている通り、耽美的要素がメインテーマというより、悲劇の比重が大きい物語で、頭にあったのは「悲劇における悪意の不在」でした。そういう部分も読みとっていただけてとても嬉しいです。(涙)
…同人誌ではあまり売れなかった本からのシングルカット(?)なのですが、kindleではホームズ小説に劣らない数読んでいただけていて、正直意外でもあります。(ホームズ小説もそんなに売れているわけではないのですが(^^;)、もっと差がつくかと思っていたので…)
もちろん価格が安いのも理由の一つだと思いますが、「ジャンル」でチェックするのがメインの同人誌と、オリジナルが普通のkindleストアでは、本の探し方自体が違うのかもしれませんね。こういう場ができたのは嬉しいことですし、身が引き締まる思いもします!うー!がんばるぞー☆(笑)
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サークルからのお知らせ
2013/03/26
『追憶のシャーロック・ホームズ』ご紹介記事を書いて頂きました!
サイトの電子書籍コーナーでお知らせしましたが、先日kindle個人出版本の情報サイトさんで、『追憶のシャーロック・ホームズ』のご紹介記事を書いていただきました!『王殺し』を出した頃にツイッターでお声をかけていただいたサイトさんで、それ以来こちらの情報には大変お世話になっています。(心から感謝)
もちろん本の宣伝なので、書いたきっかけやセールスポイントなどですが、加えて同人誌出自ということについてや、JUNEというジャンルについて、そしてオススメ本やオススメ映画も載せていただきました。(同人誌やサイトを見ていただいている方には想定内だと思いますが!(笑))
こういう風に取り上げていただくのは初めてなので、緊張もしますしお恥ずかしいですが、ぜひご覧下さいませ!
(2013/6/4追記・長いことリンクが無効になっていたようです。大変失礼いたしました!修正いたしましたので、ぜひご覧下さい!)
きんどるどうでしょう 様:
【KDP最前線】情熱的友情を愛でよう「追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白-」を執筆した牛乃あゆみ(兼ホズマー・エンゼル)さんにインタビュー
…じつは価格についてはもっと詳しくお話したかったのですが、これ以上長くなってもと思い自粛しました。(^^;)…昨年のサイト内日記で書いていましたとおり、この価格にした理由のひとつには、価格を下げすぎることで内容まで安っぽく見えてしまうのでは、という心配もありました。けっして、紙版を買ってくださった方への気兼ねだけでそうしているわけではないです。本格的に個人出版の本がたくさん出てくる前だったので、価格帯が読めないのもありました。(とりあえずアップするために作ってみた、的なものも多くて、参考にしにくかったんです)
でも自分が本を買うときには、価格で内容のレベルやボリューム感を見積もっているので、その感覚はありました。この本はJUNEではありますが、感覚としてはハードカバーのつもりで、中身もクラシックなイメージで作ったので、あまり安っぽいイメージにはしたくなかったんです。
…ところが蓋を開けてみますと、もう無料やら値下げやらの嵐で。(笑)「300円以上の本は少し待てば値下がりする」という説まで流れたことがあって、うわー、そう見なされて買い控えられたらたまらないな…(^^;)と悩んだ時期もありました。ですが、最近はいろいろな本を拝見して、やはり内容を考慮した価格をつけることも大切だと思うようになりました。kindleストアがなくならない限り、一生売るわけですし。
基本的に、早い時期に買ってくださった方が、損をしたと感じそうなことは気が進まないです。自分が買ったとき、やはりあとから値下げしていると知ったらくやしいので…。
でももちろん、無名の書き手が読んでいただくきっかけを作るには、価格を下げる・無料キャンペーンをするという手段しか、今のところないのは理解しています。なので、これからより多くの方に読んでいただくためにはどうしたらいいか、悩んでもいます。一案として、分割版を別に作って一冊あたりの価格を下げる(トータルで同じ価格になるようにする)…など姑息なことを(笑)考えています。
…今考えると、最初にもっと価格を下げておいて、少しずつ今の価格に近づけるべきだったかな…とも思います。(次の本では気をつけよう!(^^;))他のkindle本が、商業含めてセールやら無料キャンペーンやらをバンバンしているのを見ると、殿様商売をしているような恥ずかしい気持ちになることもあるんですよね。思いあがっているように見えそうなのもイヤなんですが…そう見えるかなあ…。
でも、少なくともご同好の方がこの価格で買って、「損した」と思う内容にはしなかったつもりです。自分では。さきほど書きましたとおり、コンセプトはハードカバーのJUNEの本、ですから。(^^;)
…それに正直この本は、無料にしたからといって、今より劇的にたくさんDLはされないような気がするんです。インタビュー記事でもお話させていただいたとおり、価格でチェックしている通りすがりの方が、誰でもホイッとカゴに入れられる内容ではないので…。こういうものを好んでいる方以外は、たとえ無料でも手に取らないんじゃないかな、と思うんですが…どうでしょうか。(J庭やコミティアで、無料本を貰っていただくのがいかに難しいかも体験しておりますので…(^^;))そして何より、ご同好の方でkindleを持っていたり、kindleストアをチェックしたりしている方がものすごく少なそうなのも、予想がつきます。
(あちこちでお知らせしていますが、kindleの電子書籍は端末がなくとも、無料アプリを使ってスマホやタブレットPCで読めます。でも、それでも読めない方も多いですよね…私自身、スマホやタブレットは使っていません。「読みたいけど読める環境がないので、紙で読みたい」とご意見をくださった方々、まだ対策が立っていなくて本当に申し訳ありません。Kindle for PCが日本語ストアに対応してくれたら、いきなり万事解決なのですが…(^^;))
…というわけでいろいろ悩んではおりますが、愛着のある本なので、なんとかたくさんの方に知っていただけるようにがんばろうと思います。なにか良いアイデアがありましたら、ぜひ教えてください!
…記事のご紹介だったのに、最後はお悩み相談になってしまってすみません~!(^^;)
もちろん本の宣伝なので、書いたきっかけやセールスポイントなどですが、加えて同人誌出自ということについてや、JUNEというジャンルについて、そしてオススメ本やオススメ映画も載せていただきました。(同人誌やサイトを見ていただいている方には想定内だと思いますが!(笑))
こういう風に取り上げていただくのは初めてなので、緊張もしますしお恥ずかしいですが、ぜひご覧下さいませ!
(2013/6/4追記・長いことリンクが無効になっていたようです。大変失礼いたしました!修正いたしましたので、ぜひご覧下さい!)
きんどるどうでしょう 様:
【KDP最前線】情熱的友情を愛でよう「追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白-」を執筆した牛乃あゆみ(兼ホズマー・エンゼル)さんにインタビュー
* * * * * *
…じつは価格についてはもっと詳しくお話したかったのですが、これ以上長くなってもと思い自粛しました。(^^;)…昨年のサイト内日記で書いていましたとおり、この価格にした理由のひとつには、価格を下げすぎることで内容まで安っぽく見えてしまうのでは、という心配もありました。けっして、紙版を買ってくださった方への気兼ねだけでそうしているわけではないです。本格的に個人出版の本がたくさん出てくる前だったので、価格帯が読めないのもありました。(とりあえずアップするために作ってみた、的なものも多くて、参考にしにくかったんです)
でも自分が本を買うときには、価格で内容のレベルやボリューム感を見積もっているので、その感覚はありました。この本はJUNEではありますが、感覚としてはハードカバーのつもりで、中身もクラシックなイメージで作ったので、あまり安っぽいイメージにはしたくなかったんです。
…ところが蓋を開けてみますと、もう無料やら値下げやらの嵐で。(笑)「300円以上の本は少し待てば値下がりする」という説まで流れたことがあって、うわー、そう見なされて買い控えられたらたまらないな…(^^;)と悩んだ時期もありました。ですが、最近はいろいろな本を拝見して、やはり内容を考慮した価格をつけることも大切だと思うようになりました。kindleストアがなくならない限り、一生売るわけですし。
基本的に、早い時期に買ってくださった方が、損をしたと感じそうなことは気が進まないです。自分が買ったとき、やはりあとから値下げしていると知ったらくやしいので…。
でももちろん、無名の書き手が読んでいただくきっかけを作るには、価格を下げる・無料キャンペーンをするという手段しか、今のところないのは理解しています。なので、これからより多くの方に読んでいただくためにはどうしたらいいか、悩んでもいます。一案として、分割版を別に作って一冊あたりの価格を下げる(トータルで同じ価格になるようにする)…など姑息なことを(笑)考えています。
…今考えると、最初にもっと価格を下げておいて、少しずつ今の価格に近づけるべきだったかな…とも思います。(次の本では気をつけよう!(^^;))他のkindle本が、商業含めてセールやら無料キャンペーンやらをバンバンしているのを見ると、殿様商売をしているような恥ずかしい気持ちになることもあるんですよね。思いあがっているように見えそうなのもイヤなんですが…そう見えるかなあ…。
でも、少なくともご同好の方がこの価格で買って、「損した」と思う内容にはしなかったつもりです。自分では。さきほど書きましたとおり、コンセプトはハードカバーのJUNEの本、ですから。(^^;)
…それに正直この本は、無料にしたからといって、今より劇的にたくさんDLはされないような気がするんです。インタビュー記事でもお話させていただいたとおり、価格でチェックしている通りすがりの方が、誰でもホイッとカゴに入れられる内容ではないので…。こういうものを好んでいる方以外は、たとえ無料でも手に取らないんじゃないかな、と思うんですが…どうでしょうか。(J庭やコミティアで、無料本を貰っていただくのがいかに難しいかも体験しておりますので…(^^;))そして何より、ご同好の方でkindleを持っていたり、kindleストアをチェックしたりしている方がものすごく少なそうなのも、予想がつきます。
(あちこちでお知らせしていますが、kindleの電子書籍は端末がなくとも、無料アプリを使ってスマホやタブレットPCで読めます。でも、それでも読めない方も多いですよね…私自身、スマホやタブレットは使っていません。「読みたいけど読める環境がないので、紙で読みたい」とご意見をくださった方々、まだ対策が立っていなくて本当に申し訳ありません。Kindle for PCが日本語ストアに対応してくれたら、いきなり万事解決なのですが…(^^;))
…というわけでいろいろ悩んではおりますが、愛着のある本なので、なんとかたくさんの方に知っていただけるようにがんばろうと思います。なにか良いアイデアがありましたら、ぜひ教えてください!
…記事のご紹介だったのに、最後はお悩み相談になってしまってすみません~!(^^;)
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2013/03/18
春コミ終了、そして"The game is on!"
昨日はHARU COMIC CITYに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!お顔に見覚えがある方々もたくさんおられてウレシかったです!(あまりこちらからお声がけしてもうっとうしいかも(^^;)…というのもあり、我慢した場面も多かったのですが、リピーターして下さってる方々、ほんとにウレシイです。ありがとうございます!)
おまけにお話させていただいたなかでご感想やピーター・カッシング情報なんかもいただけちゃったりして…ほんとにナマで集う場であるありがたみをひしひしと感じました。海外ではネットでやればいいじゃん、という感覚もあるようですが、やっぱり紙でリアルで、というのは格別の楽しみです。
…で、昨日は新刊が出せました。以前シーズン2でやった名台詞・名シーン振り返り+深読みレビューを、シーズン1第1話でやったものです。今回も英語台詞をあらためて解釈しなおすのが、とても楽しかったです。この楽しさを共有していただけたら嬉しいです。
いもづるレビューは三本、いずれも気に入った輸入盤作品をご紹介できたので、密かにウレシイです。(マーク・ゲイティスの"Crooked House"(リンクは日本ストア)、マーティン・フリーマンの"The Robinsons" (リンクは日本ストア)、ウィル・シャープの"Black Pond"(リンクはUKストア)"。ゲットなさる場合はリージョンやPAL版かどうかなど、ご確認くださいませ)
微力ながらご覧になる方が増えるきっかけになれば…と願ってやみません。…というか、日本語字幕入り出てほしいです…!「良いんですよ~♪」でなく、「良いですよね~♪」という語尾で話せるようになってほしい…!(^^;)
それといつものギャグ漫画…こちらは以前"The Science of Seduction"に入れた『空き家で冒険』の続編で、じつはシーズン2前に考えていたネタです。なので、兄とジョンの間に確執がありません。ライヘンバッハを見たあとだと違和感がありますが、お許しくださいませ。ソフトに兄ジョン(といえるのかこれ(^^;))なネタを形にしておきたかったので…。もとはさらに続いていたのですが、さすがに違和感のレベルが高くなりすぎるので断念しました。(ネタとしては気に入っていたので、シーズン2完成前に描いてしまえばよかった…残念!)
連れ帰って頂いた薄い本たちが楽しんでいただけてますように、心から祈っております!
(通販は3/20から受付開始いたします。詳しくは同人誌な部屋にて。よろしくお願いします☆)
…開場中のBGMはいつもの通り威勢のいいものでしたが、撤収時間にまた懐かしソングが…『前略道の上より』。(一世風靡♪)こちらはカバーされたもののようですが、カバーされてること自体知らなかったのでいろいろ感慨がありました。…というわけで、今回はBGMでもずいぶん楽しませていただきました!
…シャーロック本は9冊目になりました。思えばSHERLOCKが放映されてから、じつに勤勉に(笑)同人誌活動させていただいてます。ちょうどシーズン3の撮影が始まり、シーズン4も契約がなされたということで、嬉しいかぎりですね!
数時間前にマーク・ゲイティス氏がなさった写真入りツイート。
わくわくします!
(「独占情報!エピソード1は"The empty Hearse"(空の霊柩車)のタイトルになる予定。
『ゲームの始まりだ!』」)
わくわくします!
(「独占情報!エピソード1は"The empty Hearse"(空の霊柩車)のタイトルになる予定。
『ゲームの始まりだ!』」)
Exclusive! Ep 1 will be called 'The Empty Hearse'. The game is on! #Sherlock twitpic.com/ccbzh8
— Mark Gatissさん (@Markgatiss) 2013年3月18日
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同人誌
2013/03/09
新刊作業とトレス台
2013/03/09 06:23(←ポメラのタイムスタンプ)
おはようございます!珍しく早朝に日記を書いてます。ブログに移行してから、なんとなく「記事」として書くことを意識しちゃうせいか、普通の日記的なことが書けなくなってました。サイト内の日記では同じ日付で複数の小見出しって普通にやってたんですが、どうもそれがブログだとやりにくいですねえ…いや、やらないほうがいいんでしょうけれど…。どーもそのへんが、カオスなのーみそを反映できなくて。つくづくタグ付けした記事を書くには向かないのーみそだなあ、と。(書くたびにタグが増えてしまうー(笑))
春コミ新刊作業中
さて、それはともかく、3/17春コミ合わせの同人誌新刊作業をしております。
pixivにサークルカットとさらっとしたおしながき的なものを載せております。(サンプルはサイトの同人誌コーナーで載せているものと同じですが、pixivのほうが使い勝手が良い環境の方はぜひどうぞ。「作品タグ」欄の「春コミ」タグで、持込予定でpixivに上がっているもののサンプルは一覧できます。ただ、在庫すべてはあちらにアップできていませんのでご了承下さい)
pixiv: 2013/3/17春コミサークルカット(に-28a)
今回はSHERLOCKシーズン1のプレイバック本です。シーズン2の本でやったのと同じ、英語の名台詞と独自訳+深読み・トリビア・萌え語り(笑)で全体を振り返る形式です。シーズン2本をやってるうちからぼんやりと考えてはいたんですが、イベント会場でゆきずりの方に「これのシーズン1版もほしい」というお声をいただいて、ありがたく背中を押されました。
で、やってみたらもう楽しくて(笑)。台詞は本に使ったものの三倍くらい書き取ってしまったんですが(^^;)、台詞ばっかりでは引用の域を越えるので、泣く泣く削りました。(いちおうそのへんのラインは気にしています。まあ、二次創作やってる時点で頭隠してなんとやら、みたいなものですが(^ ^;))…で、その英語台詞を訳していくわけですが、吹替版や字幕版は字数の制約があるので、どうしても意訳や省略をせざるをえないんですよね。これは仕方のないことだし、その条件に合わせてなめらかに訳すのがプロの翻訳家さんの技術でもあると思っています。
今回の自分のようなのはその制約がないし、小説のように流して見たときに読みやすく、という必要もないので、元の台詞のニュアンスをなるべく表現しようと無い知恵を絞ってます。翻訳は究極の味読でもあるので、この作業をしてるとどんどん深読みに走ってしまうんですよね。これが…楽しい。(笑)もう情報もいろいろ流通していてトリビアといえるようなことも少なくなってるので、わりと素直に見直してるだけなんですが…なぜか第一話だけでページがいっぱいいっぱいになってしまいました。(^ ^;)(漫画やキャストの他作品レビューもやっぱりいれたいのと、中綴じ製本なのでページの数の限界です)たぶん間に合うと思うので、よろしくお願いいたします。
トレス台さまさま❤
で、漫画やイラストのほうで…ワタクシ、アナログ時代からペン入れがものすごく苦手で、デジタルになって「ペン入れがやり直せる」というのが福音なんですが、どうもペンタブでの感覚が歯がゆい場面が出てきまして、今はアナログとの併用を試しています。
(レイアウトや絵の配置の微調整はデジタルのほうがよくて、絵を描く作業(とくに下描き)は手描きのほうが早い。…ワタクシ、絵を描きあげたときに「あと1センチ横にずらして描けてたら!」とか、「これの98%くらいのサイズで描けてたら!」いうことが多くて、デジタルに取り込んでからも配置やサイズの微調整が必須なんです(^ ^;))
その一環で、先日トレス台を買いました。歴代でいうと四つ目です。デジタルになってからはなるべくデジタルですませたかったのと、昔のアニメーター時代のトラウマが甦る(木の箱に蛍光灯が入ってた時代の話ですが(^^;))のもあって避けていて、ずいぶんご無沙汰になります。
これと柔らかめ(B)のシャーペンを組み合わせてクリンナップをしてみたら…これが目からウロコ。使っている方には今さらだと思いますが、デジタルで不自由に感じていた部分がすべて解消されるので、楽に感じます。おまけに今はLEDなんですね。宣伝するわけではないですが、買った機種が表面に継ぎ目がまったくないんです。(昔のは透過部分と枠のあいだの継ぎ目がありましたですね)これがストレスかからない。
加えて、A4サイズで傾斜をつけることができるので、コンパクトな作業台としてすごく便利。これ、使ってみるまでは「そんなのいらない」と思ってたんですが、傾斜をつけた状態で描いてみるとたしかにラクで、とくにカメラが寄った感じの絵のデッサンが狂いにくい。(目が近い距離で大きめの絵を描くと、微妙にパースがかかった位置から見るのでデッサンが狂いやすかった)絵を描くのは生理的な部分が大きいので個人差も大きいんですが、これは自分にはアタリでした。
買ったのはコチラ。昔に比べると全体に価格も下がっていて驚きました…。
トレース台 LED A4
思えばペン入れが苦手というのは、鉛筆でガサガサと引いた線の中からいい線を選び出す作業(クリンナップ)と、タッチをつけた仕上げの線を出すという作業をいっぺんにやろうとしていたためかも、と思うようになりました。昔は鉛筆描きした原稿にそのままペンを入れて、下描きは消しゴムで消す、という手順でしたから、そうせざるを得なかったのですが…。もちろんこれがきちんとできてる方が大多数なわけですが、自分にはできてなかったんですね。(自分にとっての「クリンナップ」の重要性に二十年前に気づいていれば…(^^;))
それと、描くときのサイズの重要性。…デジタルはいくらでも拡大して作業ができるんですが、漫画の場合、コマを詰め込んでしまう傾向が自分にあるので、なるべく描き込めないように、最近はA5の場合はA5原寸で描いてたんです。プリントアウトして手描きの修正を加えるときもそのサイズ。これが窮屈だったようです。A4サイズで描いてみたらものすごくラクでした。…これって、結局B4でトンボがついてる漫画原稿用紙に描くのとほぼ同じ感じですね。理にかなっていたんだなあ…と思います。
…今はトレス台を使ってもなぞるのが精一杯ですが、少しだけ絵を描くのが楽になりました。好みの絵柄に近づけていけるといいな。デジタルは作業を可逆的にしてくれるけど、逆に直感的な作業では時間がかかりすぎる部分もあるんですよね。たしか竹本泉先生だったか、デジタル化してから作業時間がよけいにかかると書かれていたと思います。
…どうもこれまで、デジタルの「道具の都合」に自分が合わせようとしていたみたいです。アナログでも「基準の作業手順にとらわれる」傾向があって勝手に苦しがっていたようなので、これからは自分のわがままを通そうと思った次第です。(笑)
欠点は消しゴムのカスが出ることと、アンドゥができないことですかね。(レイヤーに似たことは別の紙を重ねればできる(笑))とにかく、久しぶりに「絵を描くのが楽しい」感覚を味わいました。
トレス台を作業台に使ってA4サイズで「ラクに」描いたジョンスケッチ。
スキャンのままゴミ取りもなにもしてない状態ですが…
(左下が白いのは一緒に描いちゃったシャーさんを削除したため。
こういうことができるのがデジタルのありがたさ(笑))
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漫画制作
2013/03/05
ひなまつりJ.GARDEN終了/「Juneを語ろう」感想
ひなまつり企画など
昨日はJ.GARDENに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!オリジュネオンリーは二次のイベントと比べるととてもまったりしているのですが(^ ^;)、ネットでしかお話したことがなかった方や、十数年ぶりに再会できた方など、いろんな方にお会いできて、お隣サークル様からもいろいろ興味深いお話が伺えたりで、ほんとに…楽しいというより嬉しさと感謝でいっぱいの一日でした。
ひなまつり企画の一つ「ひなまつりペーパーラリー」(サークルのペーパーを規定数以上集めて受付に持って行くと景品がもらえる)用の拡大版ペーパーも、かなり配布させていただけました。(でも大量に余っているので、通販再開時に余計なオマケにしちゃう予定です(笑))
オリジナルジャンルでは、無料本でも貰っていただくのは難しいものですよね。今回もただ置いておくだけではなかなかお手にとっていただけないので、「スペースに視線をとめていただいた方にはすかさず差し出す」、を敢行しました。これくらいしないと減らないんでスよー。(^^;)ラリー企画のおかげで声もかけやすく、受け取ってくださる方も多かったので、またやってほしいです☆
「Juneを語ろう」
さて、とても楽しみにしていたbelne先生と竹宮惠子先生の座談会『Juneを語ろう』、かなりスペースをとって座席も用意されていましたが、当然ながら立ち見がいっぱいで大盛況でした。最初後ろのほうに座っていたんですが、人の頭で竹宮先生のお顔がまったく見えなかったので立ち見に移動。どんどん前に詰められていったので、かなりいい位置で拝見することができました。
記憶力に自信がないですが(^ ^;)、とりあえず自分の感想がてら印象的だった部分や連想したことなどを書いてみます。言葉遣いなど細かいところが間違ってるかもしれませんが、どうぞご容赦下さいマセ。ジャンルとしてのJUNEと雑誌名の『June』が出てきますので、カギカッコで区別しますね。『June』に馴染みがない方はこちらをご参照下さい。(Wikipedia 「JUNE」)
…自分はいったん廃刊したあと、復刊した時期に読んだようです。そして当時学生でお金がなかったので、「よっぽどほしい時」以外は立ち読み・借り読み程度でした。どちらかというと『June』より『OUT』や『アニメック』のほうが身近だったので、雑誌としての『June』にそう詳しいほうではないと思います。まあその程度の人間の文章としてお読み下さい。いちおうリアルタイムの読者ではあるので、当時の印象などもはさんでいきます。
『June』は小説や漫画も載っていましたが、映画紹介や創作講座、各号の特集など「情報誌」的側面が印象に残っています。『小説JUNE』というのもあり、最近、SHERLOCKや自分のホームズ小説に絡めて言及することが増えた『わが愛しのホームズ』も、最初この雑誌に掲載されたそうです。
購入した数少ない『JUNE』も(同系統の『アラン』と共に)だいぶ昔に処分してしまいましたが、今思うと全部とっておけばよかった…と後悔しきりです。
座談会出席者はもう一人、「謎の人」という覆面の男性がいました。正体はバレバレ(?)でしたが、あくまで匿名参加ということで箝口令(笑)が敷かれていますので、「謎の人」としておきます。この三人の方の背後に、竹宮先生とbelne先生の絵の大型ポスター。ジルベールとセルジュが重なり合った絵柄のものなど数枚が貼られていました。また、始まる前に、『June考』(以前belne先生がJ.GARDENのカタログで連載しておられた記事をまとめたもの。切り取って保存していたので、綺麗にまとまっていて嬉しいー♪)と、竹宮先生の作品の電子書籍チラシが配布されました。
お話はもちろん、竹宮先生の『風と木の詩』をベースに。(作品についての説明はこちら。 Wikipedia 「風と木の詩」)『June』という雑誌や言葉ができる前に、そのジャンルを開拓していた伝説的作品です。当時はもちろん、BLというくくりも腐女子という言葉もなかったですし、この作品もその側面だけで語れるものではまったくありません。
当時はけっこう男性でもサブカル系の方が少女漫画を読んでいて、座談会では寺山修司さんが風木を高く評価していたことなど出てきました。個人的には、、むかーしテレビで森本レオさんが話していたことなど、印象に残っています。
「謎の人」は風木も『June』も「お兄さんの本棚」にあったのを読んだそうで(belne先生の「おにいさん…」の意味シンな発音に場内爆笑(笑))、『月光』(当時のサブカル系雑誌)と並んで名前が出てきたので、やはりそういう流れで読んでいた方は多いのかも。
belne先生の「(風木を)読んだことない人います?」の質問に手をあげた方はわずか数名でした。 「J.GARDENだからかも」と竹宮先生は笑っておられました。現在漫画を教えておられる大学では、同じ質問にだーっと手が上がるそうです。belne先生も同じところで教えておられるので、大友克洋を知らない人もたくさんいる、大学は異常なところだと笑いをとっておられました。(笑)まあ大学生といえば二十歳そこそこの方たちですから、単純にジェネレーション・ギャップともいえますね。(J庭は参加者の年齢層高めですから(笑))
『June』創刊時の話も面白かったです。belne先生は「こういう感じのものを」と聞いたときに、「…今さらですか?『風と木の詩』がもうあるのに?」と答えたとか。(笑)タイトルの由来については、当初ジュン(Jun)だったのが、いろいろ問題があってジュネになったとのことでした。竹宮先生は、ジャン・ジュネを連想させてエロティシズムを感じさせるのでかえってよかったのでは、とおっしゃっていました。(「ジュネ」だとヨーロッパの雰囲気が前面に出ますよね。これがジャンルに与えた影響は大きいかも。「ジュン」だったらまったくイメージが違いますよね)竹宮先生は表紙や挿し絵でかかわったそうで、私が読んだ頃は漫画添削講座などもなさっていました。いっしょに「こういうもの」を盛り上げてくれる場があるのがありがたかった、とのことでした。
風木の舞台がヨーロッパになったのは、竹宮先生は「たまたまヨーロッパ旅行をしたから」とおっしゃっていましたが、1ドル360円の時代に自費でヨーロッパ旅行をするには、かなりの情熱がおありだったはず。同時代の萩尾望都先生もヨーロッパが舞台のものを描いておられましたし…全体としてヨーロッパ的なもの、西洋文化への憧れの感覚が、読者にもあったと思います。
このあたりのお話を聞いていて、JUNEとBLのイメージの違いって、この憧れ感もあるかな、と思いました。ヨーロッパ的なものであれ、日本的なものであれ、当時の「少女」が垣間見たときに、少し文化的に背伸びをできる感覚。なにか「新しいもの」に接する感じ。これがJUNEにはあるなあ、と。
…「Juneとは」という話になると、「自分にとっての」という枕詞が必須です。それだけ内包しているものが広い。竹宮先生とbelne先生でもすでに違います。それでいてどこかつながっている。これだけの幅の広さを獲得したのは、『June』のおかげですね。自分がとらえているJUNEも、ここから勝手に我田引水したものです。突き詰めていくと男性同士である縛りも、人間同士である縛りも、恋愛である縛りさえなくなり、より広い美の世界や官能、完成度など、いろんなところにつながっていきます。
「自分が惹かれたもの」のなかに各人がJUNEの要素をみつけて、それぞれのJUNE観を育てているような気がします。だからこそ、「BL」というものが、JUNEからなにかがそぎ落とされたものと映るんですよね。Juneは女の子が食べやすくしたホモのこと、ではまったくないので。(笑)
belne先生は、ファンでいらっしゃるデヴィッド・ボウイを含めたグラムロックの洗礼が苗床になっておられるので、イギリス・音楽シーンといったものが、先生のJuneの大きな要素になっています。「こんな男はいねえ」と言われたときに、いるんだよ!あんたが知らないだけで!(笑)と思うと語っておられました。実在の人物から影響を受けた場合、こういう例はたくさんありますよね~。
また、「こんな男はいねえ」に関して重要なことがもう一つ出ました。JUNE的作品に対して、リアルなゲイの物語としてはこういうのはありえない、的な批評がされることがあるけれど、JUNEは「こういうルール」で展開している世界、という点。風木や萩尾望都先生の当時の漫画などは「少年愛」の世界でしたが、今はよりリアルなゲイのストーリーもJUNE/BLジャンルの一部ですから、ジャンルとして拡大してきたからこそ受ける非難でもあります。
自分にとっては、もちろん自分なりのリアリティの基準があり、それと合致しなくて物語に入り込めないことは頻繁にあります。それでも「こういうルール」という部分も大事だと思います。誤解を恐れずにいえば、「別にゲイの方(=男性)のお墨付きがほしくてやってるわけじゃない」というのは、このジャンルの大切な部分だと思えます。「普通の作品」にたくさん見られる「こんな女はいねえ」という女性キャラに対しては、同種の批難はほとんどされませんしね。(うーん、こういう言い方をしちゃうとけっこう深い問題だなあ…(^ ^;))
稚拙かどうかの問題は、別に確固としてあると思います。「フィクションとして成立するための」基本的リアリティとか、単純に技術とかの問題。そしてそれと同時に、すごく幅が広くて無限の目盛りが打てる、「個人の嗜好」の問題は別にあります。その「個人的嗜好」の部分では、たしかに「リアルなゲイと違う」という指摘はお門違いになります。「この程度のリアルさで読みたい」というのは、個人のなかでさえある程度の幅がありますし。(少なくとも自分はそうです)
…「自分にとってのJUNE」という話になったときも、竹宮先生はJUNEというジャンルというより、創作の姿勢のお話になっていました。風木も、「男の子同士」「性愛を描く」という個々のタブーがどうというのでなく、大きく「革命」「カーテンを開ける」という姿勢の結果として、そういうものができたと。そして印象的だったのは「ほっといて」という言葉。(笑)風木の当時、「男の子なんて(実際には)きれいなものじゃないのに、なぜこういうふうに描くのか」という質問をされて、それは女の子の問題として描くより男の子で描いたほうが、女の子は安心して受け止められるから…とか答えたそうです。が…本音は「ほっといて」(笑)。場内爆笑でしたが、これって大事だと思いました!
鑑賞する上でも、創作する上でも、本音の部分てうまく説明なんかできないですよ、たぶん。大部分は「好きなものに理由なんかない」の一言だし。そして創作する場合には、「説明できないから、人にわかってもらえなそうだから自粛」…をしたらいけないわけで。それをやったら自分の個性が死んでしまいますもん。ここは普通あまり触れられません。漫画では特に、「独りよがりはいけない」と強調されることが多い。でもそれって、誰の目から見ての「独りよがり」なんだろう。ある意味で創作は、あふれるほどの「ほっといて」が核にあってこそだと思います。
竹宮先生は、「じつは女の子が描けなかった」「乙女心がわからない」というのも少年を描いた理由だと、笑いを交えておっしゃっていました。自虐ギャグ的なニュアンスでしたが、「乙女心がわからない」はbelne先生も同意しておられて、僭越ですが自分も部分的に同じです。(乙女心というより、一般に「女性向け」と言われる分野への感受性が乏しい(笑))けっこうそういう人口って多いんじゃないかな…表に出しにくいので目立たないけれど。
そして単純に、「美しい女性より、美しい(かっこいい・色っぽい)男性を描いたり見たりするほうが楽しい」、というのは女性として当然。そういう全世代の「女子」の「わがまま」を、公然と披瀝する場を与えてくれたのが『June』、そしてJUNEというジャンルなのでは。(お、うまくまとまった!(笑))
個人的には、『風と木の詩』はちょっと遅れて、友達から借りて読みました。なので実はコミックスを持っていません。当時深くはまった方でもないです。JUNEジャンルへの思い入れは自分なりにあるものの、BLの熱心な読者でもありません。が、風木は改めてきちんと読み返したくなりました。今読むとどんな印象になるかなあと…。
「謎の人」が、風木を読むときの男性の気持ちとして、「惹かれると同時に責められる感じ」みたいなことを言っていて、竹宮先生も「ある意味男性批判」とおっしゃっていたんです。当時そういう側面をとらえたかどうかまったく覚えていない(^ ^;)ので、確認してみたいです。
最後のほうで、belne先生はBLというジャンルの幅が広くなったことに言及して、JUNEがBLの一部になってきているかもしれない、とおっしゃっていました。教えてらっしゃる学生さんで「BLを描きたい」という人の話を聞いていると、「それはJUNEのことでしょ」と思うことがあるそうなんです。でも学生さんはJUNEという言葉を知らなくて、それをBLと呼んでいると。
廃刊になった雑誌の思い出話と一緒になりがちなJUNEですが、現在進行形のジャンルでもあるんですね。
座談会は記録もとられていました。たまたまお隣のスペースの方が、ニコニコ動画のブロマガ『BLを考えてみた』というのを始めるそうで、その中で記録を記事にする予定だと教えていただきました。(ブロマガ自体は3/11開始予定だそうです)
ガーデンやbelne先生のサイドでもなんらかの形にするのでは、と思ったのですが、確認はとれていません。貴重なお話だったと思うので、読みやすい形で残してほしいです。
会場では涙ぐんでいる方もいて、じつは自分もうるうるきてしまいました(^ ^;)…お話が泣けたわけではなくて、やはり自分の青春時代とか思い入れとか、いろいろと蘇っちゃうのですよね。とにかく貴重な、特別な時間でした。企画を立てて下さったbelne先生、ご出席の竹宮先生と「謎の人」、J.GARDENという場があること…すべてに感謝したいです☆
昨日はJ.GARDENに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!オリジュネオンリーは二次のイベントと比べるととてもまったりしているのですが(^ ^;)、ネットでしかお話したことがなかった方や、十数年ぶりに再会できた方など、いろんな方にお会いできて、お隣サークル様からもいろいろ興味深いお話が伺えたりで、ほんとに…楽しいというより嬉しさと感謝でいっぱいの一日でした。
ひなまつり企画の一つ「ひなまつりペーパーラリー」(サークルのペーパーを規定数以上集めて受付に持って行くと景品がもらえる)用の拡大版ペーパーも、かなり配布させていただけました。(でも大量に余っているので、通販再開時に余計なオマケにしちゃう予定です(笑))
オリジナルジャンルでは、無料本でも貰っていただくのは難しいものですよね。今回もただ置いておくだけではなかなかお手にとっていただけないので、「スペースに視線をとめていただいた方にはすかさず差し出す」、を敢行しました。これくらいしないと減らないんでスよー。(^^;)ラリー企画のおかげで声もかけやすく、受け取ってくださる方も多かったので、またやってほしいです☆
さて、とても楽しみにしていたbelne先生と竹宮惠子先生の座談会『Juneを語ろう』、かなりスペースをとって座席も用意されていましたが、当然ながら立ち見がいっぱいで大盛況でした。最初後ろのほうに座っていたんですが、人の頭で竹宮先生のお顔がまったく見えなかったので立ち見に移動。どんどん前に詰められていったので、かなりいい位置で拝見することができました。
記憶力に自信がないですが(^ ^;)、とりあえず自分の感想がてら印象的だった部分や連想したことなどを書いてみます。言葉遣いなど細かいところが間違ってるかもしれませんが、どうぞご容赦下さいマセ。ジャンルとしてのJUNEと雑誌名の『June』が出てきますので、カギカッコで区別しますね。『June』に馴染みがない方はこちらをご参照下さい。(Wikipedia 「JUNE」)
…自分はいったん廃刊したあと、復刊した時期に読んだようです。そして当時学生でお金がなかったので、「よっぽどほしい時」以外は立ち読み・借り読み程度でした。どちらかというと『June』より『OUT』や『アニメック』のほうが身近だったので、雑誌としての『June』にそう詳しいほうではないと思います。まあその程度の人間の文章としてお読み下さい。いちおうリアルタイムの読者ではあるので、当時の印象などもはさんでいきます。
『June』は小説や漫画も載っていましたが、映画紹介や創作講座、各号の特集など「情報誌」的側面が印象に残っています。『小説JUNE』というのもあり、最近、SHERLOCKや自分のホームズ小説に絡めて言及することが増えた『わが愛しのホームズ』も、最初この雑誌に掲載されたそうです。
購入した数少ない『JUNE』も(同系統の『アラン』と共に)だいぶ昔に処分してしまいましたが、今思うと全部とっておけばよかった…と後悔しきりです。
座談会出席者はもう一人、「謎の人」という覆面の男性がいました。正体はバレバレ(?)でしたが、あくまで匿名参加ということで箝口令(笑)が敷かれていますので、「謎の人」としておきます。この三人の方の背後に、竹宮先生とbelne先生の絵の大型ポスター。ジルベールとセルジュが重なり合った絵柄のものなど数枚が貼られていました。また、始まる前に、『June考』(以前belne先生がJ.GARDENのカタログで連載しておられた記事をまとめたもの。切り取って保存していたので、綺麗にまとまっていて嬉しいー♪)と、竹宮先生の作品の電子書籍チラシが配布されました。
お話はもちろん、竹宮先生の『風と木の詩』をベースに。(作品についての説明はこちら。 Wikipedia 「風と木の詩」)『June』という雑誌や言葉ができる前に、そのジャンルを開拓していた伝説的作品です。当時はもちろん、BLというくくりも腐女子という言葉もなかったですし、この作品もその側面だけで語れるものではまったくありません。
当時はけっこう男性でもサブカル系の方が少女漫画を読んでいて、座談会では寺山修司さんが風木を高く評価していたことなど出てきました。個人的には、、むかーしテレビで森本レオさんが話していたことなど、印象に残っています。
「謎の人」は風木も『June』も「お兄さんの本棚」にあったのを読んだそうで(belne先生の「おにいさん…」の意味シンな発音に場内爆笑(笑))、『月光』(当時のサブカル系雑誌)と並んで名前が出てきたので、やはりそういう流れで読んでいた方は多いのかも。
belne先生の「(風木を)読んだことない人います?」の質問に手をあげた方はわずか数名でした。 「J.GARDENだからかも」と竹宮先生は笑っておられました。現在漫画を教えておられる大学では、同じ質問にだーっと手が上がるそうです。belne先生も同じところで教えておられるので、大友克洋を知らない人もたくさんいる、大学は異常なところだと笑いをとっておられました。(笑)まあ大学生といえば二十歳そこそこの方たちですから、単純にジェネレーション・ギャップともいえますね。(J庭は参加者の年齢層高めですから(笑))
『June』創刊時の話も面白かったです。belne先生は「こういう感じのものを」と聞いたときに、「…今さらですか?『風と木の詩』がもうあるのに?」と答えたとか。(笑)タイトルの由来については、当初ジュン(Jun)だったのが、いろいろ問題があってジュネになったとのことでした。竹宮先生は、ジャン・ジュネを連想させてエロティシズムを感じさせるのでかえってよかったのでは、とおっしゃっていました。(「ジュネ」だとヨーロッパの雰囲気が前面に出ますよね。これがジャンルに与えた影響は大きいかも。「ジュン」だったらまったくイメージが違いますよね)竹宮先生は表紙や挿し絵でかかわったそうで、私が読んだ頃は漫画添削講座などもなさっていました。いっしょに「こういうもの」を盛り上げてくれる場があるのがありがたかった、とのことでした。
風木の舞台がヨーロッパになったのは、竹宮先生は「たまたまヨーロッパ旅行をしたから」とおっしゃっていましたが、1ドル360円の時代に自費でヨーロッパ旅行をするには、かなりの情熱がおありだったはず。同時代の萩尾望都先生もヨーロッパが舞台のものを描いておられましたし…全体としてヨーロッパ的なもの、西洋文化への憧れの感覚が、読者にもあったと思います。
このあたりのお話を聞いていて、JUNEとBLのイメージの違いって、この憧れ感もあるかな、と思いました。ヨーロッパ的なものであれ、日本的なものであれ、当時の「少女」が垣間見たときに、少し文化的に背伸びをできる感覚。なにか「新しいもの」に接する感じ。これがJUNEにはあるなあ、と。
…「Juneとは」という話になると、「自分にとっての」という枕詞が必須です。それだけ内包しているものが広い。竹宮先生とbelne先生でもすでに違います。それでいてどこかつながっている。これだけの幅の広さを獲得したのは、『June』のおかげですね。自分がとらえているJUNEも、ここから勝手に我田引水したものです。突き詰めていくと男性同士である縛りも、人間同士である縛りも、恋愛である縛りさえなくなり、より広い美の世界や官能、完成度など、いろんなところにつながっていきます。
「自分が惹かれたもの」のなかに各人がJUNEの要素をみつけて、それぞれのJUNE観を育てているような気がします。だからこそ、「BL」というものが、JUNEからなにかがそぎ落とされたものと映るんですよね。Juneは女の子が食べやすくしたホモのこと、ではまったくないので。(笑)
belne先生は、ファンでいらっしゃるデヴィッド・ボウイを含めたグラムロックの洗礼が苗床になっておられるので、イギリス・音楽シーンといったものが、先生のJuneの大きな要素になっています。「こんな男はいねえ」と言われたときに、いるんだよ!あんたが知らないだけで!(笑)と思うと語っておられました。実在の人物から影響を受けた場合、こういう例はたくさんありますよね~。
また、「こんな男はいねえ」に関して重要なことがもう一つ出ました。JUNE的作品に対して、リアルなゲイの物語としてはこういうのはありえない、的な批評がされることがあるけれど、JUNEは「こういうルール」で展開している世界、という点。風木や萩尾望都先生の当時の漫画などは「少年愛」の世界でしたが、今はよりリアルなゲイのストーリーもJUNE/BLジャンルの一部ですから、ジャンルとして拡大してきたからこそ受ける非難でもあります。
自分にとっては、もちろん自分なりのリアリティの基準があり、それと合致しなくて物語に入り込めないことは頻繁にあります。それでも「こういうルール」という部分も大事だと思います。誤解を恐れずにいえば、「別にゲイの方(=男性)のお墨付きがほしくてやってるわけじゃない」というのは、このジャンルの大切な部分だと思えます。「普通の作品」にたくさん見られる「こんな女はいねえ」という女性キャラに対しては、同種の批難はほとんどされませんしね。(うーん、こういう言い方をしちゃうとけっこう深い問題だなあ…(^ ^;))
稚拙かどうかの問題は、別に確固としてあると思います。「フィクションとして成立するための」基本的リアリティとか、単純に技術とかの問題。そしてそれと同時に、すごく幅が広くて無限の目盛りが打てる、「個人の嗜好」の問題は別にあります。その「個人的嗜好」の部分では、たしかに「リアルなゲイと違う」という指摘はお門違いになります。「この程度のリアルさで読みたい」というのは、個人のなかでさえある程度の幅がありますし。(少なくとも自分はそうです)
…「自分にとってのJUNE」という話になったときも、竹宮先生はJUNEというジャンルというより、創作の姿勢のお話になっていました。風木も、「男の子同士」「性愛を描く」という個々のタブーがどうというのでなく、大きく「革命」「カーテンを開ける」という姿勢の結果として、そういうものができたと。そして印象的だったのは「ほっといて」という言葉。(笑)風木の当時、「男の子なんて(実際には)きれいなものじゃないのに、なぜこういうふうに描くのか」という質問をされて、それは女の子の問題として描くより男の子で描いたほうが、女の子は安心して受け止められるから…とか答えたそうです。が…本音は「ほっといて」(笑)。場内爆笑でしたが、これって大事だと思いました!
鑑賞する上でも、創作する上でも、本音の部分てうまく説明なんかできないですよ、たぶん。大部分は「好きなものに理由なんかない」の一言だし。そして創作する場合には、「説明できないから、人にわかってもらえなそうだから自粛」…をしたらいけないわけで。それをやったら自分の個性が死んでしまいますもん。ここは普通あまり触れられません。漫画では特に、「独りよがりはいけない」と強調されることが多い。でもそれって、誰の目から見ての「独りよがり」なんだろう。ある意味で創作は、あふれるほどの「ほっといて」が核にあってこそだと思います。
竹宮先生は、「じつは女の子が描けなかった」「乙女心がわからない」というのも少年を描いた理由だと、笑いを交えておっしゃっていました。自虐ギャグ的なニュアンスでしたが、「乙女心がわからない」はbelne先生も同意しておられて、僭越ですが自分も部分的に同じです。(乙女心というより、一般に「女性向け」と言われる分野への感受性が乏しい(笑))けっこうそういう人口って多いんじゃないかな…表に出しにくいので目立たないけれど。
そして単純に、「美しい女性より、美しい(かっこいい・色っぽい)男性を描いたり見たりするほうが楽しい」、というのは女性として当然。そういう全世代の「女子」の「わがまま」を、公然と披瀝する場を与えてくれたのが『June』、そしてJUNEというジャンルなのでは。(お、うまくまとまった!(笑))
個人的には、『風と木の詩』はちょっと遅れて、友達から借りて読みました。なので実はコミックスを持っていません。当時深くはまった方でもないです。JUNEジャンルへの思い入れは自分なりにあるものの、BLの熱心な読者でもありません。が、風木は改めてきちんと読み返したくなりました。今読むとどんな印象になるかなあと…。
「謎の人」が、風木を読むときの男性の気持ちとして、「惹かれると同時に責められる感じ」みたいなことを言っていて、竹宮先生も「ある意味男性批判」とおっしゃっていたんです。当時そういう側面をとらえたかどうかまったく覚えていない(^ ^;)ので、確認してみたいです。
最後のほうで、belne先生はBLというジャンルの幅が広くなったことに言及して、JUNEがBLの一部になってきているかもしれない、とおっしゃっていました。教えてらっしゃる学生さんで「BLを描きたい」という人の話を聞いていると、「それはJUNEのことでしょ」と思うことがあるそうなんです。でも学生さんはJUNEという言葉を知らなくて、それをBLと呼んでいると。
廃刊になった雑誌の思い出話と一緒になりがちなJUNEですが、現在進行形のジャンルでもあるんですね。
* * * * * *
座談会は記録もとられていました。たまたまお隣のスペースの方が、ニコニコ動画のブロマガ『BLを考えてみた』というのを始めるそうで、その中で記録を記事にする予定だと教えていただきました。(ブロマガ自体は3/11開始予定だそうです)
ガーデンやbelne先生のサイドでもなんらかの形にするのでは、と思ったのですが、確認はとれていません。貴重なお話だったと思うので、読みやすい形で残してほしいです。
会場では涙ぐんでいる方もいて、じつは自分もうるうるきてしまいました(^ ^;)…お話が泣けたわけではなくて、やはり自分の青春時代とか思い入れとか、いろいろと蘇っちゃうのですよね。とにかく貴重な、特別な時間でした。企画を立てて下さったbelne先生、ご出席の竹宮先生と「謎の人」、J.GARDENという場があること…すべてに感謝したいです☆
KDPロイヤリティ入金確認
…J庭にアタマがいってて忘れていましたが(^ ^;)、昨日、12月分のロイヤルティ入金を確認しました。新生銀行、たしかに手数料なしでした。W-8BENも受理されていたので天引きもなし。取引日は2/25で、レポート通りの満額を受け取りました。はー、嬉しい。というか心配だったので、やっと安心しました。
…銀行の手数料情報はちょうど気になっている方が多いと思うので、こちらも(以前からご紹介していますが)リンクしておきます。さきほど自分もご報告してきました。
Amazon KDP Support: 「どの銀行の受け取り手数料が安いでしょうか?」
書き込みがほとんどないのが不思議ですが、案外KDPそのもののコミュニティを利用する方は少ないんでしょうか。(^ ^;)一番情報が集約されていてほしいですが…。(私も結局は普通にネットを検索して、個人HPさんやブログ、ツイッターのまとめなどを拝見して情報を集めざるをえなかったです)
なぜか、コミュニティの検索機能で「銀行」などを入れても何も出てきません。私のやり方に問題があるのか、システムがうまく日本語に対応していないのか…このスレッドもコミュニティから自分で見つけたのではなく、Googleアラートにキーワードを登録した結果拾われたんですよね。うーん…。
なので、もしかしたらもっと情報が集まっているスレッドがあるのかもしれないですが、とりあえずここにご報告してみました。いろんなケースが集まるといいんですが。実績の出来た方、数分お時間がとれましたらぜひ。
…ロイヤルティは自分の場合もともと少額ですが、これの嬉しさは額じゃないですね…いや、もちろん多ければ嬉しいに決まってますが(笑)、今回は初回なのもあり、自分にとっては、Amazonを通して作品を読んでくださった方一人一人の存在証明に感じられました。ダウンロード数の数字だけでも一喜一憂なんですが、それが「本当なんだ」と。うまく言えないんですが、別次元で嬉しいです。新生銀行はセブン銀行と提携していてそこで出し入れできるので、そのテストがてら下ろしてみたんですが、たまたまピン札だったこともあって普通のお金に見えません。なんか別の、賞状か証明書でももらった感じがして、部屋でしばらく眺めてしまいました…。(おめでたすぎ(笑))
それと同時に、少額でもお金を受け取ることで、作り手としての責任感も増す気がします。「お金を頂くに値するもの」を作ろうと、もろちんもともと思っているわけですが…その感が強まりました。最近ちょっと息切れしていましたが、あらためてがんばろうと思います。春ですしね☆
…銀行の手数料情報はちょうど気になっている方が多いと思うので、こちらも(以前からご紹介していますが)リンクしておきます。さきほど自分もご報告してきました。
Amazon KDP Support: 「どの銀行の受け取り手数料が安いでしょうか?」
書き込みがほとんどないのが不思議ですが、案外KDPそのもののコミュニティを利用する方は少ないんでしょうか。(^ ^;)一番情報が集約されていてほしいですが…。(私も結局は普通にネットを検索して、個人HPさんやブログ、ツイッターのまとめなどを拝見して情報を集めざるをえなかったです)
なぜか、コミュニティの検索機能で「銀行」などを入れても何も出てきません。私のやり方に問題があるのか、システムがうまく日本語に対応していないのか…このスレッドもコミュニティから自分で見つけたのではなく、Googleアラートにキーワードを登録した結果拾われたんですよね。うーん…。
なので、もしかしたらもっと情報が集まっているスレッドがあるのかもしれないですが、とりあえずここにご報告してみました。いろんなケースが集まるといいんですが。実績の出来た方、数分お時間がとれましたらぜひ。
…ロイヤルティは自分の場合もともと少額ですが、これの嬉しさは額じゃないですね…いや、もちろん多ければ嬉しいに決まってますが(笑)、今回は初回なのもあり、自分にとっては、Amazonを通して作品を読んでくださった方一人一人の存在証明に感じられました。ダウンロード数の数字だけでも一喜一憂なんですが、それが「本当なんだ」と。うまく言えないんですが、別次元で嬉しいです。新生銀行はセブン銀行と提携していてそこで出し入れできるので、そのテストがてら下ろしてみたんですが、たまたまピン札だったこともあって普通のお金に見えません。なんか別の、賞状か証明書でももらった感じがして、部屋でしばらく眺めてしまいました…。(おめでたすぎ(笑))
それと同時に、少額でもお金を受け取ることで、作り手としての責任感も増す気がします。「お金を頂くに値するもの」を作ろうと、もろちんもともと思っているわけですが…その感が強まりました。最近ちょっと息切れしていましたが、あらためてがんばろうと思います。春ですしね☆
2013/03/01
3/3 J.GARDENに参加します
同人誌な部屋のほうでお知らせしておりましたが、今週末3/3のJ.GARDENに参加します。(スペースNo.こ-07a/SUSSANRAP(サッサンラップ))初のひなまつり開催だそうです。ありそうでなかったんですね。ひなまつり特別企画もあって楽しみです♪
企画を含めたJ庭公式サイトの当日ご案内ページはこちら。
…ええと、うち的にはちょっと残念なお知らせなんですが、公式サイトの新刊情報掲示板に書いた新刊は間に合わなくなりました。申し訳アリマセン。(^ ^;)代わりにひなまつりペーパーラリー(サークルのペーパーを集めて受付に持っていくと景品をもらえるというもの♪)用の無料ペーパー拡大版に力を注いでおります。ぜひ持ち帰ってやってください。
ひな祭りペーパーラリーのご案内ページはこちら。
…今回のペーパーでサークルとして一番ご報告したいのは、やはり『追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白-
』を電子化できたこと(販売開始後、初めてのJ庭です!)…なんですが、このタイミングでのご報告になることにちょっと嬉しさも感じています。
これの同人誌版を書いたのはもう九年ほど前になりますが、「J庭に持って行きたい」というのが大きな動機の一つでしたし、「原作著作権切れの二次創作」ということで申込んだので、わざわざスタッフ様からお電話をいただいたり(お話は有意義で嬉しいものでした!)、ご同好の方のご感想もカタログにいただけたりと、J庭とは切っても切れない縁がある作品なんです。「自分にとってのJUNEとは何か」を作品で書いたのがまさにこれだったので、ちょうど「JUNEを語ろう」という企画があるJ庭でこれをご報告できるのは、ほんとに泣きそうなくらい感慨無量です。
企画を含めたJ庭公式サイトの当日ご案内ページはこちら。
…ええと、うち的にはちょっと残念なお知らせなんですが、公式サイトの新刊情報掲示板に書いた新刊は間に合わなくなりました。申し訳アリマセン。(^ ^;)代わりにひなまつりペーパーラリー(サークルのペーパーを集めて受付に持っていくと景品をもらえるというもの♪)用の無料ペーパー拡大版に力を注いでおります。ぜひ持ち帰ってやってください。
ひな祭りペーパーラリーのご案内ページはこちら。
表紙はこんな感じで作業中。
A5判8ページでホチキスどめはせず、重ねて折るだけです。(^ ^;)
たぶん「帰っちゃうの?ポスター」もこれをベースにします。
ひな祭り企画の一つである、belne先生主宰の『JUNEを語ろう』がすごく楽しみです。なんと竹宮惠子先生をゲストに、JUNEを語るという企画。尊敬している先生お二人のJUNE談義。どんなものになるんでしょう!個人的には、belne先生がJ庭合わせで出されるJ-SIDE Booksをいつも楽しみにしてますし、じつは生まれて初めて買った(親に買ってもらった)コミックスは竹宮先生の『ファラオの墓』でした。なのでもう楽しみでたまりません!
(そういうわけで、12:15~13:30はこれを聞きに行ってスペースを空けていると思います。たぶんそういう方多いと思いますが…いちおう、スペースはペーパーをご自由にお持ちいただけるようにしておきますのでよろしくお願いします。見本誌閲覧もぜひどうぞ♪)
…で、刺激を受けまして、無料ペーパーで『JUNEを語ろう』に勝手に、密かに協賛(?)させていただくことにしました。…2007年の同人誌『腐女子の本懐』に入れた自分なりのJUNE考察小論、『Solid-普遍的美学としてのJUNE』を再録します。ご大層なタイトルですが、個人的感覚でのBLとJUNEの違いを言葉にしてみようとしたものです。たぶん多くの方が考えていたことと重なるのではと…個人的なうえに青臭いことも書いていますが(^ ^;)、今読むと、ほんの六年の間に少し腐女子文化を取り巻く状況は変わったな、と思えたので、ほとんどそのまま載せます。そのあと今の考察を少し加えます。勝手な思い入れが先走ったお恥ずかしい雑文で横道にそれたりもしておりますが(^ ^;)、おヒマつぶしになれば幸いです。
これの同人誌版を書いたのはもう九年ほど前になりますが、「J庭に持って行きたい」というのが大きな動機の一つでしたし、「原作著作権切れの二次創作」ということで申込んだので、わざわざスタッフ様からお電話をいただいたり(お話は有意義で嬉しいものでした!)、ご同好の方のご感想もカタログにいただけたりと、J庭とは切っても切れない縁がある作品なんです。「自分にとってのJUNEとは何か」を作品で書いたのがまさにこれだったので、ちょうど「JUNEを語ろう」という企画があるJ庭でこれをご報告できるのは、ほんとに泣きそうなくらい感慨無量です。
当日持ち込む既刊はこんな感じです。
・宇宙探偵ホォムズシリーズ(原作からは程遠いホームズパロ・ほのぼのギャグまんが)
・恐怖!脳人形の館(美老人JUNEホラー小説・ピーター・カッシング/クリストファー・リー当て書き)
・流星/杉野くん(オリジナル微JUNE短編小説集)
詳しいご紹介は同人誌な部屋にて。
よろしくお願いいたします。
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