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2015/11/13

拾い物お宝ビデオメモ Russell Elliot "Around"

先日ツイッターで拾ったんですが、すごく素敵なPVだったので。自分の覚書を兼ねて記事リンク等貼らせていただきますー♪テーマが「ストレートに恋したゲイ」と、「惹かれつつも逃げ腰な彼」。葛藤が表現された美しいビデオです。(えげつないところはまったく無いのでご安心を(^^))ダンス部分の振り付けがとにかく見事です。なんか何度も見てしまいます。

読んだ記事でわかる限りでは、このアーティストRussell ElliotはゲイのR&Bシンガー/ソングライターで、以前はRussell Wagonerという名前で活動していて改名したらしいです。曲はご自身の体験に即したものらしく、大学時代にストレートの男性に恋をして、相手も自分に惹かれていたものの、ノーマルなヘテロでいたいという気持ち(インタビューでは「特権」という表現もしている)のほうが強かった、ということのよう。インタビューによると"Frankly, it's the "go fuck yourself" I never gave him in person"(正直に言えば、これは彼に直接言えなかった「くたばっちまえ」だ)とのこと。

Attitude Magazine

ARTIST SPOTLIGHT, PREMIERES

HUFFPOST GAY VOICES




それにしても振り付けが力強くてかつ繊細で素敵。振付けたのはThe Kuperman Brothersという、ブロードウェイやインディーズフィルムで賞を獲っている方たちだそうです。公式サイトはこちら。



*     *     *

【2024/7/13 追記】
歌の意味を解説している記事をたまたま見つけたので、リンクを追記します。なんと今年7/4の記事。つい一週間ほど前です。元のブログを書いてからずいぶん時間が経ちますが、今でも訴えるものがある歌だということですね…。

2015/04/18

アセクシュアルとLGBTについてのメモと記事リンク

突然ですが、というかちょっと前のことなんですが、図書館で『LGBTってなんだろう?』とでっかく表紙に書かれた本が新着棚に面陳してあって、ちょうどOUT magazineの記事とかでそのへんに興味が出ていたところだったので、手にとってみました。本は学校の先生向けのようで、児童・生徒のそういう問題にどう向き合うか、みたいな切り口でした。学生さんでLGBTの方の声もたくさん引用されていました。

で、びっくりしたことがありました。自分が知らなかっただけなんですが、セクシュアリティの種類として、「アセクシュアル(無性愛)」という括りが含まれているんですね。それを見ていきなり、LGBTを受け入れるっていう今の流れは、この「アセクシュアル」までを視野にいれると自然に理解できるわ…と感じたんです。たしかに「対象を選ぶ自由」と同時に、「興味をもたない自由」も尊重するのが自然だな、と。

そしたらいろいろ脳内でつながってきまして。少し前に話題にした「絶食系男子」も、それからフィクションではけっこうある「女性に興味がない男性」というカテゴリ…ヴィクトリア朝関連を眺めていると、リアルで生涯独身だった人物とかけっこう出てきますよね。「機会がなかった」じゃなくて「自分の意志で」。腐女子的には隠れゲイのケースをよく想定したりするし、もちろんそういう方もいるけど、この「アセクシュアル」にあたる人もかなり含まれていたんだろうなあ、とか。(男性に限らず)

それから極め付けで理解が深まったのが、先日ネットで見つけたこの記事でした。

WIRED: Young, Attractive, and Totally Not Into Having Sex

【2016/3/3追記】上記の記事の日本語訳がWIRED(日本版)に掲載されていたので、リンクを追加します。WIRED VOL.21(GQ JAPAN.2016年3月号増刊)/特集 音楽の学校

時間があったら訳したいんですけど、とりあえずリンクだけ。アセクシュアルの大学生三人が紹介されてます。みんなカテゴリが違って、

aromantic asexual (男女どちらにも恋愛感情をもたない・アセクシュアル)
heteroromantic demisexual (異性に恋愛感情をもつ・デミセクシュアル)
panromantic gray-asexual (両性に恋愛感情をもつ・アセクシュアルとセクシュアルの中間)

「romantic」は恋愛感情の対象、「sexual」は性的欲望の程度と分かれてて、すごくリアルな気がします。そしてこれが流動的で、未成熟とはまったく違うということも納得でした。(私見ですが、腐女子にはこの細かい分類がすんなりイメージできる方けっこう多いのでは、と思いました。私はそうでした)

ものごとは、それを表す言葉がないと認識できない、もしくは言葉ができるといきなりそれにあてはまるものがたくさん見えてくる…とはよく言われますが、ほんとにそうで。このカテゴリを頭に入れると、なにか概念の解放感を感じました。うまくいえないんですけど…今まで「なにかの途上」としか認識されなかった状態が、ひとつのあり方として認識されるところが。ほかの領域にも応用できることで…そのへんひっくるめた「解放感」かもしれない。

でも正直これはアメリカの話だし、日本でこういう感覚が自然になるにはかなり時間がかかるかもしれないなあ、とも思うんですけど、女性として感じるいろんな不便・不条理ともつながってることなので、そうなっていってほしい。

記事には、フィクションにもアセクシュアルという設定のキャラクターが出てきてるとのことで…そういえば、BBC版のシャーロックがこの括りで語られることもありますね。これからこういうのは増えてくるんじゃないかな。

じつは最近自分が書きたい「雰囲気」もちょっとかぶるんです。ガチではないんですが。先日書いたイアンさんの話とかもちょっとかかるんですよね…ああ、そのへんももっと掘り下げたかった。あのキャラがそうだというんじゃもちろんないんですけど、びしっと線を引けない領域の感覚というか…近いものを感じるんです。(今になって気づいたこととか、いろいろ心残りが脳内で増殖中。うー!(^^;))

いつもに増してまとまらないですが、すごく視野が広がる過程を体験してるので、記事のリンクを残しておきたいのもあって書きとめておきます。



2015/03/19

『ぼくを葬る(おくる)』(2005) 感想

余命三ヶ月を宣告されたゲイの男性の話。タイトルとポスターデザイン(裸の男性と赤ちゃんの写真)は時々目にしてたんですが、なんとなく展開が読める気がして(ごめんなさい(^^;))ずっと見ていなかった一本。見てみたら、思ったほどそういう感じ(?)ではなかったです。かといってそこから大きく外れるものでもなかったですが、うんざりはしなくて自然に見ていくことができました。(監督はゲイを公言しているフランソワ・オゾン。有名な方ですが、個人的には作品に特になじんでいるわけではありません。この作品はゲイ・カルチャーのセキララな描写等があり、レイティングはR-15です)



家族にも恋人にも事情を打ち明けられない主人公が、唯一打ち明けるのが祖母なんですが、理由は特別仲がいいからじゃなくて、「自分と似ているから」。あなたももうすぐ死ぬから、と面と向かって言います。それを受ける役を演じるのが、なんとジャンヌ・モローでした。年取ってもかっこいいおばあちゃんで、いかにもこの人らしい過去もある。この二人のシーンもすごくよかったです。単純に想像するような「祖母と孫」のシーンにはまったくなってなくて。モローの存在感ならではかも。この映画の見所のひとつだと思います。

主人公には同棲している恋人がいるんですが、これが「若い頃のマーク・ゲイティス」をホーフツとさせるルックスでした。セキララなベッドシーンもあるんですが、そこではそうは見えなくて、あとに落ち着いて話すシーンで初めてそう思ったので、動揺しなくてすみました。(笑)

全体的にわりと静かな映画で、いろいろいいシーンがありました。お父さんと車の中で話すシーンがとくに好きでした。みんなそれぞれに欠陥を抱えた人たちで、そこがリアルさをかもし出していました。こういうトーンも好きです。フランスの文化に詳しいわけではない自分ですが、フランスならでは、という部分も感じました。

…当然ながら自分は腐女子目線なのですが、最近リアルのゲイの方やゲイカップルさんについて読んだり見たりする機会が多くなって、個人的な見方が複眼的になりつつあります。変わったのではなく、追加追加です。

女性のファンタシー/エンタメとして、いい意味で「こんなやつぁいねえ!」も中に取り込むフィクションとしてのBL系作品から、リアル社会でのゲイ・カルチャーなどを基盤にしたアプローチ、そのさまざまな混合が、JUNE/BLっていうジャンルには含まれているとつくづく思う今日この頃。その中での「腐女子目線」で言うと、この映画ではリアルなゲイのR指定な側面(まぎれもなく人生の一部分)をかいま見る部分と、かつ主人公がハンサムで、病気になってもあまり汚らしく撮らない、つまり「美しい男性を鑑賞する」部分(ある意味映画として人の目を楽しませるお作法)、現実から一歩か半歩踏み出した映画ならではのエスプリ、ヘテロとゲイの垣根を取り去ったシーンなどなどが共存していて、いろいろ参考になる所でありました。




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…最後に、とても自己中心的な視点でお恥ずかしいのですが……あるモチーフが、先日の新刊小説に入れたものとすっかりかぶっていて冷汗かきました。「同性愛」の流れで普通出てくるものではまったくなくて、作品のなかでの扱い方も違うのですが……J庭に来てる方はこの映画を見てる率が一般より高そうなので、「ああ、あの映画から持ってきたんだな」と興ざめになるんじゃないかと、ちょっと心配になりました。(ほんとに自己中心的なこと言ってお恥ずかしいんですけど、こういう誤解って書き手としてはちょっとクヤシイものなんです(^^;)。直接的に影響を受けたもの・参照したものはあとがきに書いたとおりで、ほかは題材とたわむれているうちに自然に出てきたものです)

そこを書くと自分の作品のネタばれになるので書きませんが、「ちょっと唐突かな?」と少し心配していた部分でもあったので、ありうることだと(少なくともリアルなトーンの映画で扱われる程度にありうることだと)確認できたのはよかったです。…でも、作品作ってるときって、こういう偶然がよく起こります。作ってる最中に「息抜きに」なんて見ていたら、あの要素は使いにくくなってしまうところでした。(「まねしてると思われたくない病」がわりと深刻なので、そうなってしまうんですよね(^^;))ある意味追い込み中にそんな余裕がなかったことに感謝☆

2015/03/17

(リンクと拙訳): スライドショー「モンタナの牧場の二人」

最近ツイッターで『OUT』というアメリカの雑誌(「ゲイ・レズビアンのためのライフスタイルマガジン」だそうです)のアカウントを知って、フォローし始めました。とにかく記事のクオリティが高くて、しばしば目の保養やら勉強やらさせていただいてるんですが、これもそのひとつ。リアルのゲイカップルさんの写真のスライドショーとその解説記事です。とても素敵だったので、拙訳を添えてご紹介します。お時間があったらぜひ。普通ゲイ写真というと扇情的なものが多いイメージがあるのですが、これはナチュラル・素朴で新鮮でした。ロバート・レッドフォードのHorse Whisperer(『モンタナの風に抱かれて』)って映画がありましたね。まさにあの世界です。素直に「素敵ねぇ…」と思える写真でした。(腐女子にとっては現実でありながらSF並の距離感での「素敵ねぇ」でもありますが…いいやんそれで☆(笑))

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Capturing Love on a Montana Ranch

(上記記事の訳)

モンタナの牧場で愛を撮る

【ブランドンとベンジャミンは、現在ワシントン州で暮らしている。だが彼らはモンタナのミズーラに帰ることが大好きだ。彼らはそこで家族の支えを受けてきた】

同性愛カップルの結婚を合法とする風が、国中を駆けめぐりつつある。もっとも感動的な影響のひとつは、予想もしなかったさまざまな場所に同性愛があることを人々が知る、ということだ。それはけっして、大都市圏や蝶ネクタイをした男たちだけものではない。まじめで几帳面な人々から、ヒゲをはやした伊達者まで。タトゥーをいれたバイカー、そしてミリタリータイプ。日々登場するイメージは、美しい愛がいかに多様性を持っているかを我々に思い出させてくれる。

ブランドンとベンジャミンにとって、写真家ブライアン・パワーズにモンタナのミズーラの牧場で写真を撮ってもらうことは、もっともふさわしい環境で二人の絆を写し取ることだといえた。ブランドンは牧場周辺で育ち、カップルとしては、モンタナの大自然のなかでのライフスタイルを共に好むことが、二人を結びつけたのだ。

二人は一年ちょっと前に出会い、現在はワシントン州で一緒に暮らしている。しかし彼らはできるだけひんぱんに、モンタナのブランドンの家族のもとを訪ねている。保守的な土地柄にもかかわらず――ブランドンは彼の父のことを「ちょっとした自称レッドネック(無学な白人労働者)」というのだが――彼らはすばらしいサポートを得てきた。

「(父は、ゲイであることを)打ち明けるのに一番ナーバスになった相手だった。だけど結局は一番言いやすい相手になったんだ」ブランドンは言う。「父の反応は、『俺はなにも気にしない。おまえであることに変わりはない。誰か狩りの好きな奴を探せばいい』だった。ベンは狩りが大好きだから、問題はなかった」

ブランドンは、もともとこれらの写真は純粋に私的な目的で撮ったという。しかし彼はより多くの人に見せるために喜んでシェアしてくれた。「ベンは海軍に所属していて、何ヶ月も留守になる。だからこの写真は、離れている間のためのものなんだ」彼はそれだけでなく、この写真への人々の反応から、胸がいっぱいになるような喜びを感じた。

「たいてい、二人の男が一緒にいるのをみんなが見るステレオタイプの場所は、モンタナの牧場とはまったく違う。暮らし方も、ものの感じ方も僕らとはとても違うんだ。この一連の写真に、たくさんの支持や好意的なフィードバックをもらった理由のひとつはそこだと思う。同性カップルとしてではなく、互いを思い合う二人の人間として見てくれた……そしてとても才能のある写真家に撮ってもらうことができたんだ」


スライドショーのページ。上記の記事ページからもリンクされています。
Slideshow: Montana Men in Love
(Presented by TIFFANY & Co. となってますが、ティファニーはエンゲージリングの広告にゲイのカップルの写真を使って話題になりましたね)


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