オンリー、ムーパラ終了
二週連続のイベントが終わりました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!SHオンリーはムーパラの前週という日程だったので、正直あまり人は来ないのではと思っていたのですが、思ったよりずっとにぎやかでした。浅草の会場は特殊な幅のある机なので、既刊の数が多いうちにとっては、すべてを平置きできて、ゆっくり見て頂きやすい利点もありました。
ムーパラはもう…大変だったみたいですね。とくに一般で並ばれた方、お疲れ様でした!開場前のアナウンスでかなりの人出と聞いていたのですが、人で通路がミッシリ埋まる感じではなかったので(前回、二階にSHERLOCKが配置されたときは開場後30分くらいはそんな感じでした(^^;))「んー、思ったほどでは…」と思ってたら、午後になって入場規制が解かれたアナウンスがあってびっくり。いつもは閑散とし始める時間にどーっと人が増えた感じでした。うちは並んでいただくほど混雑することはあまりないのですが、閉会近くまでわりと切れ目なく立ち寄っていただけました。たくさんの方ともお話させていただけて、既刊のご感想もいただけて、とても充実したイベントでした☆
…ムーパラではなんとか、SHERLOCKでジョン小説の新刊を出すことができました。短いのとちょっと長めの2本入りです。ギリギリまでいろいろ悩むところがあって、告知は前日の夜にpixivにアップするのがやっとでした。(^^;)長いほうは久しぶりのR-18小説で、たぶんうちでこーいうのを出すのはスーパーマンリターンズ以来だと思います。もう、バリバリのR-18なので、苦手な方はご注意くださいませ。スミマセン。ですが、思うところあってそういう書き方を「選んだ」ので(それについてはあとのほうで…)、年齢が18以上でこの手のものがOKな方には、読んでいただけたら嬉しいです。自分としてはささやかなチャレンジができて満足しています。
SHERLOCKでこういうのを出すのは初めてなので、会場でいつも買ってくださってる方がR-18表示をご覧になったら違和感があるのでは…と不安でした。でも思ったよりずっとたくさんの方にお手にとって頂けました。(楽しんでいただけてますように!)
新刊『雨の日のために』
で、その新刊小説について少し。見た目は珍しい(?)レストレード/ジョンで、その実ライヘンバッハ後のシャーロックの存在感が裏テーマです。また素直なカプものではなくて(^^;)、ちょうど昨年の今頃に出した(もっと昔のことに思える…)『I AM YOUR MAN -Short Stories-』に入れた2本の、続編的なものになります。話自体はそれぞれ独立していますが、キャラクターの関係性は前作が前提なので、前作を先に読んでいただくとすんなり読んでいただけるかと思います。
最後まで悩んだのは、R-18シーンを残すかどうかでした。やはり販売時に気を遣いますし、これまで出した本の流れもありますし…。最初は入れるつもりもなかったんです。でも書いてるうちにこれはないと不自然(?)というか、納まりがわるい気がしてきて…それと、正直ちょっと「挑戦してみたい」気分もありました。息抜きに『赤い影』という映画を見たのが後押しになりました。(リンクはレビューが多いページ。お値段はもっと安いページがあります)
予備知識なく借りたのですが、ドナルド・サザーランドとジュリー・クリスティー共演で、サイコスリラー的でもあり、でもそうも言い切れない独特な映画でした。で、なかに長めの赤裸々なラブシーンがあって、最初は「長いなーサービスシーンが(笑)」程度に思ってたんですが、見てるうちにこれはいわゆる「サービスシーン」ではない、とわかってきました。
たしかにあからさまなんですけど、監督の音声解説でも、夫婦が歯を磨くのと同じくらい当たり前のことをしていて、普通のラブシーンで表現される誘惑の要素はない、みたいなことを言っていて、ヒジョーに納得でした。実際そのあと外出するために着替えるシーンと細かく交互に編集されていて、「日常性」が強調されてるんです。こういうラブシーンを見たのは初めてでした。すごく自然で、もちろんエロティックですが、いやらしいエロティシズムではなくて…。実際、このシーンはそういう意味で語り草になってるらしいです。これ以上書くと映画の感想文になっちゃうので控えますが、とにかくこれがあることに必然性があって、これがあることによってそのあとの心理も描けてるというのがよくわかりました。
…映画全体として見るといろいろとアンバランスで、個人的には傑作とは思いません。でも独特であることは確かで、とくにラブシーンのアプローチは新しい発見でした。で、ムボウですがそこからヒントをもらったものをやってみたくなったんです。(笑)
…もちろん今回のもので描きたいのは(夫婦じゃないので)日常性ではないんですが、恋愛でもなくドライな部分があるので、誘惑の要素がなくていいのは同じなんです。そのうえこの話の場合、ズバリそれが二人の心理の反映するシーンだし、こう書くのが一番有効だな、とも。R-18表示をしないですむようにも変えられるんですが、そうすると話の力点がまるで違うな、というか。(でもまあ、ファンフィクなのでぶっちゃけ「色っぽいジョン見てみたいよ」的に楽しんで書いたものには違いないですが(笑))。とにかく、エロティシズムに加えて別のものも伝わる、必然性のあるラブシーンが書けたらなー、という挑戦をした…つもりです。前回あまりに使い捨て的だった(笑)警部を、もう少しきちんと書きたかったという罪滅ぼし(?)の感覚もあります。うまくできたかどうかわかりませんが、今はこれが精一杯。ご同好の方に楽しんでいただけたら幸いです。(^^;)
(今回は二週連続でいろいろと後回しのものをためてしまったので、通販は週末あたりに開始する予定です。同人誌コーナー等でお知らせいたしますので、よろしくお願いします。
pixivにアップした冒頭部のサンプルはこちらです。 『雨の日のために』サンプル)
…今、ハッと我に返って「レストレード」「ジョン」をキーワードにpixivで検索してみましたが…2、3ページ遡ってもレストレード/ジョンの組み合わせって見当たりませんね…(見落とし?(^^;))やはりレストレードはマイクロフトですよねーうーん…。SHERLOCKは今や超メジャージャンルなのに、その中で超ドマイナーをやってしまったみたいです。へそ曲がりの宿命でしょうか。逆手にとって希少価値だけはある、ということでここはひとつ…。(笑)