2024/07/24

猛暑二題:初タクシーアプリと門扉なおし

タクシーアプリに初挑戦

猛暑です。今週は老母の通院が2件、昨日、明後日と間に1日挟むだけで連チャンという過酷なスケジュール。昨日はいつもバスで行く比較的近い病院だったんですが、家からバス停までが登り坂でハードなので、大事をとって某タクシーアプリ(竹野内豊さんがCMやってるアレ)を初利用することにしました。母はぶっちゃけ私より体力がありまして「歩けるわよ!」とかのたまうのですが、年齢を考えると心配だし、なにより自分がすでに軽度の熱中症モードで、よたよた歩きの母を連れた状態でぶっ倒れたらシャレにならんので……。(^^;) アプリは以前病院が変わった時に「使うかも」とインストールしておいたんですが、使うのは初めて。初回に使えるクーポンがあったのですが、期限が過ぎていたので通常料金です。でもなかなか面白い体験でした♪

 

乗る直前に呼ぶ以外に「AI予約」という機能があるんですけど、よく読んだら配車を確約するものではないと但し書きがあり、それなのに料金は870円増し。じゃあどう違うんだろう……?(会社とかで配車する場合は事前にまとめてやっておけると便利なのかも?)前日に同じ時間帯で検索してみたら余裕でとれるようなので、870円節約して直前に申し込みました。あっという間に「配車できました」(だったかな?)と表示が出て、地図に車マークが出現。うちに向かって動いてきます。お、面白い……!(笑)


最初に表示された到着予定時刻が刻々と変わり、結果的には8分ほど遅れて来てくれました。ドライバーさんが謝ってくださいましたが、15分ほど遅れる場合がある、とあらかじめ読んでいましたし、車がどこまで来てるかが地図でわかるのでヤキモキしなくてすみました。ただ、母は数年前の脳梗塞で左半身に少し麻痺が残っていて、靴を履くのに時間がかかるので玄関で待機していたんですね。ここは冷房がないので、ちょっと暑い思いをしました。地図上で近くまで来て「まもなく到着します」(だったかな?)と表示が出てから玄関に出ても間に合うな、と学習しました。


病院の入口でおろしてもらえるのはやはりラク。ラクすぎる! 料金も登録したカードから落としてくれるので現金いらず。これもキャッシュレスに慣れない身には便利で目からウロコ。(でも現金でないと「おつりはいらないよ」という微妙なチップがなくなりますね。昔父が時々そうしていた記憶がありますが……今はレシートも出ますし、もともとそういうことは少ないのかな)


 電話でタクシーをお願いしたこともあるんですが、うちはわかりにくいところで説明が難しく、わかりやすい所まで自分たちが出向くようにしていました。ネットのマップでも、ものによってはうちの住所が微妙にずれたところになってることがあって、配達の方がよく迷われるんです。 今回も心配でしたが、自分たちが外に出ていたのもあってか大丈夫でした。自宅前まで迎車が来てくれる、というのはマイカーのない人間にはえらく贅沢に感じられます。実際散財ではありますが(^^;)、こんな猛暑は非常事態です。「いざとなったら」ひょいと使える選択肢が増えて気が楽になりました。

 

門扉なおし

家の入口にあるアルミの門扉を調整したお話。暑いので早朝にやりました。以下はポメに個人的に書いている日記から。独り言口調なのでご容赦。

 

2024/07/24 06:03

5時前に起き、カステラと豆乳でおめざしてから首に保冷剤を巻いて門扉なおし。ここ数年は夏になると膨張して観音開きの扉に隙間がなくなり、開け閉めがしにくくなっていた。昨日ネットスーパーの配達の年輩の方に「門が開かなかったので……どこから入るのですか」と遠慮がちに聞かれ、とっても申し訳なかったのでようやく腰が上がった。[追記:裏を回ってお隣へ行く通路から入ってくれたのです(^^;)]よく見たら扉はねじ留めなので調整できそうと見た。下のねじが動かず、KURE5-56を吹きつけたけどやはりだめ。ねじ山がつぶれかねないので諦め、上だけ調整した。数ミリは開いたと思うけど、昼間の気温になってどうなるか確かめよう。

 

続けて水やりも終え、ミニトマトとナスの周りの雑草を少しだけ取る。熱中症の最中なのでここまでで切り上げ。着替えて顔を洗いなおしたりしていたら『古楽の楽しみ』の時間。いいタイミングで部屋に戻る。


 *     *     *


以前はこんなことはなかったので、やはり猛暑のせいかと……まあ門扉の固定パーツ自体が劣化して下がってきたとか、ハンギングの植木鉢が関係しているのか、とも思いますが、「こういうところも自分で直せる」とわかったことは収穫でした。古い家なのであちこち修理をしてるのですが、ひとつ手をつけるごとにブラックボックスが減っていく感覚は、自己効力感が向上してわりと楽しい(笑)。嫌いじゃないです。こう暑くなければ、もっといろいろやりたいところ。…もっとも今時間があるのは「夏のイベントはあきらめ」とか、「もう今月の通信量が残り少ないのでネットサーフィンはなし」とかやってるおかげなので……まあ痛し痒しといったところでしょうか。(話が変わってしまいますが、ネット制限は自分にとってはメリットのほうが大きい、と改めて実感中。これはまた機会があれば改めて☆)

2024/07/15

『11人いる!』再訪


『11人いる!』文庫版と、再読のきっかけになった
『SF少女マンガ全史』


図書館で 『SF少女マンガ全史:昭和黄金期を中心に』という本を借りてきました。たぶん書評か何かで知って予約したものかと……やっと順番が来まして(^^)。素直に前から読んでたのですが、ちょっと待ちきれなくて(笑)一番思い入れがある萩尾望都先生の章に飛びました。

…で、読んでる途中でたまらなくなって、手持ちの文庫版11人いる!を掘り出し読み直すことに。あはは。(^^;)
……いやもう、一気読みでした! 
一緒に収録されてる続編『東の地平 西の永遠』、スピンオフ『スペース ストリート』まですべて。こんなに没入して漫画を読んだのは久しぶりです。というか、漫画自体読むのが久しぶり。いい時間でした……❤ 改めて気づかされたこともいろいろ出てきたので、感想など書きます。


【以下ちょっと長いので目次】

  • ジェンダーからの自由
  • 大国と小国・政治の視点
  • 英語版の刊行予定!


ジェンダーからの自由

宇宙大学の受験生たち(星ごとの「人種」はさまざま)が、宇宙船での集団最終テストで遭遇する非常事態の物語。なんですが……印象に残るのは、やはり雌雄同体「見た目美少女」なフロルというキャラクターの設定。大人になって女性になるか男性になるかを選べる、という。確かにこの男女平等な視点がこの時代に描かれていたのは革新的だったのかも。

でも、この「ジェンダーに縛られない自由さ」は、ある意味では子供だった頃の自分も持ってるように誤解していたので(笑)、周囲から浮くことがありました。だからフロルは、「社会からジェンダーの拘束をはめられる前」の女の子のメタファーのようにも自分には見えます。この感覚はわりと普遍的にあるんじゃないかな……だから昔はそれを特別なものだと思っていなかったのかも。その「女の子の原初感覚」を、SF漫画の設定として昇華・表現(そしてしなやかに主張)したのが萩尾先生の独自性であり、自分たちが惹かれる理由かもしれません。理屈でなく、「根が自分とつながっている」から。これは女の子(あるいは「元」女の子)でないとわからないかもしれませんね。

フロルとコンビになるタダとのやりとりは、コミカルな表現が多いんだな、というのも再発見でした。シリアスな部分とギャグな部分がミックスするのは、振り返るとこの時代特有になっている気がします。(同人漫画でよくあった「作者の墓」的なギャグをさしはさむ感覚は、今は同人誌でもない・あるいは少ない気がします)


大国と小国・政治の視点

その他のストーリーは忘れているところが多かったし、「今のご時世・今の自分」で読むからこそ感じることがたくさん! 昔はピンときてなかったところがいかに多かったかわかりました。続編の『東の地平 西の永遠』では、政治的な切り口、小国と大国の関係もわかりやすい形で描かれていて、現在の海外ニュースにも当てはまる構造があり、より濃密な読書体験になりました。ただそのへんの展開けっこう早いですし、コドモ感覚だった頃の自分にはついていけず読み飛ばしていたと思います。今の年齢で読み直してわかったことですね。いまさらですが、漫画も再読するといろんな気づきがあります。(そもそも断捨離を生き抜いて残った本はすべて「再読したい」のですから、再読の時間をとるのはムダどころか理にかなっているはず!)


英語版の刊行予定!

で……以前『スター・レッド』を大判で買い直した時(▶当ブログ「『スター・レッド』再び」)にも思ったのですが、「英語版ないのかな?」と思いまして (こういう教材なら引き合わせも苦にならない!(笑))、アマゾンを検索。そしたらなんと、9/24に刊行予定だとわかり狂喜しました! 海外ストアで先に見つけたんですが、日本ストアはなぜか今は「一時的に在庫切れ」(発売前なのに?)。これを書いている時点では予約もできない状態です。でもとにかくチェックしておくことにします!(思えばこのタイミングで刊行情報にアクセスできたのも「呼ばれたかな?」って嬉しさが♪)

They Were 11! (They Were!)

同じ表紙の日本語大型本も既刊であったので、これの英訳になるのかな? 老眼が進んだせいで(^^;)文庫版は読むのがつらかったので、こちらもほしくなりました。

萩尾望都スペースワンダー 11人いる! 復刻版

『スター・レッド』の英訳はまだかな……ほんとにあの作品のスケールの大きさは世界中の方に読んでほしいです。きっと実現しますね。うんうん。



…『SF少女マンガ全史』に戻りますが……もちろん他の章も楽しみです!子供の頃から主にコミックス派(限られたお小遣いで)だったので網羅的な読み方はしていないのですが、他で今特に懐かしく思うお一人が山田ミネコ先生。作品名は覚えていないのですが、毎年夏休みに母方の実家に泊まりに行ってたときに、寝る部屋に積まれてた漫画雑誌で知ったのでした。そういえば山田先生のコミックスは手元にない。マイブーム再燃と古書探索サイクルのきっかけがもらえるかな? 期待して読み進めます。(^^)

(ただ、回顧的に読もうとしている立場からは、鳥獣戯画から語り起こされているところなど、「どういう読者層が想定されているのかな……?」と違和感のある箇所がいくつかあったことも書いておきます。あ、もしかしたら絵巻物から始めるのは海外向けの目配り? 翻訳の予定があるとか?……まあそれはまた別の話。通読したら筋が通るのかもしれませんね。話が飛んで失礼いたしました☆)


2024/06/18

ミニ菜園再生とこぼれ種のペチュニア

先週はSF作家テッド・チャンさんの登壇するイベントが韓国であって、いろいろ楽しい一週間でした。(イベントについては別ブログ「テッド・チャンさん備忘録」に記録しています)

でも母の通院付添が2件連続であったりして、体力的にはきつい一週間でもありました。でも定期的な検査なので、いずれも「問題なし!」と褒められて一安心です。(^^)

昨日は久しぶりに…というか、ミニ菜園エリアに植えたくて買っていた苗をようやく定植。畑は放置して雑草だらけだったので、準備作業が必要だったのでした。(それがすぐに腰が上がらなかった理由)

以下はポメラで書いている日記をおりまぜて写真など。なので文体が独り言です。


*     *     *


2024/06/17 07:33

一時間ほどかけて畑の草引きをし、ミニトマト、ナス、アシタバを植えた。周りの雑草も少しとった。良い気分。少しずつならやれそう。毎日一時間とか。ただ、そのたびに汗はかくので着替えなくてはならない。まあ散歩より人目につかないしいいか。


ミニトマトとナス

ニラと小葱の奥にアシタバ

家庭菜園本を読んだら、アシタバは収穫できるのが二年目かららしい。これはたぶん一年目の苗だろうな。100円だし。定住者になるようなので、ニラのあたりに植えた。


ミニ畑全景

写真は撮れなかったけど、だいぶ前に買ったゼラニウムも植木鉢に定植。大好きなゼラニウム色。

(※追記:雨だけど翌朝写真撮りました)



 

玄関ポーチの植え込みに素敵なペチュニアを発見!昨年買った覚えがある色だから、こぼれ種だろう。

こぼれ種のペチュニア

なんとなんと。きちんと種をとって育てればよかったなあ。そしたら今頃ハンギングに使えたのに。

きれいだからこのまま生やしておこうかな。

こんなところに…


2024/05/31

文学フリマ・コミティアご報告+【新刊通販開始】のお知らせ

5月は19日に文学フリマ、翌週26日にコミティアに参加させていただきました。夏は体力の都合でイベントの参加を控え休眠いたしますので、その前の最後の参加になります。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました! 


イベント二つ分なので目次を。

・文学フリマ東京38
  新刊『あの頃の未来』
  noteと『美学としてのJUNE』
  TRCの思い出と「インダストリアルな」風景
  トラウマ払拭!(^^)

・コミティア148
  幻のディスプレイ
  「一次創作」ということ
  「評論」と「SF」
  収穫♡

・通販について

*     *     *


文学フリマ東京38


文学フリマスペース


新刊『あの頃の未来』

一時は新刊を諦めかけましたが、ギリギリで完成した『あの頃の未来~ちょっとレトロなSF短編集(おとぎばなし)~』を抱えて参加することができました。お手に取ってくださった皆様、また、事前にお試し読みをご覧くださった方々、PRにご協力くださった方々、本当にありがとうございました。


新刊は「全年齢・一般」のレトロSF短編集です。


いわゆる「一般向け」(じつは原点回帰?)なのですが、微JUNE系やホームズ系で拙作を知ってくださった方にもお楽しみいただけると思います。(ってへんな言い方ですね(笑))よろしければぜひご覧ください。

noteと『美学としてのJUNE』

今回は開催直前に、noteで『美学としてのJUNE~ブックレビューとポエムのこころみ~』を少し詳しくご紹介させていただきました。(なんとなくnoteを読む方と本のテイストが合いそうに思えたので) そのためかどうかはわかりませんが、この本は持参した中では突出してお手に取っていただけました。

会場では「見本誌コーナーで見て買いに来ました」と教えてくださった方もいらしたので、やはり自力の宣伝効果ではないかもしれませんが……でもきちんと見本誌を見て選んでいただいたと聞いて嬉しかったです。そういう感性の方たちが来ているイベントなのかなー…と思ったり。何より、もともと「テキストの本」を求めていらっしゃる方々のイベントなので、漫画メインのイベントとはまた少し違うのかなーとも思ったり。(自分もお里は漫画なので半端な立ち位置ですが(^^;))

他の本も、少数ずつながらわりと満遍なくお連れ帰りいただけました。楽しんでいただけていたらいいな、と思います。改めてありがとうございました。

TRCの思い出と「インダストリアルな」風景

ところで、今回の会場はTRC:東京流通センター。ちょっと懐かしくて涙がちょちょぎれる(死語?)感じでした。(昔参加した文フリはたしか蒲田で、ムーパラとかやってた会場だと思います。次回はビッグサイトだそう)むかーし中~小規模の同人誌イベントで通ったので……当時のTRC、けっこうその手のイベントのメッカでした。(もしかして今でも?)でも最近はご無沙汰で、もう20年くらい行ってなかったかもしれません。


TRCの看板(?)。帰りのモノレールのホームからパシャリ。


その当時は浜松町から東京モノレールに乗りましたが、今回は逆方向の天空橋という駅から(素敵な駅名♪)。最近地元の相鉄線がJRや東急線と接続し、東京方面への最短ルートがだいぶ変わったんです。空いていて楽でした。おぼろげな昔の記憶は浜松町の乗り換えシーンなので、今回はいろいろ新鮮でした。

モノレールでは空港周辺のインダストリアルな風景が見られてテンション上がりまくり!浜松町ルートでは見られなかったので、盛り上がって帰りの車窓から激写してしまいました。"Huge"な風景に脳みそを洗われる思いでした。天候が悪く写りはイマイチですが、下に一部を載せます♡

 

「整備場」駅のプレート。デザインがかわいい♪




トラウマ払拭!(^^)

でも文学フリマには、販売以前に個人的な課題がありました。昔参加した時のトラウマが払拭できるかどうか……(お隣だった大所帯のオトコノコサークルに終日スペース前をふさがれたのでした☆)。結果はまったくノープロブレム! トラウマ払拭できました!

BL系で申し込んだので、周りが女性ばかりなのは安心でしたが、参加要項にいろんなトラブル例があり、当日のスタッフさんへの通報方法まであったので少し心配でした。でも、少なくとも自分のスペース周辺は、普段参加しているイベントより上品なくらいでほっとしました。(トイレがサッパリと空いていたのも印象的!(笑))

というわけで、ブランクありすぎで(^^;)ほぼ初参加みたいな出店でしたが、予想より充実したイベントでした。ただ、閉会の5時までいたら帰ってからのアレコレがちょっと大変だったので、また参加することがあったら少し早めに出た方がいいかな、と思いました。 


コミティア148

翌週のコミティア。こちらはいつものビッグサイトでルートも慣れているので、前週の緊張に比べるとずいぶんリラックスして参加できました。

コミティアのスペース


机上はこんな感じ。少し前週と変えました。

幻のディスプレイ

文フリでは新刊を完成させるだけで精いっぱいだったので、コミティアでは新刊にちなんだディスプレイをしようと100均でいろいろ物色しました。ですが、部屋でスペースサイズの板の上に仮レイアウトしたところ……
そんなすき間はねえ!(^^;)

いや、当たり前でした。これまででさえ本でいっぱいだったのに、さらに一冊増えたのですから。仕方なく、いつも通りぎちぎちに詰め込むことに……どれも目立たなくなってしまった気がします。持ち込む本を絞り込むか、あるいは何か方法があるでしょうかねぇ……。他のサークル様を見学して勉強しなくては。




新刊…ちょっと埋もれてます💦


なりゆきで真ん中がホームズさんコーナーに。
切り取ればけっこういいんですけどねぇ…(笑)



「一次創作」ということ

さて、それはともかく。ポスターを掲げた新刊が「全年齢・一般」のSF短編集なわりに、既刊はBL・JUNE系(マイルドとはいえ)がメイン、おまけに二次のホームズ系(原作著作権失効で持参)、グッズまで。自分で見ても「どんなサークル?」のイメージが一瞬ではわかりません。

雑多であるがゆえに選んだ「その他」ジャンルでしたが、前を通る方々は99.9999...%うちの告知など目にしていない方々なはず。POP類は「その場で一秒でわからなくてはいけない」、とよく聞きます。うちは真逆です。(^^;) 前回のコミティアでは大きな通りに面していたので状況が違い、配置の運は大きいと思いますが、改めて「無名の人間が、ジャンルに頼れない一次創作をお手に取っていただく難しさ」を痛感いたしました。

でも、感覚としては「これぞコミティア」。あそこでは大昔に漫画を出していた頃から一次創作の難しさを学んでいるので、甘い夢は見ないですみます(笑)それだけに、ここでご購入いただけたことの嬉しさはひとしおです。(^^)

「評論」と「SF」

でも、文フリでもそうだったのですが……一番多くお手に取っていただけたのは評論の『美学としてのJUNE』でした。もちろん嬉しいのですが、評論て二次創作みたいなもので、扱う作品・テーマの人気しだい。だからこそパッと共有していただきやすいんですが。(これは同人誌だけでなく、市販の評論本でも著者に実績がある場合を除けばそう)自分は二次系も評論系も本を作るのは大好きですが、心理的な本拠地(?)が一次創作にあるので、ちょっと複雑なものも感じます。

また、新刊に目をとめてくださった方々が男性多めだったことから、JUNE・BL要素なしで「SF」と銘打つことの一般的な意味も痛感しました。自分の周りでは女性のSF好きさんばかりだったので、自然に女性の読み手さんを想像していたんですよね。でもイベント後にwebカタログを「SF」タグで見てみたら……なるほど! このへんは現実をわかっていませんでした。(笑)

でも、マーケットに合わせて作るスタンスではないので仕方ないですね。逆にこういうワガママ本が作れるのが同人誌の醍醐味ですから。

ともあれ、新刊は『流星』と似たような経緯で作った「SFおとぎばなし」採録本です。それぞれ趣向の異なる作品が入っておりますので、世代性別を問わず、幅広い方々に読んでいただけたらと願うばかりです。(たぶんこの「いろいろ入ってる」が、逆に会場では「わかりにくい」本になる要因なんですね(^^;)。プレゼンテーションが課題です☆)


いつものお社。今回はアオリで。


とはいえ、次回から「エッセイ」枠新設とかジャンルの改革があるそうで、コミティアは(もともとは漫画主体ですが)テキスト本にとっても可能性の広がるイベントになりそうです。自分の好みにどれだけ寄り添って自分自身楽しむか、が一番大事かもしれません。(自分が楽しむという意味では、いつもわりと大満足の本づくりをしています。おめでたいことに、読み返すとどの本も夢中になって読了してしまいます。当たり前ですが好みの本ばかりなので……(笑))

収穫♡

文フリは2会場分割で間がちょっと離れていたので、もう一つの会場の様子は見られませんでした。でもコミティアはいつものように東の3つのホールぶち抜き。通りすぎながら企業ブースで画材など見ることができ、スペース以外での刺激も得られました。(ここにくるとほんとに絵が描きたくなるんですよね(笑))

一人出展なので出歩けるのはトイレ休憩だけなのですが、大好きな内田美奈子先生もわりと近くに出展しておられたので、ダッシュして買い損ねていたイラスト集や赤々丸のクリアホルダーをゲットすることができました♡ 


ゲットした内田先生のイラスト集と赤々丸クリアホルダー♡
ディスプレイに使えなかった飾りを添えて記念撮影です。



帰りには駅までの間で地方物産展(?)みたいなテントが出ていて、自宅へのお土産も買えました。最近のビッグサイト行きルートは途中でお土産を買える所がなく、毎回ビッグサイト名物菓子でバリエーションが底をついてきたところでした。催しの本来の目的は移住・観光のための紹介のようでしたが、自分にはおまけの食品販売がありがたかったです。(^^)


通販について


さて、新刊も昨日からBOOTHにて通信販売を開始しております。(公開早々に「いいね」をいただき恐縮しております。ありがとうございます♡)イベントにお越しになれなかった方も、当日ゆっくり見回れなかった方も、よろしければぜひご覧ください。


 


BOOTHには、今回持参しなかった二次系(SHERLOCKなど)や無料配信本もあります。よかったらついでにご覧くださいませ。



夏期休眠と書きましたが、休むのはイベントへの出展だけなので、引き続きkindleや通販、サイトやブログの活動はしていきます。(イベントがない分、抱えている企画を進められればとも思います☆)HPにすべての更新状況をまとめておりますので、ときどきご覧いただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。


2024/04/14

断捨離のご褒美:ピーター・カッシング丈のDVD発掘✨

ここ数年かけてやっている納戸の断捨離。真夏も真冬もできないので、今の季節がカナメです。久しぶりに手を付けました。

今日は床に並んでる古い書類の入ったバッグ(とっくに捨てた電気製品の保証書だの、20年くらい前の買い物レシートの束だのDMだの…こんなものなぜとっておくのだ母☆)、押し入れ上段の古い布団など一掃しました。達成感あります!しかし…

…つら過ぎた…!😿

いやほんと、こんなことも久しぶりです。

でもよくしたもので、このところ見つからなくて買い直そうかと思い詰めていたピーター・カッシング丈の『ブラッディ ドクター・ローレンスの悲劇』を発掘!知名度低い作品ですが、これの時のカッシング丈素敵なんです……奥様がらみの深読みできるところもあったりしてファンには特別な作品です。

発掘した『ピーター・カッシングのグール…(以下略)』

……おまけに若い頃のジョン・ハート様まで見られるという、自分にとってはお花畑映画。きっとがんばったご褒美なんだわ…ということで、今夜はこれを見て疲れを癒します♡


ゴミ袋が8つになったので、思わず記念撮影。(笑)はー、ほんとつらかった…でも少しずつでも前進してるのでがんばろう。暑くなるのはもう少し待ってほしいです。


45リットル8袋分☆