先日久米宏さんの訃報を見て、自分でも不思議なくらいショックでした。今もじわじわと喪失感が増してきています。特にファンではなくても、目や耳に馴染んだ方がいなくなると受け入れるのが難しい。「いて当たり前」だった有名人さんが亡くなるたびに、「自分が知っている世界」の構成要素が欠けていく感覚です。最近の訃報にはそういう体験を伴うことが多くて。世代が変わるとはこういうことなんでしょうね。
(そうそう、『徹子の部屋』が追悼特集を放映したそうなんですが、たまたま母の薬をいただきに外出していて見られませんでした。なぜか見逃し配信には出ていません。なぜだろう? 残念でなりません😿)
久米さんは、自分にとっては圧倒的に『ザ・ベストテン』の印象。なので、黒柳徹子さんとのコンビの「けたたましくて早口で楽しくてちょっと人を食った感じ(笑)」が懐かしくなりました。そこでYouTubeあたりに昔の録画を上げている方がいないかな、と探してみたんですが……意外にもドンピシャなのは無くて、これもショックでした。ああ、こういうものなのかぁ……。
代わりにいくつも出てきて辟易したのが、いわゆる便乗動画。対象に思い入れがあって作られた動画であれば(ファン同人誌と似た感覚で)楽しめることもあるのですが、最近は大手報道サイトの画像を無断流用してAI音声を乗せただけ、みたいなえげつないのが多いですね。こういうのが野放しって問題ありすぎだし気持ち悪い。今回も繰り返し出てくるのが目障りで、悲しみがいつのまにか憤りになってしまいました。
ちょいと横道ですが、一般向けの生成AIが出てきてから(意図的なフェイクを別にしても)「情報の劣化コピー」が大量に出回るようになり、ネットのヘビーユーザーではない(つもりの)自分でも情報全体の質の平均値がガクンと下がったのを感じます。以前からこの傾向はありましたが、加速がついた感じで。ネットで調べ物をするとノイズが多くて、的を射たものにたどり着くには手間がかかるようなりました。切実に困ってます。自分が機械に対して求めるのは正確さなので、生成AIに流暢な言い回しで嘘八百を並べられても迷惑なだけですし。
…AI一般ではなく「生成AI」に限ると、いったいなんのためのAIなのか、とタメイキが出るケースも多いです。むろん提供している企業の利益のためでしょうが、生成AI自体が問題というより、今回言ってるケースで言えば、それを元に「利用者が収益化できますよ」という流れが悪いほうに作用している気がします。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」とばかりにコンテンツ(というかノイズ)が増産され、とにかくクリックされれば(あるいは動画を再生されれば)いいという風潮が、一般人にまで蔓延してしまいました。資源と時間の無駄遣いは虚しくもあり、腹立たしくもあり。こうなると「収益化」って言葉自体が、今の世の中にかけられた呪いの象徴にも見えてきたりして。
こういう現状に対して、久米さんならどうコメントするかな……などとクリシェなことも思いつつ、まともなYouTube動画を一つ貼らせていただきます。テレ朝ニュース公式さんの追悼動画。ニュースステーション最終回の「最後の挨拶」です。
「国民を戦争に向かってミスリードしたという過去が、
民間放送にはありません。
これからもそういうことがないことを祈っております」
という言葉が、今とても重く感じられます。ご冥福をお祈りいたします。
☆追記☆
上記を確認しに行ったら、『ザ・ベストテン』の録画動画が新規に上がっていたので貼らせていただきます。そうそう、この感じ!懐かしか~!こういうのが見たかったんですよ!(内容の一部は今見るとちょっと引きますけど(笑))
上げてくださった方ありがとうございます。おうちに秘蔵している方々、ぜひ上げてください~☆