2018/01/01

明けましておめでとうございます/冬コミのご報告

2018年明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。数年前から年賀状を書かなくなったため、いただいた分に返信を出す程度なのですが、いろんな形でつながりを持ってくださっている皆様の一年が素敵なものになりますように、心からお祈り申し上げます。今年もよろしくお願いいたします。

地元の初日。良い一年になりますように。
 
かろうじて見えた富士山と、自宅の前の木に鈴なりになってた鳥。なんか縁起がいい気がします。

初詣は例年通り地元の小さい神社でした。毎年シャッターの閉まってる商店の前を歩くのが楽しみなんです。これぞ非日常。(いくつか営業しているお店もありますが、
みんな休んでもいいんじゃないですかねえ、お正月くらい…)お餅は朝と昼で食べ飽きたので、夜はやはり、由緒正しくレトルトカレーの予定です。(笑)


コミケご報告

さて、まだ余韻が去りませんが、30日はコミックマーケット二日目に参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださったみなさま、ありがとうございました。

創作JUNE/BLエリアでの参加でしたが、イアンの新刊ができていないため、そちらのジャンルは既刊(有料と無料)、コミケ初売りが洋画レビュー集、突発のイベントあわせがホームズグッズ、と、最新成果が配置ジャンルと少々ズレた参加でした。なのでやはり販売数は少なめでしたが、二次の既刊等含めて少しずつお連れ帰りいただけ、別のイベントで無料配布した短編を気に入ってくださって本編を買いに来てくださった方もおられました。既刊のご感想を一言添えてくださる方の比率が高くて、とても励みになりました。本当にありがとうございました。本やペーパー、ささやかなグッズを楽しんでいただけますように。(ミニトートとポストカードは余っているので、あとで通販用に母艦サイトにアップしようと思います。後述のとおりお正月休みは執筆を優先するので松がとれた頃になるかもしれませんが、よろしくお願いいたします)【2018/1/3追記:BOOTHにてグッズの販売を開始しました。https://sussanrap.booth.pm/items/723487

当日のペーパー(半分は本のご紹介ですが、全部で12ページ)。
表紙イラストは秋のJ庭ペーパーで使ったものですが、カラーでリベンジしました。

今回も新刊がない分、無料ペーパーに力を注ぎました。ペーパー前半のフリートークは、イアンシリーズご愛読御礼の他、シリーズ一冊目の参考文献から『ミステリーズ――オカルト・超自然・PSIの研究』のご紹介、昨年鑑賞したゲイ・ムービー『真夜中のパーティー』の感想などでした。J庭で何度か配布させていただいたペーパーもそうなのですが、いちおう自分のやってる作品にゆるく関連するコンテンツ(ゲイに関する本や映画の話、自作品についての話など)を意識して入れているのですが、今回思ったのは「いやいや、作品を気に入ってくださった方が求めるのはこういうものじゃないよね、やはり新作だよね」ということでした。

というのは、(予想していなかったのですが)イアンシリーズの新刊を探しにきてくださった方が思いのほかたくさんいらしたんです。嬉しかった半面、ペーパーしかお渡しできないことを申し訳なく思いました。(そしてうちの場合、イベントで足を運んでくださる方と、ネットで事前のお知らせをお届けできる方はあまり重なっていないようだ、ともわかりました。これは今後意識しなくてはです)

こうなると「ペーパーやグッズ作りに使ったあの時間を小説に振り向けていれば……」とも思うのですが、「新刊がない時に足を運んでくださった方を、おみやげなしでお帰ししたくない」という気持ちがあって、イベント前になると結局こちょこちょと何かやってしまうんですよね。うーん、思えば長い話を書くためにイベント合わせで短編を書くのをやめているわけですから、これでは痛しかゆしです。(^^;)

これまでシリーズとはっきり謳って書いたことはなかったので、こういう経験は少ないんですが、続きを(しかもオリジナル作品で)楽しみにしていただけるなんて、感激で夢のようです。でも自分が何かの新作を見たい・読みたいと言うときのことを考えれば、べつに作者を喜ばせるためにそう言う訳ではありませんから、喜んでいる場合でないです。自分も早く進めたい気持ちでいっぱいなのですが、使える時間が減ったことや、前回心残りだったところを改善したいという思いが強くて、資料読みとメモづくりから先の草稿がなかなか進んでいかない、というのが実のところです。

でもちょうど先日、新聞に「まさにこういうことが聞きたかった!」という言葉が載っていました。作家の逢坂剛さんが時代小説を書くことになかなか踏み出せなかったとき、藤沢周平さんから言われた言葉だそうです。


時代考証を学んでから書こうとしたら一生書けません。書きながら勉強するものだから、今すぐ書いたほうがいい」
朝日新聞・硬骨漢の探検家、思い深めた17年 逢坂剛さん新刊「奔流恐るるにたらず」


…ぜんぜん立場が違うのでこう言うのはおこがましいのですが、おぼろげには自分でもわかっていることでした。が、権威筋(?)でこう言っていただけると受け入れやすくなります。「そうだ、万全の準備なんて考えていたら死ぬまで書けない」と。もともと書き出したものを修正しながら練っていくタイプなので、不完全でも何でも書き出すことが第一歩なのですが、いざ仕事が途切れて時間ができると(ここが「自分の仕事」をするチャンスなわけですが)、いろいろ別の「やるべきこと」が頭に湧いてしまい、気が散って優先順位を上げられずにいました。それでも昨年はネット上の社交やkindle本のPR活動をだいぶ犠牲にしたつもりだったのですが、まだまだハンパかもしれません。(イベントでお会いした方々とお話していてつくづくそう感じました。自分は腹の括り方が足りない!

年始のまとまって使える時間は、コマ切れ時間ではできなかったところを進めるチャンスなので、正月返上で頑張って書いています。頑張るというか、これは自分にとって最高に贅沢なこと。今日は少し進んだので、この調子で松の内くらいいけるといいのですが……。とにかく、会場でいろいろな方とお話させていただいたおかげで、「やろう!」と思えたことが今回のイベントで得た一番の宝物でした。いたずらに急いで終わらせるという意味ではなく、「これに時間を使う」こと自体を優先しよう、と思いました。今さらでナサケナイですが今年の抱負です。

夏コミは体力的にきついので、もうそろそろ申し込むのはやめようかと思っていました。が、やはりコミケはいいなあ……申し込みたくなるかもしれない……ということで、保険で(^^;)、申込書セットを買ってきました。イベントについてはあとで決めるとして、この年始の休暇はイアンのために使おうと思います。