2014/06/18

(おくればせながら)ムーパラのご報告

体力が底をついて果ててしまい、ご報告が遅れましたが、日曜日にMovies Paradiseに参加させていただきました。スペースにお立ち寄り下さったみなさま、ありがとうございました!とても楽しいイベントでした!

新刊もなんとか出せました。ようやく解禁になったS3で、恒例の(?)英日名台詞ふかよみレビューシリーズ、第一話編です。



このシリーズの表紙はいつもブラシ系の絵だったんですが、今回はマンガ絵にしてみました。(テキストのネタが多すぎて本文に絵が少なかったので、せめて表紙を楽しくと思ったのですが…パッと見ると漫画本みたいですね(汗))
このブログやpixivに上げていた途中経過から、枠の飾りや色がだいぶ変わり、土壇場に思いついて背景に台詞をちりばめてみました。大部分が人物の後ろに隠れていますが。(笑)
中身はレビューというか、トリビア少々とバイアスのかかった深読みの嵐(^^;)ですが、イベント後にご感想を頂けまして(ありがとうございました❤)、お楽しみ頂けたとのことなのでホッとしました。

その他、ムーパラ初売のホビットやフランケンシュタイン、正典パスティーシュ、SHERLOCK既刊も、セット含めてお連れ帰り頂きました。セットは机上スペースの関係で、全部入りと警部小説セットだけちょこっと置きましたが、開場早々に身請けして頂けました。 ご新規でチェックして頂いた方々でしょうか…ありがとうございます。楽しんで頂けますよう、心から祈っております!(全冊セットはちょっとした辞書くらいのボリュームです。(^^;)重いものをお身請けありがとうございました!)

スペースでは、今回もたくさんの方とお話させて頂けました!例によって情報を頂いたり(^-^*) 、最近見た映画の話や、その他いろんな分野のおしゃべりができて本当に楽しかったです!一人参加のためあまり出歩けないので、お立ち寄り下さる方々にはほんとに感謝でいっぱいです。人のお顔がなかなか覚えられない金魚脳で(^^;)失礼をしていたら申し訳ないのですが、それでもたびたびお話させて頂く方々もいらっしゃって、つくづくリアルのイベントのありがたさを感じます。

そうそう、今回はpixivでつながって頂いてる台湾の方が訪ねてくださって感激でした!グラナダ版のイラストカードをおみやげに頂きました♪日本語、英語(私はカタコトですが)、英語の筆談(笑)取りまぜて、少しですがおしゃべりできて嬉しかったです♪英語、読むほうはそこそこしているつもりですが、聞く・話すがからっきしダメという典型的ニッポンジンなので、もっと…とくに聞き取れるようになりたいと思いました。コミュニケーションの基本は聞くことですね…。

(pixivは、今はサンプルアップ程度がメインで、お作法がよくわからないのもあって、コミュニケーションツールとしてはあまり使いこなせていません。(^^;)でも時々メッセージ等で頂くご感想、涙が出るほど嬉しいです。ありがとうございます。サンプルだけでなく、マイナー路線ですが過去絵などもアップしてみたいと思います☆)

そしてやはり、会場で既刊のご感想を頂けたのがとっても励みになりました☆何度か『宇宙探偵ホォムズ』の新刊のお問い合わせも頂いて、とても嬉しく、同時に反省しました。ここのところ、過去の作品を加工してkindle化、という作業ばかりで、新作を描けていませんでした。最近また描きたいネタがむくむく出ているので、自分のノリのいい時を逃さないように(笑)利用して、なんとか形にしたいです。(気負って計画すると自滅するタイプなのでのらりくらりと…(^^;))

夏のコミケに落ちまして、今のところ同人誌イベントの参加予定は空白です。でもSHERLOCKにハマってから、そちらのやりたいネタが尽きなくて(笑)イベントに追いまくられていたので、正直よい機会かもしれません。これまで手がつけられなかったこともじっくりやりたいな、と思っています。(秋以降のイベントに向けての準備も落ち着いてやりたいです☆)

…池袋サンシャインはいつもJ庭でお世話になっていて、帰りに駅前の昭和な感じのパン屋さんに立ち寄るのが、密かな楽しみになっています。(公式サイト:タカセ うわ、昭和どころか創業が大正九年でした☆)今回も買い込んできました~。大好きなデニッシュブレッド(トーストすると最高❤)と、母が好きなよもぎパンなど。初めて買ったのは「コーヒーあんドーナツ」。後味がほろ苦くてコーヒーにも日本茶にも合いました。(会場で頂いたお菓子などもおいしく頂いています!ありがとうございます♪)

そんなわけで(?)、現在は甘いものを食べて骨休めをしつつ、読みかけだった本を読んだりして、自宅でプチ休暇中。(気持ちだけどこかの別荘にでもいるつもり(笑))新刊にも書きましたが、「中年とはそういうものだ。誰でもそうなる」という兄上のお言葉をしみじみ実感しております…ものごとをするのに時間がかかるし、ダメージからの回復にも時間がかかるようになってきました。…今は筋肉痛が本格化してきたところ。(笑)

でも参りっぱなしでもないので(笑)、筋肉痛が癒えるはずの週末から、レギュラーペースに戻る予定です。会場でイベント情報も教えて頂いたので、そちらもこれから見てみるつもりです☆

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新刊のご紹介・お試し読みは、母艦サイトの『同人誌な部屋』にアップしております。よかったらご覧ください。(ついでにいろいろ整理・修正などしてみました)通販受付は6/22開始です。よろしくお願いいたします。

SUSSANRAP内 同人誌な部屋

2014/06/12

ムーパラ準備中/絵は資料集めが九割(今のところ(^^;))

ムーパラ準備中


ムーパラに向けてラストスパート中です。こちらはコピー誌表紙。まだ塗りも途中だし細かい飾りや色も…いや、線画から修正とかもあるかもですが(デジタルはこういうとこが助かる(^^;))、だいたいこんな感じのものができる予定。中身は英日名台詞プレイバックレビューS3#1編と、いつものキャストいもづるレビューです。今回はテキストのネタがありすぎて、漫画が入る余地が…(まだ調整中(^^;))でもイラストはちょこっと入れたいです☆


絵は資料集めが九割

(昨日実感したこと。九割は大袈裟だけど、自戒をこめて。ちゃんとググれ自分!)

…この時期(同人誌イベント直前)になると、集中的に絵を描くことを「自分に許す」ので、改めていろいろ認識することも多いんですが、それをちょっとメモ。

描けない描けない、と壁をガリガリしちゃうよーな時…これって、自分の場合はたいてい「形を手で覚えてないものを資料なしに描こうとしている」時!です!そんなことできるわけがない!(^^;)いや、昔から折々思ってはいるんですが、自由に描ける絵の時ほど繰り返しこれにはまってることが未だにあって。知ってはいてもわかってないというか、身についてないんですな。(逆説的に、自由に描ける絵は「なんの資料を探したらいいか」からはじめなきゃならないというのもあるかもしれない…)

これは人によってばらばらで、もう資料なしで描けるものがたくさんある、という場合もあると思うんですが。でもそれも、最初からそうではなくて、繰り返し描いた結果そうなってるわけですよね。いつのまにか蓄積した財産というか。

…自分の場合は、何も見ないでそこそこ描けるのは人の顔と大雑把な人体のポージングくらい。服も靴も小道具も背景も、なにも見ないで描けるものなんてたかが知れてます。(日常的に目にしているのにいざとなると描けない、というものがなんと多いことか!)そしてきちんと資料を探してから描くと、当然ながら出来上がりがまったく違う。(あくまで自分内比較。人様のものと比べたらそりゃあ落ち込むしかないわけですが☆(^^;))

資料探し、今は昔と違って、おおかたネットの画像検索で済んだりもする。それだけのことなのになぜきちんとできてないのか自分。…正直けっこう時間がかかるのが面倒というのもある。(^^;)そして大変なことに気づきました資料を探す時間を、自分は作業時間とみなしていない!

だから、「資料探しをすると作業が遅れる」という本末転倒なイメージを持ってしまっている。ああ、そうだったのか。そうだったんだわ。考えを改めないと。そういえば昔、デッサンの指導をしてくださった先生が、観察する時間のほうが手を動かす時間より長いんだ、と繰り返しおっしゃっていたです。根っこは同じ。ですね。うんうん。なんかデジタルに移行してから特に、自分のなかで絵を描くことが「作業」という括りになってしまって、「絵を描く」という行為の基本を忘れかけていたみたい。描くことは観察すること、なんですよね。効率で描いてるとどんどん苦しくなってくる…。(これもあくまで自分の場合(^^;))

イマドキだと、「資料」には適切な素材を探すということも入る気がする。そしてどういうタイプの描き方をするのか、というのも。最近漫画のコマ割りの発想がしにくい、と思うときって、しばらく漫画を読んでなかったりする。よく目にして慣れているタイプのものなら、出力しやすい。日頃デフォルトの表現手段が絞り込めてない自分の場合、いちいちそれを確認する手順は未だに必要なのかもしれない。でもそれって、アタマで考えて「これでいこう」ではなく、手を動かして、その結果を自分の目で見て、初めて「もうちょっとこっちに行こう」が判断できるんだな…。

なんか自分はいまだに初心者なんだなーと(^^;)、そんなことを思ったです。死ぬまでこうかもしれないけど、でも初心者なら初心者なりのやり方をすればいいんだわ。うん。それをやっていかないと、「見ないで描けるもの」は増えていかないな。当たり前のことだわ…。

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…最近こういう独り言めいた日記を書けていなかったので、ちょっとすっきり。(笑) もともと一日に複数のテーマが入ってるような、ごちゃごちゃした日記をサイトで書いていたのに、外部のブログを使うようになったとき、「一つのテーマで一日の記事」という書き方を意識したので、書きたいネタで出力し損ねるものが山積してました。

1日(ブログの1記事)1テーマは読みやすさで言ったら基本だけど、日記ブログって発信ネタだけでなく、自分の頭を整理したいときにいろいろ書き出す、という機能も大きいんですよね。自分の場合とくにそう。ツイッターではまとまったものは書けないし、あとで自分で参照もできないので代わりにはならない。…なによりあれは、「人様が通ってる往来」みたいなものだと、最近やっとわかってきました。読むときも、TLではいやおう無く目に入るから、「読んでみよう」と思って読むブログとは違う。

書くときもやはりそうで、ブログの「自分の部屋(?)でいろいろ書き出す感覚」とは別もの(←自分にとっては)。…精神衛生のためにも、記事としてまとまらなくとも、時々自分の考えを書き出すのは大切だな…と、これも最近気づいたことであります。もっと活用しなくては☆

とゆうわけで、作業中のガス抜きでした~。戻ります!

2014/06/08

SHERLOCK S3 第3話『最後の誓い』日本語版感想/正典「恐喝王」のモデルメモ

『最後の誓い』

(たぶんアップするのは明日になりますが、今放映を見終わったところで書いてます!)うわーんやっぱりおもしろかったー!!もう、続きが来週見られるような終わり方で腹立つー!(笑)

全体の感想はDVDのときに書いてしまったので、今日は重箱の隅を。(笑)…マグヌッセン!いや、マグヌセンか。(そしてオーガスタスでなくアウグストゥス、でしたね)もうこの人ツボでツボで!もしかしたらDVD見たあと、この猿ぐつわが一番つらかったかもです!やっと騒げて嬉しい嬉しい☆いやーやはり強大な敵ですね、話を面白くするのは…!このマグヌセンの邪悪さの質の出し方がもうたまらなくて。意表をつきますよね。顔なめたり暖炉にオシッコしたり顔はじいたり…。俳優さんも…この役で初めて知った方ですが、ラース・ミケルセンさん最高でした!(苗字からマッツ・ミケルセンを連想したら、彼のお兄さんなんだそうですね。うわーなんて兄弟!)身長の高さもお顔も痩せこけてるところも、仕草のいやらしさも(笑)、カマキリっぽいというか爬虫類的というか…パーフェクトすぎますー❤

この前までの二本がわりと個人的には低迷だったのもあり、三本目でやっと見たかったものが見られたというか。いやもう、この回は「ちょっとセクシーよ(It is a tiny bit sexy.)」「わかってる(Yeah, I know.)なんて粋な会話をするジョンのマーシャルアーツ上級者ぶりとか(吹き替えではタイヤレバーをジーンズに隠したジョンは「かっこいい」と言われてましたが、原語ではズバリ「セクシー」でした(笑))アンダーソンがマインドパレスに!とか、マーク・ゲイティス氏とワンダ・ベンサムさんがほんとの親子のように似て見えたとか(笑)、重箱の隅に絞っても書ききれないです!(笑)

…今回はとりあえず、DVD鑑賞後に得た正典ネタと、マインドパレスについて知ったことだけメモしておきます。これも放映が終わるまではと我慢していたので!(^^;)(詳しい方にはけっして新情報ではないと思いますが、ホームズはすでに百年以上ファンの世界が爛熟してしまってる世界なので、それを言い出したら「自分で開拓する楽しみ」がなくなってしまいます(笑)。なので、自分なりの経路で知っていく楽しみ、ということでいろいろ書いています。ご了承くださいマセ。

(余談ですが…自身いろんなジャンルにはまってきて、たいして若くもないので「昔の話」が出てくることもありますが、「ある対象を知った時期が早いか遅いか」には正直まったく興味がありません。とくに今は、情報ということだけなら、熱意さえあれば一晩で情報通になってしまえるネットというものもありますし…それにこの手のジャンルでの「情報」は、本人が求めている場合にだけ価値があるものですよね。なにより個人個人の対象との直接のつながりが一番大切な部分で、人と比べるものではないと思います。そのうえで、持ち合わせた情報に差があるならそこを埋めあって、共通の話題について楽しく話せるのが、ファン同士のつながりの醍醐味だと感じています。そういう楽しさは、本当に他では味わえません。だからそこで大切なのは、情報格差や対象を知った時期で差別化することではなく、普通の人間同士としての礼儀/互いを尊重する態度だけだと思います。最近よく思うことなので、ちらっと書かせていただきました。いやホントによけいなことでスミマセンでした☆(^^;))


正典「恐喝王」のモデル

さてさて、じつはこれをDVDで見たあと、面白い偶然から、原作の「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」のモデルになった実在の人物を知りました。見つけたのはホームズ本ではなく、別件で購入した幽霊本でした。

倫敦幽霊紳士録

ロンドンの幽霊スポットのエピソードをたくさん集めた本です。(すごく面白いので、この方面ご興味ある方にはおすすめです♪)で、これを拾い読みしようとぱっとあけたページに、「チャールズ・オーガスタス…」という名前があったんです。ええっ☆と思ってよく読んだら、最後が「ハウエル」。この人自身というより、ハイゲイト墓地のエピソードとして、ラファエル前派の画家ロセッティが妻の墓を暴かれた話が載っていました。(ロセッティが奥さんのお墓に未発表の詩集をいれて埋葬したのち、「無情な企業家」ハウエルにその詩集を掘り出すことを了承させられ、結局掘り出して出版されたという話…p50-51)
ハウエルは晩年は困窮し、パブの近くのどぶで遺体が発見されたとのこと。生前の悪行の因果か、喉を切られ、口には金貨をくわえさせられていたそうです。

…この本にはドイルがモデルにしたとは書いてないんですが、年代的にもこれは元ネタでしょ、と逆方向から調べてみますと…日本語Wikiにはありませんでしたが、英語版Wikiには載っていました。実際に、影響力のある人物を手紙で脅迫していたらしいです。

チャールズ・オーガスタス・ハウエル(Charles Augustus Howell)

ミルヴァートンの項にも「実在の恐喝の大家(The real master blackmailer)」として紹介されていました。
The Adventure of Charles Augustus Milverton

まあホームズトリビアの一つを別経路から知った、というだけのことなんですが、たまたま本が幽霊本だったのと、ぱっとあけていきなり名前が目に飛び込んできた、という体験が強烈で、個人的にはかなり深く印象に残ってしまいました。

ついでで「ミルヴァートン」もなにか元ネタがあるんじゃないかと思ったんですが…いや、なにもないのかもですが。(笑)…ミルヴァートンがSHERLOCKでマグヌッセンになったのはなぜでしょうねえ…。この名前から連想したのは「ハヌッセン」くらいで(語尾が似ているだけ(^^;))、なんとなく超能力めいた雰囲気とかは馴染むんですけど…どうなんだろう?

*   *   *   *   *

まあそんなわけで、最後にマグヌセンが殺されるのは正典とも史実とも合ってるわけですが、手を下す人物をシャーロックにしたというのがすごいなあと…。前までの2話があまりに「甘かった」ので、こういう部分がすごく効きました。というか、これこそが見たかったSHERLOCK(予想を超えたものを見せてくれる番組)でした!マインドパレスが映像的にも前面に出て、ちょっと「探偵もの」という印象から外れてはいますが…おもしろければいいです、個人的には!(笑)マグヌセンとシャーロックのマインドパレスにそれぞれ個性があったのも面白かったですし。

マインドパレス=空想上の場所を使った記憶術については、このシリーズの1話でジョンに催眠術をかけたダレン・ブラウンの著書『メンタリズムの罠 TRICKS of the MIND』で、記憶術のひとつ「記憶の宮殿」として解説されてました。先日勢いで買ってしまったんですが、面白いです!視覚化や空想の場所に配置する記憶術はテレビでもよく紹介されていますが、試したことはありませんでした。今回、本で書かれている通りに素直に試してみたら、(記憶するのは苦手なほうなんですが)ほんとに覚えられました。びっくりです!マグヌセンがやっていた、空想のカードファイリングまでいくにはかなりの訓練がいりそうですが…(笑)(ブラウンさんについてはまた改めていろいろ書きたいです❤)

もっと書きたいんですけど、来週のムーパラ原稿追い込みのため、このへんで我慢します!(^^;)

(DVD鑑賞後の感想はこちら。SHERLOCK シーズン3 三本通した感想(ネタバレあり) 放映までは白文字にしていましたが、すべて黒文字にしました)