2014年12月13日土曜日

『漫勉』感想

ええと、じつは書いてままアップしていなかった、テレビ番組の感想文です。(ムーパラのご報告と続けて書いてしまって、「長すぎる」と切り取ってそのまま忘れていた(^^;))時間がたってしまいましたがいい番組でした♪

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イベント前の追い込み中、録画しておいた番組がいろいろあったのですが、そのなかの一つ、Eテレの『漫勉』をようやく見ました。漫画家の浦沢直樹さんが、他の漫画家さんを訪ねてお話を聞きつつ、作画中の映像も見せてもらえるというすごい番組。出演は浦沢直樹さんご本人、かわぐちかいじさん、山下和美さんでした。個人的には、コミックスを買って読んだことがあるのは山下和美さんだけです。(あ、「さん」ですみません!漫画家さんを無差別に「先生」付けするのに馴染んでいないもので…いずれも雲の上の方々なので「様」でも「巨匠」でもいいくらいの気持ちなんですけど、それもまあアレなので、個人的に作品になじみの少ない漫画家さんは、普通に芸能人さんの呼び捨てを避けたよーな感覚で書いてます(^^;))

衝撃だったのは最初のお二方の作画の早さ。下描きからペン入れまで一時間くらいで終了とかテロップつきで紹介されていて「こ、『こんな短時間で漫画って出来上がるものなんだ』なんて誤解が広がったら困るんでは…(汗)」と心配になりました。(大きなお世話ですが(^^;))しかもこれ、お話を考える段階やネームをすっ飛ばして「作画」だけ、しかもアシスタントさんを使ってチームで描かれている場合の作家さんご本人のパート…つまりメイン人物の主線までです。これをもって「原稿一枚」の所要時間と紹介するのは問題ありすぎるのではNHK?(^^;)

そんなわけで、作画映像そのものはすごく勉強にも刺激にもなったんですが、へんなところでハラハラしながら(?)見ておりました。…でも、最後の山下和美さんのパートでやっと安心しました。どういう絵を入れるか、イメージを探りながら作り上げていく過程を拝見することができました。浦沢さんは「衝撃的」とおっしゃってましたが、自分はこのほうが普通だと思ってました!(^^;)(ちょっと慣れないポーズなんかだと、真っ黒にしては消して、また真っ黒にして…の繰り返しですよ下描き…紙だと確実に取り替える羽目になります。いや、自分の場合は未熟者だからなんですけどね(苦))

…でも、少なくとも全身のポーズが入るかどうか、どういうアングルのコマにするかで時間はぜんぜん違いますよね。一時間であげてた方々のほうは、人物のアップやバストアップ程度だったので早かったんではないかと思います。あと、作品の傾向としても違うタイプのものでしたし、浦沢さんも柔道漫画のときはポーズを描くのに苦労したことを話してました。

浦沢さんは、漫画家さんのやってることを「神がかり」と言っておられました。ただのお絵かきとは全く違うと。その通りだと思います。アメコミだとストーリーと鉛筆描きとペン入れとカラーリングを別の人が担当してた伝統があるそうですが、そのすべてを(少なくとも建前としては)一人で責任持つってすごいことです。その神がかりのマネを凡人の自分なんかがやろうとすると、ものすごい時間がかかるのも無理ない…。(←言い訳(^^;))

でも、ほんとに山下和美さんの映像は励みになりました。プロの方でもあんな風に、試行錯誤してらっしゃるんだ~…と。雑誌用でも薄墨使えるんだ、というのも。(試行錯誤の末水墨画で描いてらしたページがあったんです。「ペンの線じゃイメージ違うんだよなあ…」って時がすごくあるので、それくらい自由に考えていいんだ、と参考になりました)

…帯番組なのかしら、と期待したんですが、少なくとも毎週というものではないみたいですね。すごく背筋が伸びる内容だったので、続編を期待したいです。できれば少女マンガ系の方の映像も見たい……昔教育テレビの漫画講座番組で、萩尾望都先生や里中満智子先生の映像を拝見したような気がします。いろんな画風の絵の作画過程、新技術の映像で拝んでみたいです☆

浦沢直樹の漫勉 NHK公式ページ

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