BSプレミアムでやっていた『ザ・プレミアム 超常現象』、一回目の心霊現象のを見ました。阿部寛さんがNHKで「どんとこい超常現象」!…の部分はまあ、正直なくてもよかったんですけど(笑)、すごく面白かったので、その後調べてみたものなどまじえて感想など。(怖がりなので心霊写真とかは嫌いなんですけど、こういう「科学的に謎解き」みたいなアプローチのは大好きなんです♪(笑))
この手の番組は民放であんまりやらなくなっちゃったんですが、最近NHKががんばってくれてますねー♪栗山千秋ちゃんの幻解!なんたらミステリーというのも気がつくとよく見るんですが、今回のはなんたらミステリーより深く踏み込んでて面白かったです。(肯定・否定というアプローチは見ててツマラナイので…いや、たけしのなんたらファイルも録画して見ちゃったんですが…正直あのスタジオのケンカ部分は退屈。(^^;)いらないわー)
…さて、今回のメインの舞台になったのが、イギリス、カーディフにあるマーガム城。(SHERLOCKを撮影してるカーディフだってだけでもなんか嬉しい(笑))Wikipediaによると建てられたのは1830~1840年で、11世紀からヘンリー8世による修道院解散までは修道院があった場所だそうです。
Wikipediaのマーガム城の写真。ゴシックな雰囲気タップリですね❤
ここで働いていた男性が侵入者に殺害された事件があったそうで、それ以来殺された男性の姿が目撃されたり、謎の金属音やポルターガイスト現象が起こっているそうです。二次大戦中に駐屯したアメリカ軍兵士が怪光を見た、というエピソードも紹介されてました。(こーいう所に駐屯したんですね…)
この幽霊屋敷に、イギリスの有名なSPR(The Society for Psychical Research/心霊現象研究協会→日本語Wikipedia)のメンバーがいろんな機材を持ち込んで泊り込み、データをとった様子が紹介されてました。…SPRといえば、コナン・ドイルせんせも入っていた由緒ある団体ではないですか♪なんかいろんな意味でドキドキしましたー!
一番ワクワクしたのは、電気の通っていない部屋で異常に高い電磁波が検出されたところ!この部屋は先ほどのアメリカ兵が怪光を見た部屋だそうで、他の部屋では検出されないとのこと。なぜここでだけ電磁波が発生するのかが解明されればからくりがわかりそう。プラズマ現象(大槻教授!(笑))でオレンジ色の発光が起こる実験も見せてくれたので、これが起こる条件が当てはまれば…ただ、プラズマ現象は一瞬で終わってしまうそうなので、それが一定時間継続して見える条件とか、いろいろ未決事項はあるみたいです。例によって「あとはまだ検証中」なんですが、続きもまた番組にしてくれるといいなー♪
ほかにも前世の記憶がある子供の実例紹介など、面白い番組でした。次回は超能力を取り上げるそうなので楽しみ♪でも2回だけで終わっちゃうのか…毎週やってほしいくらいだわー。(笑)
…今回紹介されていたマーガム城…Margam Castleで検索すると、なんと『Haunted Rooms』(呪われた部屋)なるイギリスのサイトで紹介されてるのがひっかかりました。幽霊が目撃されるという、ホールの大階段の見事な写真も載ってます。ちらっと見たところ、「出る」ホテルだの、ゴースト・ハント・イベントだの紹介してるサイトみたいで…イギリス人ほんとにユーレイ好きですねー…(笑)
…タイトルに書いた『ヘルハウス』は、わりと好きなホラー系映画なんですが…(チェックした動機はロディ・マクドウォールが出ているから、だったんですが…(笑))、怖がらせるというより仮説として心霊現象の解釈が面白いんです。今回の番組のSPRのように、機械を持ち込んでいろいろ計測して、ひいては機械を用いて霊を祓ってしまおう…と企てる科学者がでてきます。この科学者と、霊媒師を含む数人が幽霊屋敷に止まりこんで調査をするお話です。今回の番組にもし霊媒師が参加してたら、ほんとに「まんまヘルハウス」です!(笑)
で、映画の冒頭に、この映画は理論上こういうことはありえる、と言われている仮説に基づいて作ってますよー、というテロップが出てくるんです。それで元の仮説にすごく興味がわいて、原作小説があったので図書館で借りてみたことがあったんですが…本では元の仮説や実際の研究者の紹介はなかったので、ヒジョーにがっかりした覚えがあります…(笑)。
この映画が70年代の作品ですから、その頃から同じような説はあったということなんですね。それで未だに解明されていないと。うーん、生きてるうちに解明されないかなあ…(笑)
『ヘルハウス』は以前もサイト日記などでご紹介してますが、好きなので再度…。レビューが多めのページにリンク張ってみました。そうそう、あんまりコワくはないんですよね。コワかったら私見られませんので…(笑)。
科学的仮説のフンイキとお色気と、クライマックスのロディ・マクドウォールが見所です。
グラナダ版ホームズでアイリーン・アドラーをやってたゲイル・ハニカットが、科学者の妻役で非常に色っぽい姿を見せてくれます。(でもいちおうストーリー上の必然性はあって、いかにもサービスというとってつけたような安っぽさはないです。「鬼気迫るお色気」という感じでしょうか…(笑))
原作はリチャード・マシスン。さすがです。絶版なのが残念。
ていうか、SPRが真面目に調査した結果をまとめたノンフィクションの本が読んでみたいですー☆(探せばあるのかしらん?)