2015/06/30

kindle版新刊・『ネガティヴ・ケイパビリティ:絶食系男子イアン・ワージングのレイライン紀行』

アリスさんのイメージから成長してオリジナルになったまろやかBL、今朝最終ファイルをアップロードしまして、なんとか6月中にリリースにこぎつけることができました。直接・間接にサポートをいただいた皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

ご興味を持っていただけましたら、kindle無料アプリでお読みいただけますので、ぜひ無料サンプルをダウンロードしてみてください。(サンプルはAmazonの自動生成なのですが、試しに落としてみたところ、自サイト等で公開しているのとほぼ同じ分量が落とせました)また、kindleをお持ちでAmazonプライム会員の方は、kindleオーナーライブラリーから無料レンタルでお読みいただけます。(紙版同人誌を平行して販売しておりますので、例によってリリース時の無料キャンペーンはなしです。ご了承ください)

商品ページにも、冒頭の文章をそのまま掲載しています。文体などお好みと合うかどうかご覧下さいませ。

【大人のソフトBL風小説・まろやかセロトニン系】

ネガティヴ・ケイパビリティ: 絶食系男子イアン・ワージングのレイライン紀行

低体温トラウマ男子 ちょっとせつない イングランド 癒しの旅
〈文庫換算197ページ(43字×17行)〉


言うにことかいた苦肉のコピーをつけました。(^^;)
「大人」と「ソフト」が矛盾するかもしれませんが、「大人」は「アダルト向け」の意味ではありません。
物語上、学生さんでは出てこないようなシチュエーションも出てくるので……。
…発売日が6/28になっているのは、USとの時差を考えても謎です。(笑)



◆2014年。第一次世界大戦から百周年のこの年、イギリスのイングランドとウェールズでは同性婚が合法となった。そんななか、ロンドン在住のゲイのフリーライター、イアンは、同棲していた恋人との破局のトラウマから抜け出せず、絶食男子状態を続けていた。 同性婚合法化に沸くロンドンを逃げ出すため、彼は内心バカにしている「レイライン」の遺跡取材を引き受け、北部の田舎を訪ねる。可愛いが話が合わない「自称遺跡ガイド」マークとケンカをしたあと、和解して彼の案内で巨石群を回ったイアンは、 深夜の遺跡で不可思議な体験をする。情の深いマークや素朴な村人に触れるなか、イアンのものの見方はしだいに変化し、仕事を離れたある調査にのめり込み始める。彼がつきとめる事実とは――。 

ゲイのキャラクターの扇情的でない、やさしい関係を描きたかったので、サービスシーン(?)にあたるものはいちおうあるものの、意味づけが違うので、BLと称して良いか迷うくらいの淡白さです。でも最初は「念のため」R18指定でアップロードしました。半日くらいでページができて、リンクをひらいたところ年齢確認が出て、まあそういうものなんだな、と思ったんですが……考えてみたら、BL作品のページを拝見するときにこの確認は出た記憶がない。ひょっとしてBLはR18扱いではないのか? と不安になりまして、あちこちググってみたところ、どうやら必要なかったようです。

というか、この確認が出たら「そういうものが楽しめます」とお約束することになってしまう。(そしてあの内容ではサギということになってしまう!(^^;))
同人誌では「念のためR18表示」って、ある意味おくゆかしいエチケットとしてなされることがあるんですが、Amazonでは逆に「誇大広告」になってしまいそうな気がします。

…なので、あわてて18制限を外しました。ストアのアダルト表示は一時間くらいで取れたんですが、ツイッターでえろほん専門のアフィリエイトツイートをしてるアカウントさんに拾っていただいてしまい、なんとも申し訳ない気持ちになりました。(というか、普通の新刊を扱っている同様のアカウントさんに拾っていただく機会を逃したかもです。ううう(^^;))

ともあれ、出せてよかったです。(偶然ですが誕生日リリースとなって奥付が今日の日付なので、いい記念にもなりました☆)紙版からちまちまと大量の改稿をしているのですが、表記を漢字にするかひらがなにするか、「、」をつけるか取るか、というレベルのが80%くらい。一文削除とか追加とか、表現の書き換えも一部ありますが、正直二つ並べてみないと違いに気づかない…と思います。(^^;)

というわけで自己満足レベルかもしれませんが、できるだけのことはできたので悔いはないです。自分としては新機軸の部分も含めることができて、新しい一歩という気がしています。このキャラでまた別のお話も書いてみたいです。アリスさんうんぬんはAmazonで書いても仕方ないので(^^;)説明文には入っていませんが、あとがきで他のイメージソースとともに、キャラクターのヒントを“いただいた”経緯など書いております。ほか、謝辞などもそこに含めさせていただきました。

…kindle paperwhiteのニューモデルも出たんですね。(解像度が上がったらしい)日本語の読み上げ機能はまだまだ遠いかな。(笑)いちおうリンクを貼っておきます。

Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi 、キャンペーン情報つき

2015/06/23

ムーパラ終了(遅ればせながら)

ちょいとへばってしまい、遅ればせながらご報告です(^^;)。6/21はMovies Paradiseに参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました! 夏コミに落ちたため、このあとしばらくイベント参加がないので「あれもやりたい、これもやりたい」と事前はカオスというか、ほとんどノイローゼ状態でしたが、やりたかったことをほぼやれました。今になって余韻の胃痛に見舞われておりますが(笑)、やれてよかったです。

新刊はこちらでお知らせしていたとおりピーター・カッシングクリストファー・リーで、寄稿させていただいたホラー御三家アンソロジー2冊も委託を置かせていただいたので、既刊の『脳人形の館』を加えるとカッシング関連本が4冊あるという、自分としてはヒジョーに感慨深い机上ディスプレイとなりました。(自己満足の極地ですが記念に写真撮っておけばよかった…!)

やはりリー御大が旅立たれたばかりということで、スペースではかっこよかった出演作の話なども出てむんむん萌え返しました! でも、特にアンソロの主催さんや参加作家さん方は「話題にすることがまだ辛い」という感じでしたね……。自分はショックを受けて固まったあとは個人回顧上映に浸りまして、むしろ萌えが再燃して元気をいただいた状態だったので、ちょっと申し訳ない感じもしました。(^^;) 俳優さんへの心理的な距離の違いだと思います。もし私が不用意に名前を出したことで、悲しさが蒸し返してしまった方がおられたらほんとにすみませんでした!

(思い返すと、俳優さんが亡くなって一番ショックを受けた経験は初代尾上辰之助さんのときかな、と思うんですが……まだ40歳で若すぎましたし、自分もナイーブな年齢でしたし。でもそのときも「頭が真っ白になって現実感がない」というほうが大きくて、涙腺はじわっとはきましたが、崩壊までには至らなかったんですよね…そういうタイプなのかも。(^^;)当時の職場がアニメプロダクションでFMを流しっぱなしだったため、そこでニュースを聞いて平静を装わざるをえなかった、というのもあります。歌舞伎の話なんかできる環境ではなかったので、態度に出せなくて苦しかったのは覚えています…)

…話がずれてしまいました! 新刊のほかに、ジョナサン・アリスさんにイメージをいただいたムーパラ初売りのまろやかオリジュネ小説『ネガティヴ・ケイパビリティ~絶食系男子イアン・ワージングのレイライン紀行~』と、無料配布でアリスさん萌えペーパーを持っていきました。ペーパーはアンダーソン話と7/23放映開始の『The Game』ご紹介で、こんな表紙でした。(シーズン3を見返したらもう、「指しゃぶり」の破壊力がハンパでなくて…(笑))


自主的にお取りくださる方は少なかったのですが(^^;)、ご購入者様に強制的に押し付けてしまいました…今思うとジャンル違いの方にも…す、すみません! そのうえよく考えると大半がまだ放映もされていないドラマの萌え紹介というのは暴挙でした。(あ、ネタバレはナシですもちろん!)ほんとにすみません。でもまだ余っているので、なくなるまで通販時に同封してしまおうかと……どうかご了承くださいませ。(^^;)

「ルックスあて書き」オリジュネ小説のほうは、お手にとって下さった方はJ庭より少なかったのですが、pixivサークルホームページのサンプルからご興味を持ってくださったり、サンプルの「ふわっとした」雰囲気が好みで興味を持った、と言ってくださった方がおられて、まさにそういう方向にしたかったので大変嬉しかったです。やる気も頂いて、感謝でいっぱいです。

恐縮なことに早々にご感想をいただきまして、とても励みになっております。(お名前を出すのは僭越かもしれないので控えますが、本当に、本当にありがとうございました!)旧版をご購入くださった方への新版進呈も少しさせていただけて、(お渡しするべきは)残り2冊まできました。最初新版進呈の札を見本誌に付け忘れていて、お手数をおかけした方には本当に申し訳ありませんでした。その場でのご説明も充分でなかったと思います。もしここをご覧下さっていたら、後半部に20ページくらいの追加のほか、全体にわたってちまちまと推敲しておりますので、目を通していただけたら嬉しいです)

お気づきの点がありましたらご教示下さい、と書くのは、なにか無責任に見えてしまうだろうか、という思いがよぎってあとがき等では書かなかったのですが、本音ではそういうご指摘は心底ありがたく嬉しいです。ただいま6月末頃リリースを目指してkindle化の作業もしておりますので、いただいたご指摘は推敲時に謹んで参考にさせていただこうと思います。
(創作プロセスの繊細な部分では、わりと周りをシャットアウトしないとできないタイプなのですが、形がそこそこ取れたあとも仕上げまで一人でやっておりますので(^^;)、「別の目」で見ていただく機会はのどから手が出るほど貴重です。USのKDP個人出版者向け記事では、なんと「編集者を“雇え”」などという、日本ではあまりなさそうな発想の「アドバイス」があったりするのですが、そんなお金もありませんので(^^;)、寝かせては読み直すの繰り返しでじりじりクオリティを上げるしかないのが現状です☆)

イアンさんは脳内でモデルのアリスさんを離れて独り立ちし、かなり気に入ってしまったので、夏コミがとれなかったのを利用して(?)、秋のJ庭あたりにこの人の別の話を出せたらいいなあ……と思っております。今回心残りだったところをもっと改善できたらと。ほかにもやりたいことはあるので時間が足りればですが(^^;)

長くなってしまいました。既刊では、今回で『恐怖!脳人形の館』と英日名台詞本S3#3編がなくなりました。ありがとうございました。(コピー誌なので、通販は受注生産で継続いたします)

通販はまた週末頃から再開する予定です。ホラー御三家アンソロジーも、主催様に無理を申し上げて少し通販用に預からせていただきました。もしご興味が出た方がおられましたら、サイトの自家通販の要領でご連絡ください。(手持ちのがなくなっても、主催さんにお取次ぎできますので)ページ数や価格は同人誌コーナーに記載しております。どうぞよろしくお願いいたします。



2015/06/19

新刊いけそうです♪

ムーパラ新刊のピーター・カッシング&クリストファー・リー本、ただいまプリント・製本中であります。少なくともこれは持っていけそうです!嬉しいのでほとんど昨日・今日で描いた(^^;)中のカットを貼ります。

収録小説『My Dearest Undead』のトビラ絵。
いかにも人物で力尽きましたって感じがありありですが(^^;)、
ハマー映画でおなじみのうにょうにょの飾り柱がこだわりです。(笑)

目の色入れなかったせいかあまり似てませんが、サルマン様です…。


できたらやはりジョナサン・アリスさんのペーパーなども作りたいのですが…とにかく製本をやって、その他必要なものをやって、残り時間と相談します。

2015/06/18

近況(リー御大・ムーパラのお知らせなど)

ええと、いろんなことがありすぎてカオスですが、近況やご報告、予告等とりまぜて書きます。短く整える時間がないので長いままですいません!(いつも長いか!(^^;))

クリストファー・リー御大他界


12日の朝にごはんを食べながら、海外ニュース番組(いつも見てるBS-1の『キャッチ世界の視点』)でBBCの報道を見て、固まってしまいました。実際に亡くなったのは7日、ニュースが解禁になったのが日本時間の11日夜だったようですね。さすがにBBCは破格の扱いでした…。93歳ですから充分大往生なんですが、あまりに大きな星が消えたようで喪失感がありました…。

リー氏の作品などについての思い出は、カッシングブログのほうで書かせていただきました。奇しくもリー御大の貴重な音源を見つけてリンクをアップしようと用意していたんですが、急遽追悼がらみのご紹介となってしまいました……月並みな言葉しか出ませんが、心からご冥福をお祈り申し上げます。(そして感謝を!)

ピーター・カッシング~怪奇と耽美と美老人~:追悼・クリストファー・リー(+ラジオ番組音源リンク)~


ムーパラ新刊・初売り


ピーター・カッシング&クリストファー・リー本

こちらも奇しくもというか、6/21のMovies Paradiseに用意していたのはこのお二人の本です。メインコンテンツはコメディ小説なんですが、少々感傷的な台詞があって、このタイミングではちょっとシャレにならないのですが……。書き上げたのが10日のお昼頃で、7日にお亡くなりになっていたとすると、その台詞を思いついた頃はちょうど亡くなった頃になります。なにか受信してしまったのかなあ、などとボンヤリ思いつつ(ファンはいろいろ頭の中でつなげてしまうものです)、迷ったすえ説明を添えてそのまま出すことにしました。(今思うと前日に出来上がっていてよかったな、と……ニュースを聞いた後ではとてもコメディとして仕上げる気分になれなかったかもしれません))

お話はフランケンシュタインとドラキュラのありえない同居、という腐女子目線のギャグパロディです。こんなタイミングですが、楽しく読んでいただけたらと思います。今回は作品やリアルのネタをタップリ仕込んだ「がっつりパロディ」なので、kindle化とかはナシです。絶対ナシな内容です!(笑)取り込んだネタは小説解題として解説をつけておりますので(というほどご大層なものでは)、ご新規の方にもトリビアつきのコメディとして、しょぼいコピー誌でお楽しみいただければ幸いでございます☆(^^;)小説サンプルは母艦サイト同人誌コーナーに上げておりますので、文末リンクからでもどうぞ。

…小説の触発元になったシットコムの『Vicious』(イアン・マッケランデレク・ジャコビがゲイの老カップルを演じるコメディ)のご紹介記事も含めました。そして急遽クリストファー・リーについてのアレコレ、おもにピーター・カッシングとの絆のお話など、記事として含めて追悼とさせていただきました。急遽で増やしたイラストがラフに陰影つけただけみたいで心残り中(いや、これもいつもか!(^^;))。残りの時間でできるだけ手を入れたいんですが、うーん…やるだけやってみます☆




オリジナルまろやかBLとジョナサン・アリス萌え


ほかに、こちらのブログではおなじみ(?)の『ネガティヴ・ケイパビリティ~絶食系男子イアン・ワージングのレイライン紀行~』が、「ジョナサン・アリス萌え協賛」という苦しいつながりでのムーパラ初売りになります。イメージ元がアリスさんとはいえ、お話・設定ともにまったくのオリジナルなのですが、「こんな妄想が実りました」ということで(^^;)、よかったらご覧下さいませ。(正統派BLとはいえない話なのでサービスシーンは売りにならないですが、いちおうR18です。ご注意ください)



いちおうオリジナルなのでkindle化も進めておりまして、ムーパラまでに間に合わせたいと思っていたんですが難しくなりました。直接チラシなどを配布できる機会が同人誌イベントしかないので、間に合わせたかったんですけど…まあ仕方ないので、ほかと合わせてkindle化の予告だけさせていただこうかな、などと思っております。

…二次同人誌イベントは申し込むときにジャンルを細かく申請するようになっていて、同じSHERLOCKでもどのキャラか、どのカプかをリストから選ぶ(ない場合は書き込む)んですけど、以前書き込んだ「アンダーソン中心」なる文言を、ケットコムさんはリストに加えてくださいました!(感涙)なので、既刊のアンダーソン本のほかに、ジョナサン・アリスさん萌えの新刊も出したいのですが…ネタは豊富にあるものの、カッシング本が急遽リー追悼本になって追加作業が出て、もう木曜なので……できるとしてもペーパーか、ペーパーに毛の生えたような薄いパンフレットになるかと思います。でも萌え萌えな『The Game』が来月からAXNミステリーさんで放映になるので、その直前応援的なプッシュ記事だけでも書きたい…です!(涙)当日机にありましたらぜひご覧下さい!(^^;)


ホラー御三家アンソロジー


ホラー御三家(ピーター・カッシング、クリストファー・リー、ヴィンセント・プライス)アンソロジーさんの、二冊目がムーパラで発売の運びとなりました。一冊目に続き、カッシング/リー小説とそのトビラ絵を寄稿させていただいております。本は検索避け扱いのため誌名等は伏せさせていただきますが、ムーパラでうちのスペースにも委託本を置かせていただくことになりました。お立ち寄りの際はぜひご覧下さい。素敵な表紙で、腐女子による腐女子のためのホラー御三家本です。寄稿させて頂くのはものすごく光栄でしたし、読者としても一冊目は漫画、小説、イラストなどとりまぜた内容で楽しかったです♪二冊目の他の方々の作品を読ませていただくのを今から楽しみにしております❤ご同好の方にもかなり楽しんでいただけると思います。
(一冊目、二冊目の自分の寄稿小説サンプルとイラストは同人誌コーナーのピーター・カッシングエリアに上げております。通販も可能ですので、ご興味持っていただけましたらお気軽にお問い合わせくださいませ♪)

前にも貼りましたが、二冊目寄稿のトビラ絵はこんなのです。
お話は『デビルナイト』がらみの二次大戦回想話なので、若いです。(笑)



当日のスペースはC29・サークル名SUSSANRAP(サッサンラップ)、SHERLOCKの「アンダーソン中心」での配置です。(笑)上記のほかに、SHERLOCKやホビット、正典小説など在庫のあるものを持ち込みます。(委託があるのでオリジナル短編は置けないかもしれません。いちおう持って行きますが)まったり店番しておりますので、どうぞお立ち寄りくださいませ。

 母艦サイト同人誌コーナー 



以上でした。いつもながら長くてすみません!(^^;)

薄い本の嬉しいご縁

先日嬉しいことがありました。SHERLOCKで出している同人誌をお読みくださった作家の篠田真由美様が、英日名台詞深読み本でご紹介したダレン・ブラウンの著書、『メンタリズムの罠』を新刊『誰がカインを殺したか 桜井京介returns』収録作品のソースの一つとして役立てていただいたとのことで、恐縮なことに牛乃のことまであとがきで言及してくださいました。イベント等でSHERLOCKについて楽しくお話などさせていただいてはいるのですが、本をご紹介しただけなのになんだか申し訳ない気持ちです。でもなんというか、あんなホチキス留めの薄本でもこういう形で間接的にお役に立ったというのが、すごく嬉しいです。

(この名前を市販の本に印刷していただいてるのを見るのもとても不思議な気分です…。かなーり昔に漫画誌や市販アンソロに作品を載せていただいたことはあったのですが、別のペンネームだったので…(こんなふざけた名前でも今は馴染んでいます☆))

牛乃はミステリ読みでなくて、というか小説自体そう多くは読まないほうで、恥ずかしながらこちらのシリーズも未読だったのですが、おかげさまで短編集を読ませていただく機会を得ました。まだ最初のお話を読んだだけですが(会話に出てくる小ネタなども楽しいです♪)入りやすいお話から編まれていて、すんなりと世界に入り込めました。ホームズ好きは思わずにやっとしてしまうタイトルもあり楽しみです。ムーパラが終わったらがっつり読ませていただきます♪



篠田様のブログ 篠田真由美お仕事日誌

(話題の幅がすごく広くて、時々SHERLOCKや正典周辺の情報も書いておられるのでご紹介します。牛乃は日常的にはブログを読んで回る習慣がないのですが、クリエイターさんの制作日記などは好きで、こちらもブクマさせていただいて時々こそっと覗かせていただいてます♪)

2015/06/11

ウィキリークス映画ようやく鑑賞♪/『フィフス・エステート: 世界から狙われた男』(2013)

ベネディクト・カンバーバッチ『フィフス・エステート』をやっと見ました。ウィキリークスの創立者ジュリアン・アサンジを題材にした映画。アサンジ氏自身は映画に否定的立場だったそうで、公開前に脚本が当のウィキリークスでリークされたり(宣伝になっただけのような気がするけど(^^;))、ベネさんとアサンジ氏の間にメールのやりとりがあったなど、公開前後ネットでいろんな話題が流れていました。

タイトルは既存の報道メディアを「The Fourth Estate(第四階級)」と呼ぶのに対して、ネットでの新しい発信を「The Fifth Estate (第五階級)」と呼ぶ言葉から。(エドワード・スノーデン君の本『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』ってので知りました☆)
アサンジさんも話題になり始めた頃インタビューとか少し追いかけたのですが、詳しくはありません。ただ今でも興味はあって、キャストのベネさんも興味津々でした。…が、事前に目に入ってたレビューではわりとイマイチだったのであまり期待せずに鑑賞…。うーん、思ったほどひどくないよ?とは思いましたが、題材が痩せてしまってるかなあ…という印象はありました。

つい最近、フェイスブックを作ったマーク・ザッカーバーグの映画『ソーシャル・ネットワーク』をテレビでやってたのを録画して、まだ途中なんですけど見ていまして(だからあちらの落としどころはまだ知らないのですが)、似たことを感じたんです。「人格的にかなり欠陥のある人物がすごいことをやって、でもその人格のせいで人生としては挫折する」という、あるパターンのステレオタイプに納めようとしている感がすごくあって。もちろん、映画の観客はコンピューターの専門家ではないから、人物ドラマに落とし込むしかないのはわかるんだけれども、特にウィキリークスの場合はその理念的な部分が共感や議論を呼ぶわけで、そのへんがわりとそぎ落とされてたのが自分にとっては「なんでこの題材でこうなる?」という残念感になってました。

DVDには特殊効果についての特典があるんですけど、ここでも「特典がそっちなの???」感が。自分としては(そしてかなりの観客がそうだと思うのですが)映画の特殊効果より、ウィキリークスとアサンジ氏そのものに関心があったので、むしろ脚本家さんや監督のそのへんのアプローチとか考え方とか聞いてみたかったです。

特殊効果が使われたのは、心象風景として出てくるウィキリークスの「オフィス」で、現実のものではなく、無限に机が並んでいるというもの。実際のオフィスの写真は以前見たことがありましたが、植物いっぱいの秘密基地って感じで、「こんなとこで働きたいなあ」と思いましたですよ。(笑)

(あ、検索で出ました!たしか見た写真これです!映画のより魅力的。いや、映画の流れでは魅力的ではいけないんだろうけど(笑))


映画の「架空オフィス」は、床に砂がまいてあるとかは特典で言われるまで気づきませんでした。無限の机の列は、特典でも言われてるんですが、『アパートの鍵貸します』の主人公の職場のシーンを彷彿とさせました。砂はアサンジ氏の出身とかからのイメージとのこと。ここで無数のアサンジが座っているのが出てきたり、サイトが機能しなくなる場面ではこの架空の「オフィス」が破壊される、というイメージを見せています。

わかりやすい表現だとは思うんですが、なにか幼稚な感じがしました。アサンジ氏の考え自体を幼稚だとみなした表現なのか、たんに技術的にそうなったのかはわからないんですが、見た印象ではなんかそぐわない。監督はドキュメンタリーではないこと強調するためにこういうシーンを入れたと語ってるのですが、ほかのシーンが立派にドキュメンタリータッチなので、どうもうまく融合してない印象でした。

あと、純粋に映画の語り口の問題として、視点が混交していたのが散漫な印象につながってました。映画はアサンジに協力してその後仲違いするダニエル・ベルクの視点で主に描かれるんですが、そこが徹底していないんです。さっきの「特殊効果」のオフィスのシーンで、そこが「ダニエルが見た風景」でなく、「破壊されたオフィスにたたずんでるアサンジ」、という形で、「アサンジが見た風景」として出てくる箇所が一カ所だけあって……表現自体は映画として充分「あり」だと思うんですが、そこまでがダニエルの視点がメインだったので、文章で言うとそこだけ人称が違う感じなんですね。シャーロック・ホームズで言うと、ワトスンの一人称で彼から見たホームズをずっと描写していたのに、いきなりホームズの一人称の文章が一文だけ混ざったような。形式の問題というより、見ていて生理的に違和感を感じる、という感じでした。

もしあの「呆然としたアサンジ」センチメンタルな効果として入れたい、としたら、自分なら「それを見ているダニエル」を画面の端に入れて「人称」を統一しようとするかもしれないな……なんて思いました。

もしかしたらダニエルが映っていなくとも、シーン自体はそういう意図だったのかもしれない、と今思いつきましたが……リアルタイムで「なんで?」という違和感があったのは事実なので、まあ自分の鑑賞力の問題かもしれませんか(笑)、いちおう書いておきます。

全体に、アサンジ自体への踏み込みが浅いので…「ダニエルから見たアサンジ」というラインで描くのはいいと思うんです。残念ではあるけど。でもドキュメンタリーではないとしながら、ラストではアサンジが観客に向かって語りかける演出になってたり……どうもアサンジへのカメラの寄り方(比喩として)がシーンによってちぐはぐな感じがしました。

ベネさんはいつも通りがんばってますけど、撮り方のせいなのかなんなのか、物まねしてるのを撮りました的な「浮いた」感じがありました。実際のアサンジ氏がどういうしゃべり方をするかは知らないんですけど。(^^;)ルックスはアサンジ氏ご本人のほうがインパクトありますね。これは仕方ないかもしれない。でもベネさんのバリエーションとしてはちょっとフェミニンで、その意味では貴重(笑)

ダニエル役のダニエル・ブリュールは自然でとてもよかったです。ガーディアン紙の記者役のデヴィッド・シューリスもブンヤ的雰囲気とオトナ感出してくれて、若いキャラが多いなかで引き締めてました。あ、その後輩記者(?)の役で『ダウントン・アビー』のハンサムさんが出てました。(名前忘れた(^^;))知らなかったのでびっくり。ほかにローラ・リニースタンリー・トゥッチ、そしてアレクサンダー・シディグ(美しい♪)まで出ていて。日本では劇場未公開なのでなんとなく小粒な印象ですが、じつはキャストは豪華だし、まったく小粒狙いではないんですね。ただ、見た印象はやはり小粒…かな。(^^;)というか、題材があれならもっと…という感がどうしても残ります。

現在まだ進行形である対象だし、現実のほうが面白いので、題材にとっただけでも敢闘賞、ではあるのかもしれません。自分の興味としてはがっつりドキュメンタリーを見たほうがいいのかも。(ウィキリークスはなにかと気になるスノーデン君にも協力してますし)
特典で名前が出てくるまで気づかなかったんですが、監督のビル・コンドンイアン・マッケラン『Mr Holmes』も撮った人ですね。(あっ、今プロフィール見たら『ゴッド・アンド・モンスター』もこの方なんですね!なんか「匂い」を感じる~!(笑)) 続けざまにおいしい題材をやってくださってることには感謝です☆



2015/06/05

ジョナサン・アリスさん萌え写真集③(withルパート・グレイヴス、ラース・ミケルセン)+マーティン

はい、また自分が眺めてなごむためのスクラップです。(笑)ツイッター等で拝見した最近のイベントでのアリスさん素敵写真と動画でございます。検索で拾わせていただきました。この場を借りて心から感謝を!(I found these lovely photos by searching twitter. I am so grateful to them for sharing their photos openly.)

髪を短くしておられて普通の人みたい。(笑)さわやか度アップですねー❤(若い…四十代ですよね?服装のせいか大学生みたいに見える…)このご愛用メガネはワザありですねやはり…絶対男前度が上がってるー♪




こちらはYouTubeにあったルパート・グレイヴス、ジョナサン・アリスお二方の映像。質疑応答でステージに上がった方が上げてくださったもののようです。小さいですがお二人とも力の抜けた感じがたまりませんー❤特にアリスさん、首に手をあてる痛メンポーズ(すでに微妙な死語感?(笑))もたまりませーん❤



ついでに昨日流れてきたばかりのマーティンも記録します。奥様アマンダさんのファンサービスツイートでした♪着ているガウンがホビットのビルボが着ていたものではないか?というツイートも流れてきてました。もらったんでしょうかね。