昨日買い物のついでにぶらりと書店に入り、田村セツコさんの新刊を見つけました。
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新刊『おばあさんと猫』。 |
ときどきブログを覗かせていただいてるのですが、昨年末以来更新がなくてちょっと心配していました。そんなところへ新刊発売! まったく知らなかったので嬉しい偶然でした。
田村セツコさんのエッセイは、ここ数年図書館で読んだりして好きになって、手元にも2冊持っています。気を楽にしたいときのための常備薬としてお世話になっています。
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うちにある田村さんの既刊2冊。 付箋がちょっと恥ずかしいですね。(笑) |
でも……じつはワタクシ、田村さんの「イラストの」ファンではありません。(ゴメンナサイ💦)世代的には大いに目にしていたはずですが、子供ながらに「水森亜土さん系統の絵?」程度の認識で、お名前も知らなかったくらいで。絵柄やテイストは正直自分の好みとは異なるので、そのせいもあるかもしれません。(小学校に入るか入らないかくらいの頃なら受け入れていたテイストかもです) でも近年、高齢・独身の「おちゃめなイラストレーターさん」として紹介されているのを目にして、ご本人に魅力を感じるようになりました。
お母さまや妹さんの介護を「あえて」なさった経験まで含めて軽やかなたたずまいとか、物の見方・とらえ方、何より「自由さ」が、(たとえ意識的に表現されているものだとしても)声高な主張でないだけによけいに魅力的で、とてもホッとするのです。「こういう生き方もありだ」と知るだけで、充分解放感をいただけます。そうそう、「人とのつながりが大事」とかおっしゃらないところも好きです。(笑)
これまでずっと独身というのも勝手に親近感を覚えて、「肩の力の抜けた」高齢独身女性という得難いロールモデル/先輩の一人と感じています。自分もいちおう絵は描きますし、もう立派な中高年ですし、ずっと独身でしかも一人が好きなので、将来はおそらくひとり暮らしをするでしょうから。
(子供の頃は、「そのうち大きくなったら」自然にお嫁さんになりたくなるんだろうな、とボンヤリ思ってました。でもそうならないまま中高年になってしまいました(笑)。これは冗談でもなかなか言いづらいことで、口にしたことがほとんどありません。自分と同じ感覚をお持ちの方がいると知った記憶があるのは、漫画家の坂田靖子さんくらいです。でもこの年になったら、なるべく自分に正直に生きたいとも思います。田村さんの結婚についての考え方は知りませんが、その他の価値観には共感できるところが多いです)
一般的には「高齢独居女性ならそちら(結婚経験者)が標準」という雰囲気で、そういうロールモデルさんたちを見ると、やはり人生観・価値観が自分とは違うのを感じることが多いのです。他の面でもたいてい「地味に標準外」(「ロックな標準外」とかカッコイイのじゃなくて「地味に」(笑))な人間にとって、今の社会はとても窮屈。田村さんのような存在は安心できるお守りのようです✨
ところでこの新刊、家で奥付を見たら発行日が5/15でした! それより前にゲットしてしまったのでびっくり。まあ発行日は発売日とは違ってもいいそうで、過去にも経験はありますが……。近所の書店でもあまり行かないエリアにたまたま行ったので、なんとなく呼ばれたかな、と(笑)。とにかくラッキーと思うことにします。
▶『おばあさんと猫─ 87歳で、猫と楽しく暮らす47の方法』(Amazon)
あ、アマゾンもまだ予約状態ですね☆
まだ冒頭しか読んでないのですが、ひょんなことから(?)同居することになった黒猫ちゃんのこと、これまでに一緒に暮らした猫たちのことを書いておられるようです。これからゆっくり楽しませていただきます。(^^)