2015年5月20日水曜日

最近読んだ本・雑誌から(懐かしの教養文庫『世界の歴史』/『ナショナルジオグラフィック』イルカ特集♪)

気楽に本、雑誌の感想など書きます♪

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世界の歴史 12 現代教養文庫  二十世紀の世界

昨年の一次大戦百周年がらみから、なんとなく近代史マイブームが続いてます。その流れで手に取った一冊。(これは持ってないので図書館読み)今は亡き社会思想社さんの教養文庫のシリーズです♪ まえがきにこんなことが書いてあります。

「誰でも読みたくなり、さらに読みすすめたくなるような、楽しい歴史の本をつくる――それが私たちの夢であった。この夢に、すこしでも近づこうと努力した成果が、ここにおくる世界史のシリーズである。
この世界史は十二巻をもって構成されているが、どの一巻も、それ自身で独立している。各巻は、いくつかの章から成っているが、どの章も、それ自身で完結した物語となっている。したがって読者は、どの巻の、どの章から読み始めてもよい。……」

今の目で読むとちょい「上から目線」とも思える(?)文章ですが、刊行は1975年。じつはそれ自体が再刊行で、その前に集英社から出ていたものだそうです。似たアプローチの文庫の歴史シリーズはいろいろありますが、現在の自分が60~70年代ブームなので、このシリーズの記述の「時代感」も魅力になってるものと思われます❤(笑)

人物の逸話から入っていったり、とにかく読みやすい!二十世紀なので一次、二次大戦ももちろん入ってるし、元植民地の独立とかがかなりの分量です。アジア史に暗かったので、「そうだったのか」ということがたくさん。そして「今ならこういう書き方はしにくいだろうなあ」と思える直裁的な表現もあり…だからこそわかりやすかったりするんですが。日本のしたこととか、西欧の植民地だったアジアの国々が独立する過程とか。逆に今のご時勢が「こういうことを言いにくい」世の中になってるのがあぶり出されるように感じられて、少し怖くもあります。本にはその時代の精神が自然に盛り込まれるので、特に歴史への見方なんかは、いろんな時代に書かれたものを読み合わせると多角的な見方ができるかも。

…教養文庫は、名前は硬いですが硬軟取り混ぜていろいろ出しておられた文庫で、意識せずにけっこう買っていました。今も古本で見かけると思わず手が伸びてしまいます。(笑)

今すぐ出る所にあった「教養文庫」ものからパシャリ。懐かしい方もおられるのでは♪



企画ものというか、写真入りのちょっとしたムックみたいなものが文庫になってる、というのもあって、お得感もありました。(今すぐ出てこないんですが、『ドラキュラ学入門』、情報量が多くて面白かったです。いまだにドラキュラのこと書くとき参照してます♪)

やはりファンが多かったようで、今でもホームページが残っています。ごあいさつを読むと、なくなったのは2003年なんですね。「データベースを残して」というキモチ、わかります…再版してほしいのがたくさんありますね。

社会思想社ホームページ


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ショナル ジオグラフィック』 (日本版 2015年 5月号)

こちらは特集のイルカに惹かれて(笑)。現代のイルカの言語・コミュニケーションの研究、すごく面白い記事でした。(もちろん写真も!)『イルカの日』っていう、ジョージ・C・スコット主演のイルカ研究者の映画があったんですが、それのモデルになったのかな?と思われる、ジョン・リリーという研究者の話もちらっと触れられてます。(LSDを使った実験とかしていて、正統派アカデミックの世界からちょい外れちゃった人らしいんですが、こういう方はすごくそそられます!(^^;)以前ネタにしようと調べたことがありました…いつかできたらいいんですが☆)

偶然で興味深かったのが、イルカが自分や他のイルカを個体として認識する「名前」にあたる、「シグネチャー・ホイッスル」っている音を出すらしくて、これがつい最近読んだテッド・チャンさんの"The Great Silence"に出てきた、オウム/インコの「コンタクト・コール」というのとそっくり同じ機能だったということです。オウム/インコは他の個体の「気を引こうと」するときに、その個体の名前=コンタクト・コールをまねるらしいんですが、イルカのシグネチャー・ホイッスルもそうらしいんです!面白いですねー…。

そうなると、本文に「個体を識別する名前をもつ動物はヒトとイルカしか知られていない」と書かれてるのを見て「あれっ、インコは…?」なんて思っちゃうわけですが。(この「動物」は「哺乳類」って意味かしら?)とにかくネタになりそうな(おい)面白い記事でした♪



おまけリンク・Wikipedia ジョン・C・.リリー
(おおっ、『イルカの日』じゃなくて『アルタード・ステーツ』のモデルだったんですね…!)

テッド・チャンさんの"The Great Silence"については母艦サイトのチャンさんコーナーで詳しくご紹介してます。よかったらどうぞ。
テッド・チャン情報メモ: The Great Silence
【2015/5/21追記・当初リンクが間違っていたようです。修正しました。失礼しました!】



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