2013/12/25

SHERLOCKミニエピソード・日本語字幕つき(大感謝☆)

ええと、昨夜ネットで公開されたらしいSHERLOCKの楽しい公式ミニエピソード、素敵な七分ほどの短編映像に日本語字幕までつけて下さったものがYoutubeに出たとツイートが回ってきたので、もうご覧になった方が多いとは思いますがとりあえず貼ります!ああワクワクしますね!待ち遠しい!!





アンダーソンそこまで…。そして警部がこんなにたくさん見られてシアワセです❤そしてそして…見れば見るほど「公式同人誌」というかというか贅沢な…。(ゴメンナサイ(笑))

やっぱりシャーロックはあそこまで行ってたんですね…正典ネタなので必然ですが、同人誌でやったネタとかぶってるのもなんか嬉しい♪(笑)グレジョン属性を開拓している今見ると、おいしいとこもあって鼻血吹きそうです!(妄想と違うのは、ジョンの部屋がけっこう明るくてきれいなこと)「脅して作らせた」って。どこまでオモロイ人なの警部。ていうかどこまで仲良しだったの。なにを世話やいてるの。(笑)

細かいところの正典ネタの取り込みかたもツボを押さえられすぎて、もう待ち遠しくてたまりません!しかしアンダーソンがじつはけっこう(ヒゲつきだと)イケメンなのが暴露されましたですね…!(笑)

2013/12/05

【kindle漫画新刊】『宇宙探偵ホォムズ』リリースのお知らせ

宇宙探偵ホォムズkindle版リリース

やっとストアに上げることができました!
ほんとは九月に出す予定だった本ですけれど、いろいろ予想外の問題が出てずれ込みました。難産でございましたが、それなりに納得のいく形にできたと思います。ご覧いただけたら嬉しいです。

宇宙探偵ホォムズ1 宇宙イカとワトスン


今回は同人誌版一冊目の『宇宙探偵ホォムズ』(「宇宙イカとワトスン」とタイトルをつけました)と、二冊目の『なぞのアイスクリーム惑星』を中心に、ほかの本からはショートショートを少しずつ編集しました。(先に出た英語版と表紙は同じですが、採録内容に違いがあり、日本語版のほうがコンテンツは多くなっています)現在出ている同人誌5冊分(プラスα)を、kindle版2冊にまとめる予定です。(紙も継続しますので、無料キャンペーンは行いません)



チョロQワトスン~ロンドン一の可愛いドクター~』に容量制限のため入らなかったものも入れてみました。よかったら合わせて眺めてやってくださいませ。
(チョロQはどうしても99円にしたかったので、3メガバイト制限の壁がありました。とはいえこれは出版者側に課せられた制限なので、ページが少ないと思われた方には本当に申し訳ありませんでした。あちらはPRを兼ねて時々無料にすることもあると思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします☆)(2013/12/9追記・宇宙探偵ホォムズ発売協賛(?)のキャンペーンを終了しました。たくさんのダウンロードありがとうございました)


なるべく元の絵のサイズに近づけるため、こんなふうにコマ分けをして、絵が重なっていた部分は描き足したりしました。コマごとに目に入るようにしたことで、ちょっと漫画とは違う効果が生まれていると思います。(とくに『宇宙イカとワトスン』の母イカが近づいてくるところなど…)少し大げさですが「映画的」な感じがして、作業中は映像の編集をしているようなワクワク感がありました。今のところ漫画のページを分けているだけですが、今後「最初からこの形式に合わせた」ものを作ってみたいなあ…とも思います。

なお、今回の漫画本は容量が大きいため、3G回線ではダウンロードすることができませんWi-fiか、購入時の配信先に「PC経由で転送」をお選び下さい。(PCへダウンロードしたファイルをUSB接続でkindleへコピー、という手順になります)
無料サンプルは3Gでも落とせますので、よかったらお試し下さい。

元は重めの漫画も3Gでダウンロードできていたようですが、夏頃から変わったみたいですね。漫画利用が多くてAmazonさんが配信料負担に根をあげてしまったのか…(笑)。でもそれと入れ替わるように、10メガバイト以上の本では、出版者が負担していた配信料が免除されるようになりました。(日本ストアのみの措置ですが) 

日本は漫画大国ですし、漫画を手軽にアップロードしてもらい、登録数を増やす狙いでしょうか。いずれにせよそのおかげで、日本ストア向けの本では高画質でも価格を抑えることが可能になっています。(英語版を作る際には、価格を抑えるには画質を落とすなど工夫がいりそうです…国ごとにロイヤリティ設定を変えられたらいいんですけどねえ…配信料の条件が違うんですから(^^;))

3Gで落とせないのはちょっと残念ですが、USB転送等が使えますので、手軽で廉価なkindle版、ぜひお試しください。(もしお気に召していただけましたら、ぜひレビューを残してやってくださいませ。お待ちしております!)


宇宙探偵ホォムズ1 宇宙イカとワトスン(kindleストア)

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その他、当サークルのkindle bookについてはこちらでご案内しています。現在6種類出ています。
英語版宇宙探偵なんちゃってトレイラーもページ下にありますので、よかったら見てやってくださいまし!(笑)

SUSSANRAP kindle books ~電子書籍のご案内~




2013/11/29

『宇宙探偵ホォムズ』kindle版予定、サイトにレビュー・ご感想のご紹介リンク追加

『宇宙探偵ホォムズ』kindle版リリース予定

長いこといじっておりました宇宙探偵ホォムズkindle版、ようやくリリースのめどがつきました。来週半ばあたりにはアップしたいと思っております。(何日リリース、と表記できなくてすみません。データをアップした後、ストアに表示されるタイミングはこちらにはわからないのです(^^;))

今回は同人誌一冊目と二冊目(なぞのアイスクリーム惑星)をメインに、その他からショートショートを編集しました。『チョロQワトスン』kindle版に容量の関係で入れられなかった、残りのコンテンツもおまけで入れてみました。

 

 


紙版同人誌も販売中なので無料キャンペーンはしませんが、紙の半額以下(同人誌で700円分くらいのコンテンツが250~300円くらい)になる予定です。まあ同人誌は割高ですし(^^;)、電子版には紙の所有感がないのも事実ですが…双方に長所はあり、電子版も手軽に楽しんでいただけるかと思います。コマ分け加工したことで、見開き単位の紙とはまたちょっと違う表現になった気が(個人的には)しております。自己満足かもですが(^^;)、見て頂けたら嬉しいです。

自分は持ってるのがPaperwhiteなのでモノクロ画面なんですが、おまけでいれた『チョロQワトスン』や表紙、イラストなど、元がカラーのものはすべてカラーで入っております。英語版ではご好評のレビューをいただけましたが、はたして日本語版はどうなりますことか…ドキドキしております。ストアに出ましたら、また改めてお知らせいたしますね。どうぞよろしくお願いします。


電子書籍コーナーにレビュー・ご感想リンク等を追加しました。

ちょっと前になりますが、見出しの通り、頂いたご感想リンク等を、やっと母艦サイトに追加させて頂きました。(早くしたかったのですがイベント続きで遅れてしまいました)とくに『脳人形の館』はカッシングを離れたご感想も頂けて、ちょっと新鮮に感激しております。俳優さんイメージのない方にはどう受け取っていただけるかなあ…とじつはハラハラしていたもので…。(^-^*)  オープンなツールでのご感想だけご紹介させて頂いたので、個々にサイト掲載のご挨拶はしておりませんが、この場を借りて心からお礼を申し上げます。

Kindle Books (電子書籍のご案内)


2013/11/23

通販梱包中☆

同人誌通販の梱包をしてます。いちおう年内最後なので、ちょっと早いですが中のポリ袋をササヤカにクリスマス仕様にしてみました。(自己満足以外のなにものでもないんですが(笑))ほんとはリボンがよかったんですけど、厚みが出るとメール便で困るのでペッタンコになるもので探しました。

新世紀探偵本新刊はこんな感じ。見えにくいですが、袋にキラキラするレース状のテープを貼ってみました。

こちらは探偵さん全冊セットでちょっとデラックス。(笑)
12冊なのでメール便の場合は厚さが2センチを超えないように、
6冊ずつのパック二つを並べてA4サイズにしています。

こんな感じのものを、封筒に入れてお送りします。全冊セットは厚紙封筒でがっつりと。(そろそろ2センチ制限上限が近くなって来ました(^^;))クリスマスまでまだ一ヶ月ありますけど、まあ気は心ということで。(笑)

…考えてみると、イベントあわせで同人誌を作ってると、クリスマス合わせの本ってできないんですよね…いつもコミケ直前の時期で、コミケとなるともうお正月が目前ですし。
今回は探偵さんの新刊はクリスマス前の時期の小説なので、初めてクリスマス合わせに近いものが作れたかもしれません。ムーパラが11月中旬だったおかげです。
というわけで、ちょっと盛り上がってしまったわけです。(^^;)少し早いですが、季節感をこめてお届けできたらと思います~。

今回は、通販メールの受付期間は明日(11/24日曜日)までとなります。都合により短くてすみません。よろしくお願いします!(詳細は同人誌な部屋にて)

2013/11/18

ムーパラ(と、ドトーの連続イベント)終了

ご報告が遅れましたが、ムーパラ無事参加してきました。
コミティア、スパーク、J庭、ムーパラ四つ連続のイベントも無事終了。各イベントでスペースにお立ち寄り下さったたくさんの皆様、ありがとうございました!そしておつかれさまでした!

とりあえず、終わったばかりのムーパラのことを。
今回は初めての池袋開催、しかも祝日でない土曜開催ということで、どーなるのかなー…?と思っていましたが、開催が午後からということもあって時間に余裕があり、サークル入場は案外(というか、今までのほかのイベントと比べても)楽でした。個人的にはずっと参加しているJ庭がサンシャインの別ホールなので、ルートはわかっていましたし、今回のDホールは入り方も簡単でした。一般列は最初大変だったみたいですね。会場は大変な盛況ぶりでした。SHERLOCKが始まってから、ほんとにこのジャンルはタダゴトでないお祭が続いています。

自サークルのご報告

さて、新刊はカットにも書いてないグレジョン小説(『雨の日のために』の続編)とルパさん出演作品レビューの本でした。なりゆきで「超メジャージャンルのなかの超マイナー」、みたいなへんな本(笑)になってしまったのですが…いや、実際カタログ見た限りでは同じ組み合わせは見つけることができなかったんですが…それでもルパさんがお好きな方はたくさんおられるんですねぇ…いつもチェックしてくださってる方々もお手にとってくださって、予備で持っていった分が役立ちました。嬉しいです。ルパさん情報も伺えて楽しかったです!
キワモノみたいな組み合わせですが、自分としては自然に出て来た流れで(「カプ」ではないのです。念のため(笑))、小説は真面目に書いたものですので、お持ち帰りいただいた本たちも楽しんでいただけますよう、心から祈っておりマス☆(ただ、早くも誤字脱字変換ミスを見つけてしまいちょっと落ち込んでます…ううう(^^;))

ムーパラでは初売りになるオフセ版『追憶のシャーロック・ホームズ』や、新刊でないのにホビット本もたくさん連れ帰っていただけました。(イベント続きで忘れてましたが、 エクステンデッド・エディション発売直後だったんでしたね☆(笑))、

描いた本人が吹き出す新刊表紙はこちら。なんですかこれは(笑)。でも中身はシリアスです☆
(小説は「親友の死をひきずる医者と不器用に支える警部」の奇妙な関係、ビフォア・クリスマス編(笑))
通販も今日から始めました。
今回は都合により、メール受付11/18~11/24の一週間とさせていただきます。
ご了承くださいませ。詳細は母艦サイト同人誌コーナーにて。
SUSSANRAP内 同人誌な部屋
ナビゲーションわるくてすみません。(^^;)


スペースへはわりとコンスタントにお立ち寄りいただけまして、結局スペースに居続けでした。(BBCになってからムダに本が増えて設営にも時間がかかり、一人参加なのもあって、なかなかご挨拶回りができず心苦しく思っております。見捨てないでいつも立ち寄ってくださる方々、ありがとうございます!(^^;))一日中、たくさんの方とお話させて頂けて本当に楽しかったです!本のご感想のお手紙(感激!)や、おもしろい記事の切り抜き、情報、差し入れなどもいただきました。ネットでのやりとりがあまり得意ではないので、ご同好の方々と直接お会いできて「ついでの一言」をお聞きできるのは、自分にとってナマのイベントの醍醐味です。本当に嬉しいし、楽しいです。大袈裟でなく明日への活力です。ありがとうございました。

(…ネットも、pixivを利用するようになってから絵や小説ごとに(版権ものも、著作権切れ二次も、オリジナルも載せています)閲覧してくださった方の数がわかるので、とても励みになっています。それまでは自サイトと同人イベントしかありませんでしたから。最近は、新刊が直前になってしまったときも、とりあえずpixivには告知を上げるように努力しています。アップする以外の機能があまりわからず使いこなせていませんが、これからも細々と萌えをシェアしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします☆)

会場の盛況ぶり

さてさて、自分のスペースはそんな感じだったのですが…会場すべてを見て回ったわけではありませんが、自分が見た範囲でもたいへんな盛況でした。自分のいたシマの真ん中あたりに行列のできるサークルさんがあったので、最初のうちは列で目の前がふさがれていました。それで、あとでわざわざサークルの方が謝りにきてくださいました。うちはもともと開場直後の「大手さん巡りタイム」はわりと暇なサークルで(笑)、そんなに影響は感じなかったので恐縮でした。むしろ並んでる間にうちのディスプレイを見て、あとで買ってくださったご新規さんがおられたくらいで。(笑)…とにかくサークルの方も予想外だったとのことで、たいへんだったと思います。(でも嬉しいことでもありますよね。うちは行列ができた経験はほとんどないですが、その時はパニックにはなったものの、あとからじわんと嬉しくもありました。もちろん周りのサークルさんにご迷惑になってはいけないのですが。…で、思わず「いや、おめでとうございます!」とか口走ってしまったんですが…よく考えたら返事に困ることを言ってしまいました~(^^;))

たまたまJ庭スタッフさんがお使いでお買い物にきてくださったんですが、二週間ほど前に開催したばかりなので、ムーパラのあまりの熱気に驚いておられました。シマの真ん中の行列については、名前を隠してpixivをやってる方などもおられるので、当日の行列を読みきって配置するのは難しいとおっしゃっていました。うーん、スタッフさんも大変ですよね…。

それでもうちは壁サークルさんに背を向けた配置だったので、一番スゴイ混雑は見ていないと思います。でも「無理、もうここ無理!」というスタッフさん(?)の声が聞こえたので、さぞやスゴかったのではと…。まあ、混雑も盛り上がりのうち、と思うほうなのですが、当事者さんやスタッフさん、そして並んだ方々、ほんとにお疲れ様でした!



そんなわけで四つのイベントが終了…うちは新刊があったのはムーパラだけだったのですが、ああいう熱気あるイベントがシメになって、気分が盛り上がりました!コミケもスペースを頂くことができましたので、これからがんばろうと思います。

2013/11/06

連続イベント、残すはムーパラ!と、SHERLOCKシーズン3画像!

SHERLOCKエクスクルーシヴ画像

ええと、早朝に書いております。ムーパラ準備やらでツイッターを見る時間を減らしているのですが(やはりいろんな情報が乱れ飛んでいて、目にすると自分の課題にアタマを戻せなくなってしまうんですよね(^^;))、ふと気分転換にマーク・ゲイティス氏のページを覗いたらこんなRTが!


昨日のツイートで、SHERLOCKシーズン3初めてのオフィシャル画像、だそうです!
上記ツイートの写真がこちら




それだけでもドキドキしちゃうんですけど、あの、ものすごく個人的なアレで恐縮ですが…じつは昨年ファンフィク(『36時間のサファリ』)に書いた、「ジョンが真夜中のファストフード店にいるシーン」と、(ガラスにシャーロックが映っていることを除けば)表情や配置のイメージがあまりにソックリだったので、見た瞬間ちょっと鳥肌が立ってしまいました!脳内で見た映像がちょうどこんな感じで、窓の前のカウンター席に座ってるところ(アングルは反対)だったんです。もう少し汚いお店でしたけど、シャーロックが見守っているのをジョンは気づかない、というシチュエーションもいろいろかぶってなんというか…ファンフィク書き冥利に尽きた瞬間でございました☆
(すみません。ほんとにきわめて超個人的な感慨でした!(^^;))

本編の二人はどんな再会の仕方をするんでしょうかねえ…。放映日は、チラ見した範囲では(というと、今はほとんどゲイティス氏のツイッターページを時々覗く程度になってるのですが)英国での放映日はいつなんだーというファンの質問には、氏は繰り返しまだわからないと答えています。(よほど問い合わせが多いのか、「だからまだわかんないって言ってるでしょー!」的なニュアンスも出て来た気が…まあ、もうすぐパンパカパーンと発表するんでしょうけど…(笑))


なぜかアメリカのほうの放映日はすでに決まっているという噂はどこかで見たのですが…まあ噂レベルではいろんなものが飛び交いますし、どっちにしろ日本で見られるのはずっと先、ですよね。(涙)でもグラナダ版再放送だのこれだけ影響が出ているんですから、できるだけ早く日本でも放映してほしいですねー。


連続イベント進行中

前後しましたが、四つ連続イベント、まずはコミティアスパーク、そしてJ庭が終わりました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!直近のJ庭ではピーター・カッシングモデル美老人「帰っちゃうの?ポスター」を作りまして、その絵とお題「時計」のイメージでレトロを通り越した化石JUNEなストーリー(これまた昔懐かしい「感傷的なポエム」仕立て(笑))でペラリとした無料配布をさせて頂きました。お持ち帰り下さった方々、ありがとうございましたー❤

pixivにも上げてありますが、J庭恒例「帰っちゃうの?ポスター」はこんなのになりました。「もう帰っちゃうの?会場をもう一回りしませんか?」というメッセージのポスターを作るボランティア企画で、掲示スペースにはさまざまなシチュエーションで「もう帰っちゃうの?」と呼びかける図(一部は文章)が見られます。今回は裏のお題が「時計」だったので、「帰らないで」という感じでこんなコピーにしてみました。

カッシングと、もう一人は似てませんがなぜかイメージはジェラール・フィリップで。(無理ありすぎな組み合わせ(笑))
中身のポエム(?)を書いた後、裏設定が脳内で細かく展開してしまい、けっこう泣けてしまったので(^^;)、いつかお話のベースに使いたいナー…なんて思います。(まあ、ベタに趣味のアレが入ってしまってるんですが(笑))うーん、妄想共演ベースならいくらでも書けるなあ…最近告知・宣伝やらKDPのシステムがらみのリサーチやらばかりで「創作」モードに時間がとれてなかったのもあり、なにか飢えていたらしいです…(笑)

プレゼント企画つきなんですが、どなたか連れ帰っていただけたでしょうかねえ…(サークル側には結果がわからないところが本部様のやさしい心遣いです…(笑))以前ゲットしてくださった方がわざわざスペースに来てくださったこともありましたが、やはり身請けしていただけると嬉しいものです。反省点としては、タグを貼るスペースをとっていなかったため、実物にいれた告知が隠れてしまったこと。上限がB4なので、いつもA4で出力しているものをB4の紙にマウントしたらよいかもナー、などと思いました。次回覚えていたらやってみます。

ただいまムーパラに向け作業中です。pixivにサークルカットくらいはあげておきたいと思うんですが、告知内容がまだ固まらないのでできておりません。うーん、週末くらいまでにはなんとかしたいです。新刊もなんとか出したいと思っております。当日並んでましたらおなぐさみでございますー。(^^;)(間に合えば、直前にでもpixivに告知したいと思っております!まにあえば!(笑))

2013/10/24

無料祭・kindle日本上陸一周年記念杯に参加します

電子書籍コーナーで詳細をお知らせしておりますが、きんどるどうでしょうさんがまたまたKDP本の一斉無料祭を企画してくださいました。

(まだ告知ページがないので、こちらは参加申し込みページです)
10/25(金)(夕方4時~5時頃) ~ 10/27(日)(夕方4時~5時頃)

作業中の新刊は無料にできないものなので、悩んだ末既刊の脳人形の館で参加させて頂くことにしました。美老人マッドサイエンティスト萌え・例によって古風なJUNE風微耽美小説でございます。

ピーター・カッシング生誕百周年オマージュ企画
ホラー風微耽美小説

『脳人形の館』

これは紙の同人誌版『恐怖!脳人形の館』も販売しているのでちょっと悩んだのですが、

・紙版に入っているイラストとマンガが電子版では削除されていて、ある程度差別化できること
・五月の発売開始時に、ピーター・カッシング生誕百周年祝いで無料キャンペーンをしたので、うちから宣伝できる範囲でご興味のある方にはすでに無料で落として頂けている、と思われること
・なにより、その後有料ではほとんど売れていないこと(^^;)

…の理由(とくに三番目(笑))で、今回無料キャンペーンをさせて頂くことにしました。来年以降も販売するつもりですが、カッシング生誕百周年の今年のうちにたくさんの方に読んで頂けたら、という思いがありますもので…。

「微耽美でホラー風で美老人萌え」とか、マニアックな俳優さんオマージュを謳っているためか、自分としてはほぼ同じアプローチ(=オリジナル微耽美小説)の『王殺し』と比べても、あまりに動きがなく…まあ当然かもしれませんね。(文字にしてみるとものすごいニッチですわ…(^^;))

でも自分としてはけっこう気に入ってる話でして、じつは続編アイデアもモヤモヤと出てきております。(ある要素があえて曖昧なままになっていまして、そこから広げた物語を書きたいと思っています。出来上がるのはいつになるかわかりませんが…)

ホラー風といってもオマージュのための設定で、怖いというほどのシーンはないと思います。オリジナルの物語として、カッシングとは無縁の方にもお試しいただけたら幸いです。
(イメージソースにご興味を持たれた方には、オマケの作品リスト・参考文献などもお役立ていただけたら嬉しいです)

とにかく、これまでご縁がなかった方の目に触れる機会はとてもありがたいです。作品と波長の合う方との出会いが、一つでも二つでもあってくれることを祈ります。

…前回は設定日●●日、と書いてあるところだけサッと見て一日設定にしてしまったため、半分しか参加できずもったいないことをしました。が、今回はすでに二日間でちゃんと(笑)設定を済ませてあります。スパーク前日・当日の日程と重なっているので、特に日曜日はTwitterへの浮上や宣伝はできませんが、よかったら読んでやってくださいマセ。

イラスト・漫画入りの紙版は、お祭期間中に重なっているコミックシティスパーク、そのあとJ庭、ムーパラでも販売します。よかったらこちらもよろしくお願いします。

(イベント参加予定・既刊紹介等はこちら☆SUSSANRAP内同人誌な部屋

kindle本の無料祭は、未知の読み手さんとの貴重な出会いのチャンスなのですが、一度有料になったあとのキャンペーンはいつも悩むところ。毎度言い訳めいて恐縮ですが(^^;)、マメにチェックしてくださってる方へのササヤカなご恩返しになることを願って、今のところ「発売開始時をなるべく一番安く」という方針です。この本も発売開始時に一度無料にしております。(常設無料はできないシステムです)ホームズ小説は最初から有料で、今後も無料の予定はありません。本ごとに紙版との兼ね合いなど事情が違い、ややこしいことになっておりますが、なにとぞご了承くださいませ。

2013/10/18

コミティア参加・その他のお知らせ

サイトの同人誌コーナーですでにお知らせしておりますが、今週末10/20は久しぶりにコミティアにサークル参加させていただきます。海外マンガフェスタ同時開催で、そちらを見に行くのでどうせなら…という不純な動機ですが(^^;)、おついでがあったらぜひお立ち寄りくださいませ。(スペースを留守にするときは、何時頃戻る予定です、とメモを掲示するつもりです)

2013/10/20(日) コミティア U-19b SUSSANRAP

創作オンリーなので、
・オリジナル小説:
   『流星/杉野くん』
   『恐怖!脳人形の館』
・正典ホームズもの(原作著作権失効):
   『追憶のシャーロック・ホームズ』
   『宇宙探偵ホォムズ』シリーズ

を持参します。

電子書籍コーナーですでにお知らせしておりますが、『脳人形の館』は来週kindle版が二日間無料になります。紙版からマンガやイラストを省いた別編集ですが、テキストだけ読めれば、という方はそちらもどうぞです。また、以前旧版脳人形をお買い上げくださった方には、改訂版のテキスト小冊子を無料進呈しておりますので、スペースでお気軽にお声をおかけください。
(『宇宙探偵ホォムズ』シリーズも、現在kindle化の作業を進めています。こちらは今のところ無料化の予定はありません)

上記含めて四つ、続けざまにイベントがあります。

2013/10/27(日) コミックシティスパーク(BBC SHERLOCKで参加)
2013/11/4(月・祝) J.GARDEN (創作JUNEオンリー/持参品はコミティアと同じです)
2013/11/16(土・祝) Movies Paradise (BBC SHERLOCKで参加)

お試し読みやイベント公式サイトへのリンクなど、詳しくは同人誌な部屋にてご案内しております。よろしくお願いいたします。

2013/10/05

グラナダ版『シャーロック・ホームズの冒険』いよいよ今夜から

NHKBSプレミアムで、ジェレミー・ブレット『シャーロック・ホームズの冒険』の再放送がいよいよ始まりますね!再放送と言っても「ハイビジョンリマスター版」なので、このバージョンとしては初めての放映、ですよね。ワクワクしております!

公式ページ:
シャーロック・ホームズの冒険 ハイビジョン・リマスター版
10月6日(日)放送スタート
毎週日曜 午前0時30分~(土曜深夜)

今回はSHERLOCK人気の余波なのは明白ですが、こんな形で反映してくれるなんてありがたいことですー!!これでまた正典にのめりこむ新たなファンの方が倍増する予感がバンバンいたします!(これも「記憶を消して見たい」。ほんとに!)

ブルーレイのボックスはすでに出ているのですが(シャーロック・ホームズの冒険 全巻ブルーレイBOX)、うちはまだブルーレイのプレイヤーを入れてないので見られないんです。なので、今回は永久保存版で録るつもりなのですが…HD空けないと…!(^^;)


2013/09/29

ルパート・グレイヴスとティモシー・ダルトン♪/『レジェンド・オブ・エジプト』(1999)

レンタルした旧作DVDの感想です。

原題は『Cleopatra』。劇場版でなくTV映画で、エリザベス・テイラー主演の『クレオパトラ』とほぼ同じ時代を描いています。(クレオパトラがシーザーと出会ってから死ぬまで)

キャストはクレオパトラが当時新人のレオノール・ヴァレラという方。フランスとチリの混血だそうで、第一印象「学生時代のハル・ベリー」。エリザベス・テイラーのイメージがあったせいか、わりと幼いなあ…と思いましたが、クレオパトラはシーザーと出会ったとき18才だそうで。この作品のイメージのほうが合ってるのかもです。テイラーは十代からマダム顔ですからねえ。(笑)(ちなみにクレオパトラの妹アルシノエ役の人は「学生時代のペネロペ・クルス」みたいで、「誰かに似てる美人姉妹」でしたー(笑))

ほかは豪華で、シーザーティモシー・ダルトンアントニービリー・ゼーンルパート・グレイヴスオクタヴィアヌスでした!重箱の隅の見所としては、ティモシー・ダルトンがルパさんの頬にちゅーしたり、ルパさんがビリー・ゼーンの頬に…いや挨拶の接吻とはいえその…。(すみません、ほんとに重箱の隅!大味ではありますが、もっと「普通に」楽しめました。ハイ!(笑))


ティモシー・ダルトンのシーザー。押し出しも声も素晴らしい。


ルパさんのオクタヴィアヌス

オクタヴィアヌスは、作品のなかではシーザーの甥と紹介されていて、シーザーが暗殺されたあとローマ帝国皇帝になる人。作品はクレオパトラが主役なので、彼女を追いつめる悪役っぽい、少々ずるい人物として描かれています。

ルパさんのオクタヴィアヌス。見た目はかわいいけど一筋縄ではいかないタイプ。
すごくいいです!!

この役って、エリザベス・テイラー版でたしかロディ・マクドウォールがやっていたと思うんですが…もっとひ弱い印象だった気がします。役名表記「オクタヴィアン」だったようですが、このへんのお名前っていろんな読み方があるんですよね。この文章の中では、キャラ名は今回の字幕のおぼろげな記憶を頼りにしておきます。(余談ですが、エリザベス・テイラーなぜかゲイの男友達が多かったそうで、子役時代に共演して以来親友だったマクドウォールもそうだったと言われています)


ついでにロディ・マクドウォールのオクタヴィアン。
(ああ、こっちも見直したくなってきたぞ♪)

…話が逸れすぎました。wikiを見ると、オクタヴィアヌスはシーザー(カエサル)の姪の息子で、シーザーは彼から見ると大叔父。人物の印象も違いますが、「虚弱体質で軍才がない」とは書かれていますね(笑)(→ウィキペディア:アウグストゥス(=オクタヴィアヌス)

シーザーの遠征に従軍したものの、病気のため戦場に出遅れ、しかも敵中で船が難破。そこを少数の手勢をまとめて横断したのが強い印象を与えて、シーザーは彼を後継者に決めたらしい、と書かれています。しかし、軍才がないのを補うためにアグリッパと引き合わされた、ともあるし、シーザーが亡くなった頃まだ18才ですって…なんか深読みしてしまいますー!(笑)(いや、眼光鋭くおっとこまえで声も素敵なダルトンが、まだ「かわいい」頃のルパさんの頬にキスしてるシーンが強烈でですね…それもちょっと、ジェスチャーと裏腹に緊張感あるやりとりなのがまた…ああ、薄い本作りたいっ!(笑)

ルパさんのオクタヴィアヌスは、ロディ・マクドウォールよりもっとしたたかふてぶてしく不良少年的な感じが出てました。虚弱というより怠惰で、いいとこ取りをする才能に長けてるような。作品全体に人物はちょっと型どおりの描き方かな…という印象ですが、その中では複雑なところがあっておいしい役だと思いました♪


作品そのものについて

…ルパさん目当てなので肝心のクレオパトラ置き去りですみません。(^^;)

この作品、事前に見たレビューがイマイチだったんですが、原因がOPでわかりました…プロデューサーとしてロバート・ハルミ(シニアとジュニア)の名前が。このお名前、以前パトリック・スチュワートの『モビー・ディック』で覚えた名前で、ホールマークという会社のスケールの大きいテレビ映画を作ってる方です。(ホールマークというとグリーティング・カードの会社を思い出しますが、関係あるのかどうかは知りません)

モビー・ディック』のレンタル版は、じつはミニシリーズとして作られたものを映画に近い尺に短く編集したものだったんです。で、スチュワートのファンだったのでセル版を買ったところ、こちらはカットされてなくてとても楽しめました。ヘンリー・トーマス(『E.T.』の)や、テッド・レヴィン(『羊たちの沈黙』の犯人や『名探偵モンク』のストットルマイヤー警部の人。大好き♪)などキャストも豪華で。(当時勢いでAmazonにレビューも書いてしまいました(笑))

今回の『レジェンド・オブ・エジプト』は、日本のセル版DVDを見てみたらレンタルと同じ140分のと、120分のしか見あたりません。でもIMDbを見たらもとは177分やはり編集版です。なので、このバージョンで「作品そのもの」をつまらんと断じるのはフェアでないかもしれません。でもこの編集版でも、一本調子ではありますが引き込まれて退屈はしませんでした。(一本調子なのは、編集時にストーリー上必要な部分や見せ場が優先されるため、「緩急」の「緩」が省かれた結果だと思います。大河ドラマのダイジェスト版を見るのと似た感じでしょうか…)

特典映像など見ると、従来のクレオパトラが単にシーザーの愛人として描かれているのに対して、彼女の統治者としての面も描いた…いうことなんですが…編集で省かれたのか、それほど出ていません。国民に穀物を分け与えるとか、わかりやすい形のシーンはありましたが。ただ、シーザーに対してもアントニーに対しても、エジプトを守るという目的で近づいているのは強調されていました。その分、最後にアントニーに見せる愛情がとても深いのが不自然に見えました。

…実際はアントニーと十数年一緒に暮らして、三人も子供がいたそうで、たんに政略ではなく本当の愛情があったのだろうというレビューがありました。そのへんも元のバージョンでは描かれてたのかもですね。

allcinemaを見たら、NHKのBSで放映されたことがあるそうで。これはたぶん完全版でしょうね。評価が割れているのは、この放映版を見た方と編集版DVDで見た方の差かもしれません。テレビドラマとしては破格の規模とキャストですし。レンタルで「映画」と並べられて、しかも編集されたものでは印象が違うはずですね。

シーザーとオクタヴィアヌスのシーンはもっとあったのかなあ…というヨコシマな興味から、完全な形で見てみたくなりました。(笑)しかしルパート。グレイヴス、設定18才と聞いても違和感なかったですよ…このころいくつだろう?三十超えてるんじゃないかな。すね毛もほとんどないのが印象的でした…。
(今確認してみたら、1963年生まれなので撮影時35歳くらい?ひえええ!(^^;))



…今回の作品は、元々ルパさん出演作ということでチェックいれてたんですが、なんとなくツマラナソーで(ごめんなさい(^^;))手がつかなかった一本。少し前からティモシー・ダルトンも脳内株が上がり、加えてSHERLOCK シーズン3のトレイラーに一瞬映ったレストレード警部が印象的で、ルパさん漁りモードになってやっと借りることができました。クレオパトラというと、テイラー版の他は手塚治虫大人のアニメ版クレオパトラ(の、中山千夏さんの声「アントニウス!」)くらいしか印象がなかったんですが、今回のは流れがわかりやすく、人物関係もなんとなく頭に入りました。

(ほんとはごま塩頭のルパさんが見たいんですが…最近の出演作はTVドラマで、レンタルDVDが出てないものが多くて。仕方なく(?)少し前の未見作品や再見作を漁ってます。しくしく…。見たままできちんと感想書いてない作品もたまってしまいました。ツイッターを始めてからは、短文ではあっても手軽に感想をつぶやけて「ガス抜き」できてしまうせいか、見た作品の記録が残らなくなったような。そのうち覚え書にしておきたいです☆)

2013/09/27

Kindle Comic Creatorで漫画に目次をつけるメモ・その他

kindle版『宇宙探偵ホォムズ』の作業中です。オマケで『チョロQワトスン』の続編が入る予定です。同人誌再編集でもうかれこれ三週間くらいいじってるのですが、未だにできてません。(まあこればかりやってるわけではありませんが(^^;))
今回はKC2(kindle Comic Creator)というコミック電子書籍作成ソフト(Amazonが提供している)を試していて、そのデフォルト仕様が自分のやりたいことと噛み合わないのが、遅延の主な理由です。最初は画像さえ用意すればポンとできると思っていたのに、どこが合わないのかのリサーチみたいになっいしまい…。わからないところを検索しつつなのでもう少しかかりそうですが、今の問題点と一部解決したことを、自分の脳内整理を兼ねて書き出してみます。

目次のつけ方については、下の方にKC2での目次設定・問題と暫定解決策として書きました。あくまで現時点の自分のメモですので、ご了承下さい。

このKC2、画像を束ねて表紙をつけただけの本ならすぐにできます。不都合なのは自分のやりたいプラスアルファがあるためですので、念のため)

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やりたいこと
1.短編集なのでリンクつきの目次をつけたい
2.全画面表示(なるべく大きな画像表示)にしたい
3.読む時に好きな場所を拡大できるようにしたい
4.巻末に既刊紹介の外部リンク(Amazonストア)をつけたい
(逆に、KC2が売りにしている見開き表示は必要ないです)

・kindle本(mobiファイル)をチェックしている環境
・Paperwhite
・ダウンロードしたkindle previewer
・KDPのサイトのオンラインプレビューア

自分の特殊な事情
・漫画をコマごとに分けて画像ファイルにしている
・ePubで本を作った経験なし
・HTMLファイルはDreamweaverで組んでいる
(以前のマンガはHTMLで作りました。それについては以下の記事に。
kindle漫画本作りメモ1・英語版でやったことの確認
kindle漫画本作りメモ2・日本語版での条件と参照リンク
…つまりコードを直接いじることに慣れてないので、なるべく避けたいのが本音です(^^;))


現時点の問題を整理します。(デメリットを回避する方法はないか、と探している状態です)


KC2(固定レイアウト)

メリット
全画面表示ができる。
・画像ファイルの容量制限が800KB

デメリット
・ダブルタップで拡大するとページを四分割したパネルビューしか選べない
 (絵やフキダシが切れる)
手動で個々にパネルビューを設定しても、横幅いっぱいのコマを拡大すると切れた状態になる
いったんページ全体が表示されたあと、各パネルが順番で表示される
(ページのなかで分けた場合パネル間のヒキ効果はない)
テキストのページが入れられない(文字ごと画像にするしかない)
目次リンクがややこしい(ここは暫定的に解決したのであとに書いてあります)



HTMLもしくはwordなど(リフロー)

メリット
・目次、ウェブなどリンクは自由に張れる
・画像を拡大したとき、普通に画像の中央が拡大され、表示部分の移動倍率の変更が連続的にできる
テキストのページも自由に入れられる


デメリット
・最大サイズでも画像の周囲に1センチ程度の余白が入り、全画面と比べると表示が小さい
htmlの場合、縦書き設定でアップロードしても、なぜかテキストが横書きになる
・(未確認) ワードなら縦書きになるかも?
・画像ファイルの容量制限が127KB

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KC2での目次設定・問題と暫定解決策

KC2に画像ファイルを入れて保存すると、opf、ncxなどのファイルセットができます。
HTMLで作った目次ファイルをKC2の「本の設定→メタデータ→詳細設定」で登録できる、とKC2ユーザーガイドにあります。そしてncxファイルも書き換えると、論理目次(kindleの「移動」)とHTML目次(本の一部として表示)の両方が有効になるはずです。(具体的な書き換え方については、例を公開なさっている方のブログをいくつか参考にしました。文末近くに参照させていただいたおもなブログ様としてリンクを張らせて頂いています)

どうやら、機種やアプリによって論理目次かHTML目次の一方しか使えない、ということらしいので、目次は両方機能するようにしておく必要があります。

DreamweaverでHTML目次を書いてKC2に登録し、ncxファイルを書き換えて、KC2で再びmobiを書き出してみました。すると…

「kindle fire」(オンラインプレビューア)
本文の前にこの目次ページが入り、リンクも有効。しかし文字がものすごく小さいので、HTMLファイルの文字をDreamweaverの「見出し1」に設定して文字サイズを最大にした。これでやっと普通に読めるサイズ。

×「Paperwhite」オンラインプレビューア)
目次ページの文字がえらく大きく表示され、かつリンクは無効
「移動」には「目次」という項目ができるが、このリンク無効のページに飛ぶだけなので意味なし。


×Paperwhite実機
目次ページの文字がえらく大きく表示され、かつリンクは無効
「移動」にはncxで書き換えた目次が出るが、目次から削除した他の全ページも「Page-●●」の形で羅列されてしまう

Paperwhite用の解決策

上記のように、ncxファイルを書き換えたあとKC2でopfファイルを読み込んでmobiにすると、「移動」には目次以外に他の全ページが「Page-●●」の形で出てしまいます変換後のncxを開けてみたら、書き換えた項目と一緒に、削除したはずのページの記述がなぜか復活していましたKC2内で何かやってるようです。

なので、ncx書き換えのあとKC2を通さずにkindle previewerにopfファイルをドロップしてmobiにしたらncxの通りの項目が「移動」に表示されました。(以前セルシスが紹介していたやり方を参照しました)ヒジョーにややこしいです!


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…KDPガイドでは、kindle本に論理目次(「移動」から飛べる目次)と、htmlの目次(本の最初に表示されてそこからリンクで飛べる目次)の両方を作るように奨めています当前だと思います。それが、なぜかマンガは「例外」とされています。なぜでしょう。長編コミックスのようなものを想定しているとしても、特定の話を読み返したいときはありますよね。目次なしではどうしたって、読み心地が「紙より劣っている」ひいては「kindleの文字だけの本よりリーダビリティが劣っている」と感じます。

この「例外」扱いは、マンガ本全体を(kindle本の機能として)相対的に低レベルにしかねないと思います。マンガ本て、個人的な印象では文字だけの本の百倍くらい労力がいります。(文章が簡単なのではなく、マンガが労力かかりすぎるんです)そうやってせっかく作ったものなら、なるべくいい状態で本にしたいし、読む側としても(商業本のkindle版でさえ)荒い画面のもの、読みにくいものがあるのは残念です。なので、こうして粘っているわけです。

…しかしこう見てみると、自分のやりたい形式だとKC2より前回の通りHTMLがいいのかも…。悩むところです。コマ分けして拡大するのは、いちいち拡大しながら読む手間を省くためと、「ヒキ」の演出のためです。でも今回はコマ分けできないページがあるんです。(コミスタの元ファイルが紛失して、書き出したJpegしか残っていない)これに関しては、フキダシ等が隣のコマにかかっている箇所を、分割した時に修正できないんです。(不要のフキダシを消したり線を描き足すのは問題ないですが、空いた部分にトーンを足すのはコミスタの元ファイルでないときれいにできない)

それ以外に、横幅いっぱいのコマは分割してもそれ以上拡大できないので、ヒキ効果を狙う以外でコマ分けする必要はないです。今回こういうページが多いです。となると、これらに関してはページ全体表示なので、なるべく大きな全画面表示にしたい。…これが固定レイアウトにしないとできないんですね。痛しかゆしです。
理想は、

●固定レイアウトでテキストやリンクが自由に入れられるようになる
か、
●リフローで組んだ画像が全画面表示できるようになる
か、どちらかの改善があればいいんですが…いいとこ取りの方法は今の所見つかりません。

kindle端末やタブレットPCでは、ページ丸ごとでも文庫コミック程度の縮小率なので、問題なく読めると思います。ただ、スマホアプリなどもっと小さい画面で読む方には小さいのでは…という心配があります。
その場合は拡大機能がありますが、それもKC2だと勝手にページを四分割。これ、自分もほかの本で読んでみたんですが、すごく読みにくいです。ページのレイアウトと関係なく四分割ごとの画面切り替えしかできず、指でドラッグできないんです。(自分が知らないだけで、なにか手があるのかもしれないですが…)

自分にわかるPaperwhiteでもプレビューアと実機で微妙な違いがあるので、ほかの端末で実際にはどうなのか…心配しだすときりがないですが、KDPの仕様による問題も、本を買った方には出版者側のミスと見えてしまいます。現に前回のマンガ本で最初に頂いたレビューが、容量縛りが原因での低評価でした。(99円にするために3MB以下で作った本が、ページが少ないと不評のレビューをいただいたんです。ごもっともなんですが他にやりようがなかったのですよ…(^^;))レビューはずっと残りますので、最初にこういうレビューをいただいてしまうと、後が難しいです。自分の力不足が原因ならまだしも、作品の中身以外でご不興を買うのはまったく不本意。今回は同様のことはなるべく避けたい、という気持ちがあります。

…胃がイタイのは、こういう苦労が明日にでも無意味になるかも、ということです。KC2がきちんとアップデートされたら解決ですもん。(笑)実際、日本語ストアオープン前に作った本の画像容量の縛りが、その後あっさり倍になりましたしね。(^^;)

でもまあ、環境が整うのを待ってたら何もできませんので、いろいろ不都合をかいくぐりながらやっていこうと思います。


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…検索していると、電子書籍を作る人はePub本作成経験がある=コードでいじるのが当たり前、が一般的なんだなあ…とつくづく思います。コード一つずつ調べなければわからない身なのがつらい。(^^;)せっかくコードをいじらずに本を作れると謳うソフトがあるのに、ここまでせねばならんのか…あるいはやらずにすむ別の方法があるのか?と、リサーチの方向が絞り込めないジレンマもあります。まあこれは愚痴ですね。(笑)
情報を公開してくださってる方々に心から感謝です。拝見しなければ、たぶんこの段階まで進めることさえできなかったです。


参照させていただいたおもなブログ様

マンガ、またはKC2を利用した場合のncxファイルについて

鈴木みそ オフィシャルブログ 「ちんげ教」 様:「アマゾンで漫画を出版1の最近のブログ記事」
KDPのメモ 急急如律令 様: 「kindle漫画の目次について2」

※ファイルそのものの記述を公開してくださってます。ただ自分の場合は、そのままコピーさせて頂いて一部を書き換えたファイル(らんぼう(^^;))では、KC2でmobiに書き出そうとすると、いずれもエラーが出て書き出せませんでした。自分にePubの知識が無いためミスをしたのかもしれません。 ですので、ベースはKC2で出来たncxファイルを使い、書き換える場所を参照させて頂くにとどめました。


その他

ひまつぶし雑記張 様: 「kindleで目次を使えるようにする」
絳アト日記 様: 「ePub 2.0 ことはじめ (5) 目次の作成」

その他たくさんのサイトさんを参照させて頂きました。これからもまだ増えると思います。(^^;)


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その他気になるところ
・KC2の問題ですが、「KF8ブックとしてエクスポート」すると、mobiの拡張子の最後に「)」(閉じカッコ)がつくんです。そこを消すとmobiファイルになるのですが、いちいち「拡張子を変えると使えなくなるかもよ?」と言われつつ(笑)消すのが面倒なうえに、mobiのアイコンが出ないので、一瞬「どこにあるんだ!」と焦ってしまいます。なぜこうなっているのだろう?「mobi)」がKF8の拡張子なんでしょうか???

試行錯誤はまだ続きます…。

2013/09/14

『アイアン・スカイ』など7本/最近見たDVDの覚え書


『アイアン・スカイ』(2012) 『アイアンスカイ』公式サイト
「ナチスが月から攻めてきた!」というあまりにキャッチーなコピーと、制作費の一部がファンの寄付という話題で気になっていたSFコメディ、やっと拝見。ナチスが1945年に月の裏側への移住を実現していた、というぶっとんだ設定。(「どうやって」とかいう説明はなし(笑))いかにも低予算らしいので覚悟しましたが、かなり楽しめました!

自分にわかる俳優さんはウド・キアーだけでしたが、アメリカ大統領とその選挙キャンペーン担当が秀逸。(両方女性。とくにキャンペーン担当の姐さん、後半かっこよすぎ!(笑))自称「月から来たナチス」を信じないまま「こいつら使える」選挙対策委員長にしたり、突然空から攻めてきた敵に「一期目に戦争を始めた大統領は必ず再選できるわ♪」と大喜びしたり。その他ぶっちゃけすぎてる国連ギャグシーンなど、細かいとこも面白かったです。満足☆



『007/リビング・デイライツ』(1987)
これと次の『恋人までの距離』は、じつはウィーンの街並が見られる映画ということで調べて借りました。(次の次の次あたりに書きたいもののロケハン(?)。変えるかもしれませんが(^^;))
しかし意外な拾いもの!ティモシー・ダルトンのボンドは、リアルタイムの宣伝や記事は覚えているんですが、当時ボンド映画に興味がなかったため、きちんと見るのは初めて。人気がイマイチで二作で降板、の予備知識だったので期待もなく見ましたが、「すごく好みの」ボンドでびっくりしました!ロジャー・ムーアの対極(笑)というか、シリアスでハードなアクションが似合うボンド。もともと「ボンドはこうあるべき」という思い入れはないので、「映画として面白い」「ダルトンの顔が好み」という理由で歴代で一番好きなボンドになりました。

ボンドガールはこれも画期的に露出度の少ない(笑)マリアム・ダボー。それを補うように、悪役の側で使われる殺し屋の兄ちゃん北欧風のすごい美形で、すばらしいプロポーション無駄にビキニでさらしてたりして大満足でした♪監督組合の人!?なの!?と思ったくらい。(音声解説で、このイケメンはダンサー出身のスタントマンと言われてました。「悪役に使われる殺し屋」のポジションて、ボンド映画に限らず腐女子受けのするイケメンがわりと多い気が…(笑))アクションも飛んでる飛行機の上とか、本当に、本当に「手に汗握る」ってやつでした。これ、劇場リバイバルしてくれたら見に行きたい気がします!

ダルトンボンドが「冷酷に見える」という悪評はわかる気がしますが、この映画でのボンドガールに対しての態度は、むしろ「王子様」のようでした☆(映画として路線が違いますね。ほんとに)



『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(1995)
イーサン・ホークジュリー・デルピー共演のラブストーリー。旅行中の列車の中で知り合った二人の、別れるまでの一日を追うシンプルな話。なんですが、二人が「ひたすらしゃべっている」、というのが新鮮。ほぼ一晩中ウィーンの街を歩き回り、しゃべり続けます。それで退屈しないのは、会話の内容主演の二人がかもし出すリアルな雰囲気でしょうね。あまり期待していなかったのですが、意外に楽しめました。(余談ですが、これ、公開時は「ビフォア・サンライズ」はついてなかった気がするんですが…記憶違いかな)



『007/消されたライセンス』(1989)
予想外によかったダルトンボンドのもう一本を見ておきたくなって。こちらはさらにシリアス・ハード路線で、ボンドガールは出てくるものの、サービスシーンより「痛い」「残酷」なシーンが印象的。麻薬王に親友(CIAのフェリックス・ライター)の花嫁を殺され、フェリックス自身も重傷を負わされて、その復讐に燃えるボンド。殺人許可証を取り上げられての個人的復讐、というのもかなり画期的。…ということは、つまりスパイ映画でなく普通にハードボイルドなアクション映画になるということでもありますが…。Qが意外な活躍を見せるところも楽しめました。アクションと容赦ない「痛い」シーンに関しては、現在の路線に比較的近いかもしれません。(なんかジャケットのダルトン別人みたい…)



『眼下の敵』(1957)
テレビで『史上最大の作戦』をチラ見したらクルト・ユルゲンスが素敵だったので、彼の有名な出演作できちんと見たことなかったこれを。ドイツの潜水艦とアメリカの駆逐艦の戦いを描き、有能な艦長同士相手の策を予測する駆け引きが見もの。米軍艦長がロバート・ミッチャム、ドイツの艦長がクルト・ユルゲンス。艦長は二人とも戦争で家族を亡くしていて、戦争自体には冷めている点、とくにユルゲンス演じる艦長がヒトラーを批判的に見ているところなど、感情移入しやすい仕立て。部下とのつながり有能な敵への敬意など、古きよきハリウッド映画のヒューマニズムで後味よく終わります。現実にはこうはいきますまいが、気分のいい映画です。

公開当時としては、実際の米海軍の協力を得た映像が呼び物の一つだったようです。特撮は当時のものなので模型撮影部分は露骨にわかりますが、海上から撮った爆雷の爆発シーンなどは実際に「やってる」ものに見えました。しかしあのソナーの音を聴くと『U-ボート』が見たくなりますね…。
(今ググって初めて知りましたが、原作者は元英国海軍で、原作だと英軍駆逐艦と独軍潜水艦の話になってるようです。ハリウッドが映画化権を買って脚色したんですね、きっと)




『鷲は舞いおりた』(1976)
ついでに戦争映画が見たくなって、有名なこれをチョイス。ドイツ軍によるチャーチル誘拐作戦の顛末。ジャケットのマイケル・ケインの顔と「チャーチル誘拐作戦」という言葉に引かれたのですが、見てみたらケイン含め、イギリス人が主の豪華キャストが丸ごとドイツ軍の役でびっくり。(てっきり英軍とドイツ軍が諜報戦含めて丁々発止する話かと想像してました~(^^;))話の主な舞台もイギリスで台詞もオール英語なのですが、あくまでドイツ軍の物語でした。

有能な大佐で、例によってナチス上層部に対しては反抗的、部下の信頼は厚いという愛されキャラ(?)がマイケル・ケイン。チャーチル誘拐なんか実行不可能だけど命令だから計画研究だけしとけ、と言うヒムラーにドナルド・プレザンス、その命令を実行に移してしまう情報部長官(彼がケインの大佐に作戦実行を命じる)にロバート・デュバル。ドイツ協力者のアイルランド独立主義者にドナルド・サザーランド。イギリスの村の娘にジェニー・アガタージュディ・ギーソン、村で密かに独軍に協力してる女スパイにジーン・マーシュ。隅々まで「人情」が前面に出てるのが、今の目で見ると新鮮。原作はジャック・ヒギンズのヒット小説で、レビューを読むと原作ではマーシュの役はおばあさんだったようです。映画としては画面の華やかさの配慮と理解できますが、原作の設定のほうがショックでしょうね。村で信頼されているおばあちゃんがじつはスパイ、なんて。細かいところは小説で読んだほうが面白そう。



『トラウマ』(2004)
コリン・ファース主演のサイコスリラー。『アメリカン・ビューティー』のミーナ・スヴァーリ共演。自分が運転していた車で事故を起こし、同乗していた妻を死なせてしまった男が、ほぼ同時に発生した有名歌手殺人事件の容疑をかけられ、混乱する記憶に翻弄されつつ精神的に追いつめられていくお話。なんですが、オチにとことん救いがなく、かなり後味はわるいです。コリン・ファースの不精ヒゲ憔悴演技鑑賞と割り切れば別ですが(それは私(^^;))、特に蜘蛛や蟻のぞわぞわした映像が嫌いな方にはおすすめいたしマセン。コリン・ファースは熱演ですが…物語として痛すぎました。でも逆に言うと、主人公の抱える問題は、誰の中にもあるものを極端に強調したものに感じられるんですよね。そこに一筋のリアリティーがあり…でも好き嫌いでいえば正直好きじゃない。ごめんなさい。(^^;)タイトルは内容とすれ違ってる気がします。


2013/09/07

紙版『追憶のシャーロック・ホームズ』Amazon販売開始

お知らせしていました紙版ホームズ小説のAmazon販売、昨夜商品ページができました!密林社さんという代行業者さんのお世話になっております。(なので、出品者名もSUSSANRAPでなく密林社さんになっています)



商品の説明欄に、新たにkindle版で頂いたレビューも追加しました。ぜひご覧下さい。

「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です」という表示のときも、ご注文はOKだそうです。

一週間程度のスパン密林社さんからAmazonへの補充を行っているそうで、「在庫切れ」はAmazonの受領状況であり、本当に在庫がないわけではありません。ご注文いただければ一週間以内に補充されるということだと思います。(Amazonはたくさん在庫を抱えないので、在庫切れ表示は出やすいそうです)

Amazon価格は1600円になりました。イベント販売や自家通販は1200円なので、本だけの差額は400円です。ここを見ていただいている方には、Amazonの送料無料や自家通販時の決済のお手間などを含めて、ご判断いただければと思います。

(ちなみに50%はマージンなので、本当は倍の2400円にしたかったところです。が、さすがにこのお値段ではご購入くださる方がいないだろうと思われたため、回収ラインが遠くなりますが(^^;)、ギリギリのところでこの価格に設定しました。でも40%がAmazon、10%が密林社さんということなので、密林社さんはずいぶんがんばってくださってますね…ありがたいことです)

ただいま、KDPのほうにkindle版と紙版の関連付けをお願いしているところです。これがきちんと関連付けられると、それぞれの商品ページに「紙版がいくら、kindleがいくら」という一覧が表示されて、そこから選ぶことができるようになるはずです。

kindle版ではお読みいただけなかった方や、同人誌イベント等に馴染みのない方にも、これでお届けしやすくなります。ちょっとドキドキしています。どうぞよろしくお願いいたします!(kindle版含めて、レビューもお待ちしております!)

2013/09/06

kindle本無料祭・第2回風立ちぬ杯/『王殺し』で参加します。(9/6~9/7)

すでにサイトの電子書籍コーナーでお知らせしておりますが、第2回KDP本無料祭、風立ちぬ杯に『王殺し』でまた泡沫参加(笑)させて頂きます。(新刊でなくてごめんなさい!(^^;))

9/6~9/7(午後5時頃まで)
通常160円→無料

十九世紀が舞台のシリアス微耽美短編小説です。(本当は「微JUNE」と言いたいところですが、JUNEという言葉が普通には使えないので苦労してます(笑))テーマは同性愛よりヨーロッパと「異文化」の価値観の違いによる悲劇、の比重が高いです。(BL的なサービスシーンはありませんので、お含みおきくださいませ)

もともと同人誌からのシングルカット(?)ですし、昨年末頃kindle版を出したときに無料キャンペーンをしましたので、元からうちの同人誌やサイトなどチェックしてくださってる方には、お披露目がすんでいる本です。新しく知ってくださった方環境が変わってkindle本が読めるようになった方などおられましたら、お試しいただけたら幸いです。(もしお気に召していただけたら、ぜひストアに☆づけなど残していただけたら嬉しいです)どうぞよろしくお願いします!

第2回風立ちぬ杯参加全41冊、無料ラインナップはこちらです。

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無料化・値下げについては、思うところあってこれまで積極的にはしていません。でも(ホームズものはともかく)、無名の人間が書いたオリジナル作品を読んでいただくのは、本当に大変なことです。(コミティアやJ庭で無料本を「もらっていただく」のがどれだけ大変か…たぶんここをご覧頂いている方には、経験のある方も多いと思います(^^;))

本当は、お試し版的な無料本(サンプルを集めたような)を継続的に置けたらいいんですけど…KDPのルール上、そういうこともできません(無料キャンペーンができるのは90日中最長5日)。Amazonの配信料もかかるものですので、これは仕方ないと思います。

kindle本の個人出版では、無料キャンペーンがほぼ唯一のアピール手段になります。さらに今回のようなお祭に参加すると、より幅広い未知の読者様に存在を知っていただくチャンスになります。いったん有料で販売したあとに無料にするのは、個人的にはやはり抵抗がありますが、上記のような理由で参加しております。なにとぞご容赦くださいませ。

(「存在を知っていただく手段」ですので、無料キャンペーンは廉価のものだけにする方針です。これを気に入っていただけたら他のもっと長い本も読んでいただきたい☆というのが切なる願いでございます☆)


2013/09/04

今さらですが…/『スタートレック・イントゥ・ダークネス』

(のっけからアレですが、じつは映写機の故障でIMAX上映中止の憂き目に遭いました。こんなこと初めて!せっかく予約して電車賃かけて遠い映画館に行ったのにーっ!!(涙)…で、悩んだのですが見る気満々でお預けに耐えられなかったので、とりあえず2Dで見てきました。その感想です!)

やっと見られました!『スタートレック・イントゥ・ダークネス』。
…へんな言い方ですが、スタトレ映画としてどうこうというより、「エンタメとして普通に楽しめた」映画でした。いい意味で。まったく退屈しなかったし、映像は迫力あるし。夏休み映画にぴったり、という感じでした。

ネタバレを避けると書けることがほとんどなくて困りますが…いちおう自分のためにさわりをおさらいしますと…。

ある人物が、策を弄して宇宙艦隊の記録保管施設を爆破。犯行声明を出したジョン・ハリソンなる人物は、なんと宇宙艦隊の一員。キャプテン・カークとエンタープライズ号の乗組員たちは、犯人を抹殺する使命を帯びて、ハリソンが隠れるとある惑星へ向かいます…。

…このへんまでですね。あとは控えます。いや、ツイッターとか見ていると、もう世の中の人ほとんど見てるんだからって気持ちにはなるんですが…(←勘違い(笑))

意外だったのは、ここ数年の現実の出来事を想起させるシーンがかなりあったこと。
9.11オサマ・ビン・ラディンの殺害、そして日本の原発事故など…。
裁判をしないで罰するのは間違っている、とはっきり言わせているのは、スタートレックの底に流れる「健全さ」が出ていますね。同時に、このご時勢でその台詞を入れることに、ちょっと気骨を感じました。

ベネディクト・カンバーバッチ「世紀の悪役」と話題になっていたので、カークのほうの話がかすんじゃうのではとか思ってたんですが…まったくそんなことなくて。カークがすごくよかった!スポックも!この新しいスポックさんは、前の映画でもすごくいいなあ♪と思いましたが、今回もよかった。だから、きちんと主役に感情移入して楽しめるエンタメ、になってたと思います。

逆に、ジョン・ハリソンは思ったより描写される部分が少なかったかな…という印象。彼がどういう理由でこういうことをするのかも、台詞で語られるだけで。(そのシーンはとても見どころでありましたが☆)そこが、映像の迫力とスケールの大きさのわりに、ちょっと薄味に感じた原因かも。まあエンタメ映画の悪役ですからこれでいいんですけど。(過去のスタトレ映画と比べてもそんなもんですよね悪役は。うん。(笑))

…でももう少し、カークとの間に絡みや葛藤(へんな意味じゃなくて(笑))があったらもっと引き込まれたなー…なんて無いものねだりもしたくなりました。ベネさんもクリス・パインもすごく感情表現が濃くて、素敵でしたから…。それと、たぶん自分が引き込まれるのが、そういう部分だからかな…
(過去のスタトレ映画でいうと、『ファースト・コンタクト』のボーグクイーンが艦長やデータのコンプレックスを巧みに利用するところとか、敵でありながらどこか感情的なつながりができるところとか。…今回はそれが「不可能」なこと自体がテーマなのかもしれませんが…。いや、そんなことないな。めちゃめちゃ感情的な人物でしたよね、ハリソン…

…映画というより「映像によるエンターテイメント」という印象でした。「すごく太い筆」で、「力強く」描かれた物語。ストーリー的にはツッコミどころもありましたが(笑)、野暮なことは言いますまい。

最近の映画の映像は、すごく迫力がありますね。この映画の映像も本当にそうで、予告編で出てくる街が破壊されるシーンとか、ものすごい。そしてこれはこの映画のすごく好きな点ですが、そういうシーンが感情の表れになっているように見えました。単にディザスターじゃなくて…こーいうのは好きです♪

この映画の元になってるTVシリーズの『宇宙大作戦』は、話のスケールは大きくても結局は「カークの生身の殴り合い」とか、相手の顔が見える出来事で決着する、みたいなイメージがありました。この映画もそれをきちんと(笑)踏襲してる感じがします。

(ええと、個人的にはスタトレは元々好きなんですが、好きになったきっかけはTNG(新スタートレック)でして、知識や思い入れもそこに偏っております。劇場版はすべて見ていますが、テレビのTOS(宇宙大作戦)は遡っていくつか見た程度、DS9やヴォイジャーはほとんど見ていない…という立場からの印象です)

…それはともかく、チェコフがかわいかったし、スールーは意外な一面を見せ、サイモン・ペッグスコッティーはコミックリリーフを一手に引き受けてる感じで、ストーリーの中でも大活躍でした♪(しかし育ったタンタンに見えて困った!『タンタン宇宙艦隊へ行く』(笑))ボーンズはオリジナルの俳優さんが大好きですが、雰囲気が似ていて(笑)いつもあんな顔してるのがまたいいし、個人的にはすごく好きなブルース・グリーンウッドがまた出てくれたのも嬉しかったです♪ロボコップの健在ぶりも。(笑)(アリス・イヴのサービスカットは、もう少し必然性のある出し方なのかと思ってたけど…(笑))

見られなかったIMAXの宣伝が上映前にあったので、なんだか歯軋りしてしまいました。(これを見るために行ったのにー!)IMAX上映を意識して作られたんだろうなあ…という迫力のあるカットは、やっぱりその方式で見てみたかったなあ…。

なんでこれが「イントゥ・ダークネス」なんだろうとか、あの後始末どうだったっけ?とかいろいろ確認したいので、できればもう一度見たいかも…(やっぱりIMAXで…)


ジョン・ハリソンについては、正直もうちょっと背景を描いてほしかったというか、いろいろと喰い足りない(笑)のですが、レビューを見るとノベライズでそのへんいろいろ書かれてそうなので、読んでみようかなーと思います。kindle版も出てるんですね❤
(下のリンクはアマゾンですが、一部のレビューでネタバレしているので、未見の方はご注意を)





2013/08/26

幻影師と墓泥棒/『幻影師アイゼンハイム』と史実と原作

久しぶりに「目的なく」映画や本を楽しんでおります♪(笑)今回は修羅場中に録画していた映画と、イモヅル式に知った史実、原作等ののことなど。

『幻影師アイゼンハイム』
…っていう映画を、予備知識なしでなんとなく録画してました。
舞台は十九世紀末あたりのウィーン。人気の奇術師アイゼンハイムが、少年時代に身分違いで引き離された、相思相愛だった相手に再会。でも彼女は粗暴な皇太子の嫁にされそうになっていて…さて、どうなる?というお話。
正直イマイチ…と一言で言い切るのがとても惜しい。「面白くなりそうなのに!」というモチーフがたくさん出てきて、「残念感」がものすごく大きかったんだと思います。ただイマイチと思っただけなら、ここまでいろいろ漁ったりしませんでしたから…(笑)

主人公アイゼンハイムがエドワード・ノートン、アイゼンハイムを賞賛しつつ監視するウール警部にポール・ジアマッティ、悪役皇太子にルーファス・シーウェル。ジアマッティとシーウェルの存在感がすばらしかったです。(とくにジアマッティ!儲け役!)ノートンが悪いという意味ではないです。警部と皇太子だけが、矛盾をはらんだ「立体的」なキャラに描かれているからです。この二人に比べると、主役のカップル二人のキャラクター造形はカキワリのような薄っぺらさです。脚本でそこ止まりなんだから仕方がない。(^^;)そしてアイゼンハイムがやる奇術というか、後半は降霊術みたいになっていくのですが…ぜんぶCGなんですね。これがなんていうか、うーん…

いや、ここもクサすのはちょっと違うところなので、のちほど原作とからめてお話しします。とにかく映像はライティングと色合いがすばらしく、雰囲気がありました。(きれいな「イマドキ」風の「雰囲気」ですが、敢闘賞だと思います!あとでWikiを見たらアカデミー賞の撮影賞にノミネートされたらしいです。納得!)

その映像に引き比べ、とにかくお話がフカフカ、スカスカしていて。おとぎ話にしては警部のキャラが妙に生々しいし、ちょっと戸惑いながら見ていました。
でも、オチ「ああ、そういう映画だったのか!」とは思ったのですが。…その肝心のオチが物足りない。惜しい!あそこがきっちりしてたらかなり満足できたのに。そこを書いてしまうとネタバレになるので書けませんが(^^;)、とにかく「足りない」んです。ああいう持って行き方で着地させるには!

でも心のどこかに、いい意味で「ひっかかった」のは皇太子。この人、映画のなかでは徹頭徹尾悪役なんですが、終わってよく考えるとあんまりな扱いなんですね。ひどいじゃないか!という。(笑)そしてなにより土壇場(ええと、悪役がやりこめられるクライマックスですね)でポロリと言う一言…。
「自分は国民のために働いたのに。父のやり方ではこの国はダメになる」
…正確な言い回しは忘れましたが、こんな感じのことを言うんです。これが、それまでただの暴力ふるうバカ息子だった皇太子と、フカフカ、スカスカしていたストーリーに対して違和感があるくらい「リアリティー」があって。これは実在の人物を取り入れてるのか?とすごく気になっちゃったんです。

史実・マイヤーリンク事件
で、とにかくオーストリアの皇太子ということで調べてみたところ…役名はレオポルドですが、この時代の皇太子でそういう名前の人はいなくて、代わりにルドルフという皇太子が起こしたスキャンダルが、この映画の皇太子周辺のイメージソースらしいとわかってきました。ただしそのままではなく、実際のスキャンダルに出てきたモチーフやイメージをあちこちに散りばめている、という感じです。(キャラ的な部分も印象が違います)

実際の事件はマイヤーリンク事件(マイヤーリングという表記もあり)というもので、オーストリアの30歳の既婚皇太子17歳の愛人遺体が、狩猟用の別荘で発見されたというスキャンダル。情報が隠蔽されたため、心中説暗殺説といろいろ飛び交って、最近まで真相は謎だったとか。

で、このルドルフさんのイメージが映画のレオポルドに取り入れられていました。印象的だったあの台詞も、ルドルフ皇太子が進歩主義者で、保守主義の父フランツ・ヨーゼフと政策面では対立していた、というのを反映しています。(ただし映画の皇太子は心中めいたことはしません)

この実際の事件について知りたくなって、図書館で借りたのがこちらの本。『うたかたの恋と墓泥棒』。
マイヤーリンク事件を「純愛ゆえの情死」と解釈して映画化した作品がいくつもあるんだそうで、「うたかたの恋」は代表作のタイトルです。(こちらは未見です)
本はこの皇太子と一緒に死んでいた愛人、マリー・ヴェッツェラの遺骨を持っている…という電話をもらった新聞記者が、その所持者との関わりやことの顛末を書いた本で、面白くてペロッと読めてしまいました。実際には…いや、これも「ネタバレ」になりますので、ご興味のある方はぜひ本をどうぞ!(笑)

同じ事件について、日本人の方が書いた『「うたかたの恋」の真実―ハプスブルク皇太子心中事件』という本も借りました。こちらは上記の本のあとから出ているし、たぶん『…墓泥棒』がタネ本なんだろうな…くらいの気持ちだったんですが、事件の前後のことなど広い範囲の情報を入れていて、より概観できそうな感じです。まだ冒頭を読んだだけですが、楽しみです♪(『墓泥棒』のほうはオーストリア人が書いた本なので、逆にいうと国内の人にとって「書くまでもない」ことは省かれているわけですよね。その分、臨場感もあるわけですが…)

とにかくこの事件、ハプスブルク家の歴史では有名なエピソードだそうなので、映画はそのイメージが観客にあることを前提としたパロディの面もあったのかも?

原作小説『幻影師、アイゼンハイム』
…合わせて、原作が短編小説だというのが気になってました。失礼ながら「オチの作り方はもっとマシなのでは?」と確かめたくなって、こちらも借りてみました。『バーナム博物館』という短編集に入っている一編でした。

で、こちらは…まったく映画とは別物でした!映画の柱になってるラブストーリーなんか出てこないし、主人公はもっと年もいってます。どっちがいい、悪いなんて比較もできないほど別物っ!(笑)映画は小説に出てきたモチーフを使って、まったく別のおとぎ話を作った、というほうが近い。原作者怒らなかったのかなー…ここまで別物にされて。(笑)

…でも、原作はそのテーマであるところの、アイゼンハイムのやったことが奇術なのか、あるいは本物の超能力・心霊術だったのか…というあたりがあいまいに書かれていて、あいまいであることに余韻がありそのあいまいさは映画に継承されてると思いました。しかし。映画はストーリーの組立をまったく別のものにしたので、ここが「あいまい」であることが、余韻でなく「欠け」になってしまいました。ううむ!

普通に読むと、二時間の映画にするのは難しそうな小説に見えます。きっちり起承転結でどーん!というタイプじゃないんです。でもあえてこれで映画を撮りたいという企画が出たのは…たぶんこの、「あいまい」なところが魅力だったんだと思うんですね。それで、「あいまい」なまま二時間の商業映画になるように…まずは主役をもっと若くして、ラブストーリーを入れて、幻想的なおとぎ話に仕立てよう、というのが狙いだったんじゃないかな…思いやりをもって想像すれば。

最初のほうで、アイゼンハイムのやる奇術が全部CGだと書きました。それが必然性を持ってくるんです。奇術なのか超能力や降霊術なのか判別がつかない、という印象を作るためには。映画はそこに関しては成功していて、だからオチの部分が出てきたときは「おおっ」と思いました。ただ、その「あいまいさ」を最後までそのままにしてしまったのが、映画として着地できなかった部分かと思います。ああいう終わり方なら。あそこはきっぱりしないと「オチ」になりませんから。(代名詞ばかりでスミマセン。書くとネタバレになることばかりなので(^^;))

失敗とも成功とも、なんとも言いづらいです。そう割り切れるものじゃないかもしれない。(ざっと見てみても、評価が割れています)
とにかく、マイヤーリンク事件からのモチーフの取り入れといい(原作は事件より少しあとの話になっていて、降霊術で出てきた霊らしきものが「死んだマリー・ヴェッツェラのものでは」と噂されたというくだりがあるだけ)、小説からの換骨奪胎といい、「ある素材からタネをもってきて別のものに仕立て上げる」、という過程を二重に見学(?)させてもらいました。

なにが一番印象に残ったかというと、「これっくらい自由にやっちゃっていいんだ!」、ということです。(笑)

原作小説を書いたスティーヴン・ミルハウザーの作風はすごく好みだったので、イモヅルでいいもの拾ったー♪という感じです。SFではないんですが、収録されてる最初の話なんか、ちょっとテッド・チャンの『商人と錬金術師の門』を思い出します。(素材がアラビアンナイトというのもあるんですが、別の意味でも…)
行き当たりばったりでイロイロ楽しませていただきました♪